毎週、日曜日の夜9時から放映されている「クラシック音楽館」~N響コンサート~(NHK・Eテレ)。
これまであまり興味のない番組だったが、東海地方にお住いのメル友「I」さんから教えていただいた「ピアニストのカティア嬢のナイスバディ」の放映を見逃してしまったことから、後悔の念ひとしおで、以来必ず録画して観るようにしている。
先週の6月3日(日)放映の番組では、武満 徹作曲「波の盆」、モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲K・365」などだった。
このモーツァルトの演奏は二人のピアニストのうちひとりがジャズ・ピアニストのチック・コリアと聞いてがぜん興味が湧いた。
チック・コリアといえばデヴュー盤の「リターン・ツ・フォーエバー」に尽きる。いい悪いは別にしてちょっとジャズらしからぬところがあり、独特のスィング感が気に入って若い頃は結構夢中になって聴いたものだった。
そのチック・コリアがモーツァルトを演奏するというからたまらない!久しぶりに胸をワクワクさせながら聴き入った。
しかし、聴いているうちに段々とガッカリ。これはイケませぬ。オーケストラとの息が合っていないし、一音一音のタッチの「ぞんざいさ」がちょっと鼻(耳)につく。
しかし・・・。そんな難しいことを言わないで、結局ジャズ風のアレンジで楽しまないといけないのだろうと途中から考えを改めた。
ちなみに、後ほど参考までに同じ曲を手元のアシュケナージ盤(画像右)で聴いてみたが、いかにもモーツァルトらしい、泉から水がコンコンと湧き上がってくるような演奏にウットリと聴き惚れてしまった。じぶんにはやっぱりこっちの方が断然いい(笑)。
そもそもジャズ・ピアニストがモーツァルトの作品を演奏するなんて無理じゃないかなあ。むしろバッハの音楽の方がジャズ演奏に合ってそうな気がする。
以上、あくまでも個人的な感想なので念のため。
さて、話は変わって、前述した東海地方の「I」さんから、このほど「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」というメールが届いた。
拝読させていただくと、明らかにじぶんのオーディオ記事よりもずっと上質だし、システム自体の新鮮さもあるのでご同意をいただいたうえで広くオープンにさせていただくことにした。
ちなみに「ペンションすももの木」といえば山梨県の山中湖畔にあって老舗の真空管アンプ工房としてもつとに有名。
「ペンションすももの木」に行ってきました。お客さんの少なそうな曜日を狙って行ったため、私達の他は家族4人連れの一組だけでしたので、チェックイン後に音を聴かせていただくことができました。
以上のとおりだが、他流試合はいわばかけがえのない「音の記憶遺産」のようなもの。
これからの「音づくり」にきっと貢献してくれると思いますよ~。