「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「躁=ハイ」の時期にはJBLの出番だよ~

2019年05月15日 | オーディオ談義

先日の都会への小旅行(4月30日~5月3日)を契機に何だか妙に華やいだ気分が続いている。

どうやら切り替えスイッチが入って「鬱」から「躁=ハイ」の時期に入ったらしい(笑)。

やはり人間はときどきはまったく違った日常環境に身を置いた方がいいみたいですね。

そしてオーディオにももろに影響が・・・。

このところ、ずっと「鳴りを潜めていた」元気のいいJBLサウンドが我が物顔にのさばって来るのだから何とも不思議。

その代表格が「175」ドライバーだ。振り返ってみるとこれまで数多くのJBLの製品を使ってきた。

たとえば「375」ドライバー、「LE85ドライバー」「075ツィター」そしてコーン型ユニットでは「D130」(口径38センチ)、「D123」(口径30センチ)、そして「LE8T」(口径20センチ)などなど

これらの中で一番しっくり来たのが「175ドライバー」だった。なにが気に入ったかといえば一言でいうと「仰々しいところがない」ところかなあ。

   

ただしジャズではバッチリだがクラシックの再生にはもうちょっと「一味」欲しいのでいろいろ実験してみた。

   

音の出口のところに「どんがばちょっ」と目の細かいステンレスの金網を被せてみたがこれは失敗だった。聴けないことはなかったが音の伸び伸び感が失われてしまう。やはり素人の生兵法は怖い(笑)。

そこで仕方なく駆動するアンプを「300Bアンプ」から「PX25アンプ」への交換と相成った。

   

これは見事に図に当たった。「300Bアンプ」に比べると中高音域がややおとなしいので175ドライバーの尖り気味のところをきれいに抑えてくれた。これで決まり!

そうすると、はみ出た「300Bアンプ」をどう使おうか。

そこで、まるで連鎖反応のように久しぶりにJBLのD123を起用してみる気になった。涙を呑んでグッドマン「AXIOM150マークⅡ」との交換だ。

  

こうなるともう我が家のシステムの大変革ですね!

久しぶりの「D123の登場」に当たって留意した点は次のとおり。

 良きにつけ悪しきにつけ響きが少ないユニットなのでバッフルの板厚をわざわざ薄めの12mmにして響きの増幅を期待した。


 D123はフルレンジを標榜しているがここはやはり2ウェイだろう。そこで同じJBLの「075ツィーター」を組み合わせてみた。特注の超重量級ステンレス削り出しホーンは本体に比べて6倍もするお値段なので遊ばせておくにはもったいない(笑)。

 075は3000ヘルツあたりから使えないことはないが本領を発揮させるにはやはり7000ヘルツあたりからだろう。そこでネットワークはパイオニアの「DN-8」を使いクロスオーバーを8000ヘルツにとった。

 8000ヘルツ以上を受け持つ「075」は能率が110dbとメチャ高いのでアッテネーターが必要だが、音の劣化を招くのでマイカコンデンサー(0.075μF)にスプラグのコンデンサー(0.39μF)をかませて音量調整をした。

 「D123」ユニットの後ろ側に向けて排出される背圧〈逆相の音)の逃がし方はグッドマン用の「ARU」(背圧調整器)をそのまま流用した。

簡単に背圧を逃がさず微妙にユニットに負荷をかけて低音を増強させる「ARU」の仕組みは見事で「D123」にも歴然たる効果が発揮されるのだからたまらない(笑)。

ちなみにJBLのコーン型ユニットは能率が100db以上と高いのに駆動するアンプにはかなりのハイパワーを必要とする。いったい何故なんだろうかとずっと疑問だったが、ふと「ユニットのコーン紙が重たいのではなかろうかと」に思い至った。

イギリス系のユニットはコーン紙が薄くて軽いので能率95db前後にもかかわらずアンプのパワーはあまり必要としないのがその推論の理由。

ただし、これはあくまでも私見です。

それはともかく、これら一連の対応がどうやら想像以上にうまくいったようで「300Bアンプ」で鳴らしてみたところ、感心するほどのとても「まっとうな音」が出た。

いかにも(音声信号に対する)応答性が優れたJBLらしいサウンドである。サブウーファーの必要性をまったく感じさせないところも気に入った。

結局、我が家のシステムは次のとおりとなった。

   

使っているユニットといえば、グッドマン、ワーフェデールがそれぞれ1個に比べてJBLが3個と圧倒的に優勢だ。

周期的に訪れる「鬱」の時期が到来するまで、このトロイカ体制で進んでみることにしよう(笑)。

以上の内容に共感された方は積極的にクリックを →    



 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする