我が家の6系統のうち5系統のスピーカーについては、じっくりと時間をかけてコツコツと取り組んだ結果、どうにか「いけてる」状態となった・・、欲を言えばキリがないけど、「ま、いっか」という感じかな(笑)。
で、残るのは我が家で唯一の大型スピーカー「ウェストミンスター」(改)である。
通常は200ヘルツ以下を再生する「サブウーファー」として使っているのだが、それだけでは勿体ないので、200ヘルツ以上を再生できるユニットを加えて、いっぱしのシステムとしてもときどき登場させている。
「スコーカー」(中域)にはテクニクスの口径12cmのユニット、「ツィーター」(高域)には「スーパー3」(ワーフェデール:赤帯マグネット)を使い、プリアンプ2台、パワーアンプ3台で鳴らしている。
で、このスコーカーは「200~6000ヘルツ」という広帯域の再生ができるので重宝している。
余談になるが、200ヘルツから使えるスコーカーってまったく思い当たらない・・、ウェスタンの555ドライバーぐらいかな、ちょっと次元が違うけどね~(笑)。
というわけで、我が家のポリシーとなっている「200~4000ヘルツの間になるべくマグネットの違う異種のユニットを混ぜ合わさない」にも適っているし、音質的にもほぼ満足できるもので、一言でいえば「端正な音」である。可聴帯域の中であまり凹凸感を感じさせないのもいい。
ただし、惜しむらくは「グッドマン」のユニットのように人の琴線にそっと触れてくる色っぽさが欲しいかなあ~。
その原因はスコーカーにあるので他の口径20cmあたりの名器を使いたいところだが、お望みの周波数帯域を再生するためには「コイル」と「コンデンサー」を使わねばならないのが面倒しい。
「チャンデバを使えばいいじゃないか」という声が挙がりそうだが、何だか「人工的な匂い」がプンプンしてくるので使わないことにしている。ただし、高級チャンデバは使ったことがないのであまり大きなことは言えないけどね(笑)。
そして、もう一つの難点が「見てくれ」である。
ご覧のとおり、堂々とした本体の上に乗っけるには、ちょっと ”みすぼらしい” かな ・・(笑)。
オーディオは「見てくれ」もけっして侮れないと思っている。
音楽は理屈ではなく気分で楽しむわけだから、見た目の印象でも気分を高揚させてくれるに越したことはない。
で、たまたまオークションで目に触れたのが木製「ホーン」(1インチ用)である。現在、休養中の「175ドライバー」(JBL)に付けるといいかもねえ、と、ちょっと食指をそそられた。
「縞(しま)模様」が大いに洒落ている!
175ドライバーを付けて「ウェストミンスター」の上に乗っけたら「絵になりそう」と思うと、背筋がゾクゾクしてくる~(笑)。
しかしねえ・・。
もし、「175」を使うとしたらクロスオーバーは1000ヘルツ前後にせざるをえない。
ウェストミンスターを700ヘルツあたりでハイカットすれば立派な2ウェイシステムが完成するし、そのための「ムンドルフ」のコイルもあるんだけど、ひとつだけ「隘(あい)路」がある。
というのも、このウェストミンスターは200ヘルツあたりでムンドルフのコイルで塞いでやらないと、あの独特の「地を這ってくる」ようなオルガンの重低音再生ができないのである。
大型スピーカーの「バックロードホーン」による重低音再生となると、我が家の「レーゾン・デートル」といっていいかも・・。
さあ「見てくれ」か「実を取るか」。
大いに悩ましかったが、結局「実」を取った。
歳も歳だし、これ以上道具を増やさないようにしようという「分別」も意識下で働いたかな~(笑)。
で、結局このホーンの落札価格は56000円だった。
ムムッ、微妙な値段・・(笑)。
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