SPユニットと大切な共存関係にあるエンクロージャー(以下、「箱」)。
このほどAXIOM80が入っていた箱の剛性を強化したところ、見事に変身~。これまでのAXIOM80はいったい何だったんだろう・・、あまりの変わりように「新生AXIOM80」と呼びたくなった。
もうほかのスピーカーは要らないんじゃないか、とまで思い詰めたが、「脳はマンネリを嫌う」ようで、たったの1週間ほどでほかのスピーカーを聴きたくなった(笑)。
ちなみに「音楽を聴く」といっても、空気の振動を耳の鼓膜で感知し、それを音楽に変換するのは「脳」ですからね~。
それに加えて、大編成のオーケストラを心ゆくまで堪能できないというのも一つのネックである。
そこで、出番となったのがグッドマンの「TRIAXIOM」。
口径30cmの同軸3ウェイで、オークションでもめったに見かけない希少品で、AXIOM80に次いで「我が家の至宝」的な存在。
グッドマン社は幸か不幸かユニットを単独販売するだけで、タンノイみたいに箱を作らなかったが、それが様々な悲喜劇を引き起こした。
音作りはタンノイよりはるかに上なのに、今では正当な評価を受けないまますっかり忘れ去られているのが惜しい。
我が家も例に漏れず「TRIAXIOM」用に薄板(厚さ:1.2cm)の箱を作り、それに容れて楽しんでいたが、このほど格好の実例が登場したことになる。
つまりAXIOM80のときのように「箱の剛性」を強化すれば、きっともっと素敵なサウンドになるに違いないという確信めいたものが湧いてきたので、似たような補強をやってみた。
箱を自作する人間だけにもたらされる至福の楽しみといえる。
楽屋裏を見ても気持ちのいいものではないが、この通り。
ご覧のとおり、補強といっても細い棒を縦、横に1本ずつガッチリ張り付けるだけである。
左右両方の作業が済んで音出しへ~。
あれまあ・・・、まさに期待通りのカチっと引き締まった「極上のサウンド」へと大変身~。
AXIOM80の精緻で凝った作り(それとは裏腹に壊れやすい・・)、とは違うので大音量を入れてもビクともしないユニットである。大編成のオケでもオルガンでもなんでも来てくれ~(笑)。
それにしてもグッドマンが醸し出す音にますます引き付けられてしまった。ちょっと表現が難しいが、人間の琴線にそっと触れてくるとでもいおうか・・、センチメンタルな人に向いていそう。
(ただし、フェライトマグネットの時代に入った「301」以降は「似て非なる」もの・・)
それに比べて同じ英国製なのに「ワーフェデール」は明らかに違うサウンドである。どちらかといえば、心情に訴えかけるというよりも、物理的な佇まいというか、やや冷めたサウンドだといえそう。
同じ英国製なのにね・・、やはり違う。結局、ユニットの製作者が音楽好きだったかどうかに由来しそうな気がするが~。
グッドマンのユニットはほかにも「AXIOM150マークⅡ」(口径30cm、以下「マークⅡ」)を保管しているが、何とか出番を考えてやらないと宝の持ち腐れになってしまうと痛切に感じた次第。
で、このほど、この「マークⅡ」がオークションに出品され落札されていた。ほんの一昨日(12月5日)のことだった。
ご覧のとおり重量級の堂々たるマグネットが付いていて、持ち上げるのに一苦労するほど。
落札価格は「5万8千円」だったが、安っ! 性能からすると2倍でもおかしくないほどで、落札者はいい買い物をされましたよ~。
で、この「マークⅡ」の我が家の活躍場所を求めると・・、もはや「TRIAXIOM」がこうなった以上、ウェストミンスターの箱に収めるしか方法がなくなった。
あ~あ、早く「スーパー12」(ワーフェデール)が故障しないかなあ・・(笑)。
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