☆ 運動ジムでの知り合いの方
去る13日(月)のこと、猛烈な台風19号の襲来により、いつもは午前中に済ます運動ジムでのトレーニングを午後に回して、閑散とした中でストレッチをしていたところ、旧知のご婦人とバッタリ出会った。外国旅行がお好きで見るからに知的でハイカラな方である。
「いやあ、お久しぶりです。台風のせいで午後に来ました。滅多にお会いできませんがお元気でしたか?」
「はい、相変わらずです。ブログいつも読んでますよ。ポチッといつもランキングを押してます。いつも1位ですが、2位のときは2回押してます!」
「どうもありがとうございます。ホントに感謝です。」
いつもオーディオがらみの内容なので門外漢には難しいにもかかわらず、こうしてきちんと追跡していただいている方がいる。こういう支えのおかげでブログを続ける意欲が湧いてくる~(笑)。
ちなみに運動ジム通いの方々にもいろいろ知り合いがいるが、(自分の)ブログの存在を明かしているのはこの方だけである。3年前に心臓にステントを入れる手術をしたときに、ご長男が国立大学の医学部卒ということもあって医学にも詳しく、薬の飲み方など親身になって心配していただき、それ以来お会いするたびに親しく言葉を交わしている。
しかし、そういえばまだお互いの名前さえも知らないのはちょっと変~。今度お会いしたときはせめてそれぐらいはお伺いしておこう(笑)。
☆ 我が家に来た大工さん
そろそろ冬の到来を心配する季節になってきた。猫の額ほどの小さな庭に家内が蘭などの観葉植物(?)を熱心に育てているが、小さな温室を作りたいとのことで、改築したご近所の紹介で当の大工さんに来てもらった。昨日(15日)のことだった。
すぐに工事にとりかかられたが、目ざとく庭の片隅に積んである大量のCDケースに気が付かれた模様で、家内に「ご主人は音楽が好きなんですか。実は自分も演歌が大好きでいつもクルマの中で聴いてます。」
というわけで、家内がその大工さんを我がオーディオ・ルームに案内してきた。
「ワァ~、凄い!」オーディオに素人の方が、室内に入られたら10人が10人とも同じ言葉を吐かれる(笑)。
歌謡曲とくれば光テレビの「ミュージック部門」に限る。
坂本冬美、美空ひばり、青江美奈など次から次に聴かせてあげたが、「実に澄んだ音ですね。こんな音は聴いたことがありません!」
それはそうでしょうねえ、システムの内訳は、dCSのCDトランスポート、ワディアのDAコンバーター、真空管71Aシングルアンプ、「AXIOM80」で聴くボーカルのレベルは、ちょっと自画自賛になるが相当なものである。
ひとしきり聴いていただいた後で、今度は「JBL3ウェイ・マルチ・システム」に変更して再び同じ曲を聴いていただいた。
単刀直入に「どちらがお好きですか?」と伺ってみたところ、「後で聴いた方(JBL)が、実際の本当らしい音に感じました。その点、はじめに聴いた方(AXIOM80)が、何か音づくりをしているように感じましたが、それが実に魅力的な音になっていて強く引きつけられました。断然はじめに聴いた音の方が好きです。」
同感! 素人さんの耳は怖い(笑)。
30分ほど熱心に聴かれてから、未練タップリに仕事に戻られたが「これから、気が向いたときはいつでもどうぞ~」と、申し上げておいた。
☆ ご近所の方
大工さんの試聴が済んで小1時間も立たないうちに玄関のチャイムがピンポ~ン。今日はやたらに忙しいなと、出てみると自治会の会計をしていた当時に知り合いになったご近所の方(徒歩で10分ほど)だった。
床清掃のモップの勧誘をされているそうで、「現在無料のお試し期間中なので使ってみませんか」。
「はい、家内が不在ですので預かっておきます」と、引き取ったが、大工さんの“ほとぼり”がまだ冷めやらぬ後ということもあって、つい「オーディオルームを見てみませんか」と大胆な言葉が出てしまった(笑)。
物怖じしない方とみえて「エッ、いいんですか」と、履物をサッと脱いで室内に入られた。どうやら人畜無害と思われたらしい(笑)。
ここでもまた、「ワァ~、凄い」。是非写真を撮らせてくださいと4枚ほどパチリ。
実際に聴かせてあげると、非常に音楽が大好きな方で澄んだ眼をキラキラ光らせて大感激。
はじめに光テレビの歌謡曲をひとしきり、次に「もっと音がいいですよ~」とCDに移行。
「ほんとにこれがスピーカーから出ている音なんですか?まるで目の前で歌手が歌っているみたいです。もう生演奏と変わりませんね!」
極め付きとなったのはジャズの名盤中の名盤「エラ&ルイ」。
「トランペット(サッチモ)の音がまるで突き刺さってくるみたいです!ジャズを初めて聴きましたが実に雰囲気が素敵ですね。これなら大好きになれそう。」
大工さんといい、この方といい、これほど素直に喜んでもらうと、実に気持ちがいい。久しぶりに世の中で善行を施した思いがする(笑)。
「単身赴任している主人にオーディオルームの写真を見せます。週末にでも一緒にぜひまた聴かせてください。」
「はい、いつでもどうぞ~」
☆ メールのやり取り
14日(火)に興味深いメールが飛び込んできた。お名前は仮にYさんとしておこう。
「はじめまして。いつも 貴ブログを楽しく読まさせていただいています。私は 40代後半のクラシック音楽好きで、オーディオにも興味があります。
あまり大きな音を出せない環境なので、音楽はヘッドフォンで聴いています。貴ブログを拝読しているうちに、私も 真空管アンプに興味が湧いて来たのですが、ヘッドフォンでも 真空管の良さは判るものなのでしょうか?
よろしかったら貴殿の見解を教えていただけないでしょうか。」
こういうメールは大歓迎である。自分も青春時代の間借りしているときに、スタックスのコンデンサー型ヘッドフォンを愛用していたので、ヘッドフォンの実力は十分織り込み済み。折り返し、すぐに返信。
「いつもブログを読んでいただいているようで、誠に有難うございます。お訊ねのヘッドフォンと真空管アンプの組み合わせですが興味深いテーマですね。
経験が無いので断言はできませんが、ヘッドフォンは非常に緻密な再生能力を持っていますので、むしろヘッドフォンだからこそ真空管アンプの良さが分かるように思います。ただし、真空管アンプといっても出力の小さいシングルタイプからプッシュプルタイプまで様々です。
もし使うとするならシングルタイプが良いと思います。一番いいのは、実際に聴き比べをしてみることですが・・・。」
すると、すぐにYさんから次のメールが届いた。
「おっしゃるように ヘッドフォンの中には 細かい音まで 拾うような精度の高い製品があります。例えば、私が所有している4台のヘッドフォンの内、リファレンス機として使っている ドイツ老舗メーカー、 ベイヤー・ダイナミックの T1 で 貴ブログで紹介されていた「有山麻衣子さん」のCDを 聴いてみると、かなりの臨場感で 会場内の 空調機の音まで聞こえる程です。
もちろん、 ヴィンテージ・スピーカーなどとは比べ物にはなりませんが、真空管アンプで聴くと どんな音がするのか 気になる所です。やはり、実際に聴いてみるのが 一番だとは思うのですが、 年末に帰省した際にでも、オーディオショップを回って見ようと思います。」
「ヴィンテージ・スピーカーなどとは比べ物にはなりませんが」とは、たいへんなご謙遜である(笑)。すぐに返信。
「ヘッドフォンの音は、ずっと以前にスタックスのコンデンサー型で聴いてましたのでその威力は十分知ってます。その音質はとてもヴィンテージ・スピーカーでも太刀打ちできませんよ(笑)。
それから、よく考えてみますとヘッドフォンとアンプの接続はどんなになるんでしょう?アンプ側には通常プラス、マイナスのSP接続端子が両チャンネルごとについてますが、ヘッドフォンだと、専用のジャックが必要ですよね。とすると、真空管アンプにも専用のジャックが要ると思いますが・・・・」
すると次の返信メールが。
「スタックスのヘッドフォンはコンデンサー型なので専用アンプが必要ですが、一般のヘッドフォンは たいがいのアンプに付いているヘッドフォン用端子にジャックを接続して使います。ですので ヘッドフォンアンプ一台あれは、色々な機種を楽しむ事が可能です。
ただ、ヘッドフォンはCDプレイヤー アンプ、ラインケーブル等 上流の機材に非常に影響を受けやすいので、きっちり鳴らすためには 組み合わせが大変難しいです。その点では 大変 おこがましいのですが、AXIOM80 に似ているかも知れませんね。(笑)」
成る程!凄く分かっておられる方である(笑)。Yさん、メールを無断引用しましたがどうかお許しください。