我が家だけではなくお隣さんもモッコウバラが満開だが、昨日(16日)丁度ご主人と鉢合わせしたので「素晴らしいバラですねえ」。
すると、ご主人から「ちょっとお伺いしますけど、よく”バラ色の人生”とか聞きますが、バラ色って赤からピンク、白といろいろありますがいったいどんな色を指しているですかね。夫婦ともども疑問に思ってます。」
「さぁ~、バラという言葉に意味があって色なんて付けたしでどうでもいいんじゃないですかね」と答えはしたものの、気になったので自宅に戻ってググってみたところ「”バラ色”とは固有名詞であって、赤色を指す」(要約)とあったのでお隣さんに教えてあげたところ「そうですか!」とご納得。
その昔、「酒とバラの日々」(アメリカ:1960年代)という映画があり歌もヒットしたがバラという言葉が入っただけで随分と優雅なイメージが湧きますね。
閑話休題(それはともかく)
人間はどうやら己(おのれ)にとって都合の良い情報だけ切り取る傾向にあるらしい。もちろん自分もその例に漏れない(笑)。
東北大学の教授が書いた「生涯健康脳」(2015年7月刊)は、「生涯にわたって脳を健康に保つ」ためのノウハウを分かりやすく説いた本だった。
この種の書籍は巷に氾濫しているので、ワン オブ ゼムのつもりで読んでみたが、さして目新しいことはなかったものの、それでも気になる事柄があったので列挙しておこう。
☆ 脳の最高の栄養素は知的好奇心
脳の健康維持のために欠かせないのが毎日の30分の有酸素運動とともに、知的好奇心が挙げられている。
たとえば探究心、冒険心、追求心などワクワク、ドキドキが脳の中の神経伝達物質であるドーパミンを活性化させて脳全体をとても元気にする。
したがって知的好奇心を大いに刺激する趣味を持つことは脳にとって素晴らしい効果をもたらす。
☆ 音楽は脳の報酬系を刺激する
以下、引用。
「音楽を聴くととても良い気持ちになります。ここでもまた脳の中では凄いことが起きているのです。脳はご褒美をもらったような状態になっているのです。音楽を聴くと脳の<報酬系>と呼ばれる領域が活発になることがカナダの大学の研究で分かっています。
報酬系というのは詳しくお話しすると、欲求が満たされたときに心地よいという感覚を与える神経伝達物質を放出する神経系のことです。
会社で給料が上がるなどの良いニュースを聞くととても良い気持ちになってヤル気が出たりしますが、欲求が満たされると予測することでも脳は活性化するのです。
報酬系の領域が活性化されると、灰白質の体積が増えるという報告もあります。よく褒めて伸ばすという事例がありますが、まさにそれに当たります。
つまり、音楽を聴くと欲求が満たされたり、褒められたりしたときと同じような心地よい気持ちに自然となるのです。
また音楽を聴くと一部の領域だけでなく多くの領域の働きが活発になることが分かっています。音楽を聴くだけでも脳にとっても良いのです。
したがって、脳にとって音楽は<百利あって一害なし>なのです。」
とまあ、そういうわけで日頃から音楽を聴くこと、そして、しょっちゅうオーディオ機器を入れ替えてハラハラドキドキすることは認知症予防のためにとってもいいことが分かった。
したがって、これからも「音楽&オーディオ」をひときわ熱心に続けていこうと固く心に誓った次第(笑)。
折りしも去る5月12日(日)の「サイエンスZERO」(NHK Eテレ23:30~)では「音楽が脳にもたらすうれしい効果」を放映していた。
アメリカの上院議員(女性)が演説中に拳銃で脳を狙撃され幸い命はとりとめたものの失語症になってしまったが、音楽療法で発声方法を試みたところ劇的に回復した実例が紹介されていた。
音楽式の発声療法によって「右脳」(音楽などを司る脳)と「左脳」(論理的な脳)との連携がうまくいったからだそうだ。
またハードロック好き、クラシック好き、ジャズ好きの3人の治験者を例に5曲を聴かせてそのうち部分的に脳が好反応を示した小節をもとに「AI」で好きな音楽を創造して聴かせたところ「好きな音楽」が必ずしも「脳が心地よいと感じる音楽」と一致しないことが判明した。
この興味深い事実から音楽愛好家は「好きな音楽」に限らずあらゆるジャンルに亘って幅広く聴くことが脳のためにいいことが導き出される。
自分はいつもクラシックを中心にジャズ、ポピュラー、演歌などジャンルを問わない聴き方をしているが非常に理に適っていたことになる。
とまあ、自分の都合のいい情報だけを切り取ったことは争えないので、あまり信用できないかもしれませんがねえ(笑)。
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