と き 2009年7月12日(日) 晴れ 海上ときどき弱風
と こ ろ S市O島
釣り時間 9時30分~14時20分
汐 中潮(満潮11時前後)
マキエ オキアミ1角、アミ1角、パン粉2kg、集魚剤(チヌパワー)1袋
釣 果 クロ(メジナ)1匹500g、ほか足の裏~手の平サイズ19匹
アジ大1匹、ヒラソ(ヒラマサの子)1匹
何をやっても”うまくいかない”ときというものが人生にはたびたびある。それも連鎖反応みたいに次々に起こるのだからたまらない。
釣りにもそういうことがちょくちょくあるが、今回の釣行がまさにそれだった。もう、くたびれ果ててしまった。
まず、いきなりの話だが「強壮剤」を飲んだのが事の発端。「さあ、釣りに行くぞ」と元気をつけるため前日の午後にドリンク剤を飲んだのだが、どうもカフェインが入っていたとみえ、いつもの就寝時刻が来ても目が冴えわたって眠られない。日頃こういうのはまったく飲んでいないので効き目がすごいのである。
やっとウトウトしたかと思ったら、もう明け方の午前6時。睡眠不足で頭がボワーとしたまま釣行の支度。どうにか格好をつけて日曜日、早朝の一般道をビュンビュン飛ばして9時発の渡し舟にようやく間に合った。
いつもの防波堤で慣れた手順どおりに竿出しをしてみたものの、いつもと違って万事がどうもうまくいかない。後で考えてみると感覚が鈍っていたのだろう。
1 ほんのちょっとした竿のサバキ方の不注意ですぐに仕掛けが縺れてしまう。細い糸を解きほぐすのに時間ががかかる。解きほぐしたときには地合いが過ぎてしまってもう魚が寄って来ない。釣り糸の方もパーマネントがかかってしまい不自然そのもの、魚から丸見えで非常にまずい、といった具合。
2 折角大物が来たと思ったらハリス(糸)が切られる。それも、ガン玉を打ったところからプツンと切れている。ゴム張りガン玉を切らしていた為普通の安物のガン玉を打った結果がこれ。0.8号の細ハリスなのでちょっとした傷でもアウト。3匹ほどは逃がしたろうか。しかも横着に構えてタモ網を使わなかった落ち度もある。ウーン、口惜しい。
釣りの世界では大物を取り逃がしたときは「連れて逃げる」という言葉があって、糸を切った魚は仲間を道連れにするのでしばらくの間は寄ってこない。
3 午後の引き潮が本命と思って期待していたのだが、これがまったく釣れない。急に波が荒立ち、投げた仕掛けが手前に押し寄せてくる。いくらマキエを打ってみてもエサ盗り(小魚)からして1匹もいなくなった。まったく原因不明の潮流。
4 前回のように「曇りときどき小雨」みたいな天気が釣りにはベストなのだが、今回は快晴がズット続き天候が全然味方をしてくれなかった。
以上のマイナス要因が作用して、今回はトンと満足のいく釣りができなかった。疲労感がどっと肩にのしかかる。
「たまにはこういうこともあるさ・・・」と思わなければどうしようもないが、今にして思えば集中力と慎重さを欠いていたのは否めない。
「この場所で、この釣り方なら釣れる」という自信がどうやら「獅子身中の虫」になってしまったようだ。
唯一の収穫は「ヒラソ」(ヒラマサの子、写真)が釣れたこと。刺身にして食べたがアジを一段と上品にしたような味わいでこれは絶品だった。しかしちょっと油断したスキに母と家内に大半を横取りされたのは残念無念。
これが今回のハズレ続出の最後の「総仕上げ」みたいなもので「泣きっ面にハチ」とはこのことか!