と き 2009年7月19日(日) 快晴 海上無風~微風
と こ ろ S市O島
釣り時間 8時10分~13時20分
汐 中潮(干潮12時前後)
マキエ アミ1角+オキアミ1角+パン粉1Kg+集魚材
釣果 ボラ1匹(49cm、1.05kg) スズキ(39cm、550g)
アジ25cmクラス7匹、クロ(メジナ)手の平~足の裏サイズ5匹
ボラ スズキ
「お父さん(自分のこと)は決して釣り名人なんかではないね、たまには鯛みたいな高級魚を釣ってくるといいのに、いつもクロばっかり」と小癪(こしゃく)なことを家内が抜かす。
しかし、冷静に考えると当たっていないこともない。いつも同じような防波堤に行って同じ魚(クロ)ばかり釣るのは傍から見ると、「この人毎回よくもまあ飽きもしないものだ」とあきれ返る人が結構いるかも。
しかし、「分かっちゃいるけど止められない」のが魚釣りでクロの強烈な締め込みは手ごたえ十分、手と腕が竿のしなり具合の感覚をよく覚えていて、すこぶる快感付きでどうしても忘れられない。要するに”淫する”というやつでオーディオと相通じるものがある。
それに全然釣れないときのあの退屈さをイヤというほど味わっているので、とにかく何でもいいから魚と名のつくものが釣れれば御の字で贅沢はいえないというのが自分の言い分。
しかし、この日は様子が少々違った。クロの喰いが非常に悪い代わりにボラとスズキという滅多に釣れない魚種が釣れたのである。残念なことに、ともに高級魚ではないがボラはともかくスズキを釣ったのはこれまでの自分の記憶では初めて。
最初に釣れたのは、やや小ぶりのスズキの方。時刻は10時半ごろで干潮が間近の時間帯でウキ下は約2mの竿にきた。始めは大型のアジかと思ったがどうも走り回る勢いがいい。手前にもぐんぐん突っ込んでくるので竿の操作が大変。ようやく海面スレスレのところで姿が見えてスズキというのが分かった。前回と違って今回は面倒くさがらずにきちんとタモ網で掬い取った。
よし、これで今日は来た甲斐があった、後はもう”釣れなくてもいいや”と思ったところホントにそれからパタリと当たりが止った。どうやらあちこち海中を走り回ったので魚が散ってしまったようだ。
それから約2時間ほどは潮どまりと重なってサッパリ。親指大の稚鯛が釣れるぐらいでもちろんリリース。こういうときは、もうどうしようもない。タダひたすら潮が変わるのを待つだけ。
12時半頃になって潮がザブーンと防波堤に当たって波しぶきを立てだした。潮が動き出したらしい。同時に待望のクロがマキエに寄り始めた。ようやくという感じ。
ウキ下50cmの竿に早速切り換えてクロ狙いにしぼった。5匹ほど釣ったかと思うと今度はボラの群れが4~5匹ほどやってきてマキエを食い漁りだした。ボラはご面相のわりに結構賢くて目が鋭く「オモリの付いたハリスは不自然な動き」と思うのか目もくれない。見事に避けるので、オモリを外してマキエの中心にエサの付いた釣り針をそ~っと置いてみた。
スルスルと、目印の玉ウキが動いていく。さっと、竿を立てると見事に掛かった。さあ、それからが大変。ボラがあの流線型の姿体で本気に走ると細い糸はひとたまりもない。リールを操作して糸を緩めたり巻き上げたりと”やりとり”して疲れさせる以外に捕れる方法はない。
竿を弓なりに張ったまま5分ほどファイトをしただろうか。ようやく手元に寄ってきたので海面から上に口をわずかに出させて息を吸わせてやった。抵抗が途端に弱まったのですかさずタモ網を入れて掬った。
これまでのボラの場合、捕れる確率はおよそ1/2。手元に寄せてきて真上で”やりとり”するときに釣り針が外れるか糸を切られるのがほとんど。今回は唇の横にガッチリと釣り針が食い込んでいた。運がよかった。
ボラは通常、見かけは悪いし釣り人にはあまり喜ばれないがきれいな海水のところで捕れたものはまったく匂いがしなくて美味しい。
以下、ネット情報による美味しいボラとスズキの食べ方
三枚卸にしたボラ(スズキ)を薄くそぎ切りにする。氷水の入ったボールに漬け込む。身が白っぽくなり縮かんだら水気を切る。氷を敷いた器に盛り付ける。
しかし、家内は調理が大変といつもボラを嫌がるので少々頭が痛いところ。
結局、ボラ騒動の後はスズキと同様にパタリとアタリが止ったのでこの辺がしおどきと早めの竿仕舞い。
なお、7月中旬ともなると物凄く暑くてペットボトル3本がみるみる空になってしまう。それでも足りないくらい。熱中症になるとタイヘンなので、これまでは真水を準備していたのだが、どうも疲れがとれないのでちょっと工夫して「スポーツ栄養飲料+ビタミンウォーターをミックス」して飲んだところたしかに疲れが少ないと感じた。
効果歴然でこれは新発見。