高山市民憩いの場で昼食、そして西地区の飛騨の里へ。
高山陣屋から昼食に向かったのは高山城址のある城山公園。
距離はそれほど無いのだが、若干高台にあるので登るのにこの暑さは参った。
こんな感じで最初はなだらかに、最後はかなり急な階段を上っていく(近道でしたが)。
とても急な階段を登りきる頃こんな開けた景色が目に飛び込んできます。
遠くの山まではっきり見えましたねえ。
城山公園はとても広く、私たちが行ったのはそのほんのとば口にある二ノ丸児童公園。
そしてこちらが目的の「むさし」、茶屋みたいな感じです。
天気のいい日曜日のお昼なので、すでに地元の親子がいっぱい来てました。
恐る恐る中に入ると景色の良さそうなテーブルがひとつだけ空いてました、ラッキー。
窓がないので席からも先ほどのいい景色が涼しい風とともに開けます。
名物高山ラーメンをどこで食べるかずいぶん迷った結果地元のBlogをずいぶんと漁り、
ここにたどり着きました。
ここは他にもおすすめがあり、
こちらがそのおすすめされていた「みそおでん(5本で400円)」と「五平餅(150円)」。
みそおでんは出汁のよくしみ込んだコンニャク、玉子、大根、鶏など甘辛いみそが絡み
とても美味、ビールなどが欲しくなりそうです(私は下戸ですが)。
五平餅はぬられたエゴマのみそがとても香ばしくモチッとした食感もGoodでした。
こちらがお待ちかね中華そば(550円)。
あっさりスープに細めの縮れ麺、山菜は他の有名店では入れませんけど・・・。
とても美味しかったです。
お店の目の前には見事な、高山を治めた「金森長近公之像」があります。
いい景色を見ながらの高山ラーメン大正解でした。
ガイド本にこだわるより地元の声を聞くべし、ですね。
さあ、午後のメイン飛騨の里へ行くべく駐車場へ戻ります。
上三之町を逆から歩きます、また違った発見が・・・。
盛りは過ぎているのでしょう、数は少なかったがきれいなスカイブルーの朝顔。
行きに見落としたお香のお店「能登屋」に寄りました。
童心に返るように引き付けられたお香を剣のように持つさるぼぼ戦士、
さんざん迷いながら結局断念し(笑)、
私と娘の車用に車内に置ける白檀の香りのお香を二つ求めました。
飛騨の里、まずはこちらの「小糸焼窯元直売店」に寄ります。
こちらのPotter(陶芸家)長倉大さんに彼のBlogで高山の道路事情についてお世話になり、
そのお礼をと思ったのですがあいにく不在でした。
こちらでは欲しかったトクサ模様の丸珈琲椀と小糸焼き独自のコバルトブルーの釉薬
“青伊羅保釉”の湯呑みをいただいてきました。
妻お待ちかねのカフェタイム、すぐそばの「松倉山荘」です。
こちらも地元Blogerのおすすめ。
珈琲も美味しいと聞いていたのですが、おすすめだった「グリーンティー・セット」をチョイス。
濃いめの抹茶をアイスでいただく、添えられたわらび餅は“早蕨”のリベンジ。
心地よい苦みと甘味で気分リフレッシュできました。
こちらのお店には奥に野草園とこうした民芸品売り場もあります。
お土産にいいかも・・・。
先ほど寄った小糸焼きの次男・研さんの作品も前列に並んでました。
そして来ました「飛騨の里」、高山の人は合掌造りの集落としては荻町よりこの飛騨の里や
五箇山をすすめます。
真偽のほどはと訪ねました。
入口をくぐるといきなりこの景色、ハートをギュッとわしづかみという感じ!
松倉山の地形を利用して住居だけでなく炭焼き小屋、水車小屋、木挽き小屋なども移築し
往時の生活の場がコンパクトに再現されています。
コンパクトといっても1時間では廻りきれません。
合掌造りの家は様々な年代のものがあり、少しずつ特徴が違います。
でもどちらもこのようにきれいに手入れされており、こちらは床が黒光りしてました。
いいでしょう、このアングル。
収穫直前の車田の稲の後ろに堂々と立つ合掌造り、緑の森と蒼い空・・・。
里山の景色にほのぼのとした気持ちになります。
珍しく妻面に出窓を持つ合掌造り。
決して読めない「旧八月一日家」、ほづみと読みます。
囲炉裏のある土間かと思ったら、床面はきれいに石が敷き詰めてあります。
とてもおしゃれです、今に通じるセンスですよね。
こちらは旧田口家、やはりよく手入れされています。
広い畳部屋が特徴、名主として地域の中心となっていた家柄がうかがえます。
飛騨の里を廻っていてひときわ心を捉えた景色がこれ、「旧若山家」。
林の中を抜けると薄暗い木立の中からひときわ明るく姿を現します。
いい場所だなあと思って調べるとこの合掌造りは飛騨の里誕生のきっかけなのだそうだ。
二度の移築に耐えた見事な景観である。
建物内部も広く立派な作り、一軒の家に家長、兄弟、使用人家族など数十人が暮らしていたという。
どの合掌造りも囲炉裏にはかすかながら火が炊かれています。
こちらでは二階に上がり合掌造りの構造を見学。
この太い屋根の梁が鉛筆状に尖っていて、それぞれ桁にピンポイントで乗っかっているだけ、
不思議ですねえ、力強いですねえ。
ほとんどの家が一階が住居、二階以上が養蚕の場だという。
すのこ状の床なので下で炊いている囲炉裏の煙が届きます、
この熱と煤が木を乾かし長持ちさせるということらしい。どの木も真っ黒。
つづいて立保神社拝殿・舞台を見てそろそろ最後かなと思い寄った「旧新井家」。
こちらではつい先程まで機織りの実演が・・・、満足げに出て行く外人さんが二人。
後片付けをしているおばあさんに「今日はこれで終わりなのごめんね」と・・・残念。
とても大きな機織り機でした。
閉館ギリギリまで見ましたねえ~。
出入り口付近の休憩所にはこんな周囲の山が説明されたボードが。
天気がいいのですべて解説通りに見渡せました。
だいぶ陽が傾いています。
吹く風は涼しく大変気持ち良く、この景色・・・
時間を忘れそうです。
この飛騨の里、絶対のおすすめスポットですね。
白川郷へ行くとしても高山に来たらぜひ寄って下さい、記憶に残る場所です。
朝から高山を堪能してホテルにチェックインしたのは午後5時過ぎ。
ホテルの窓からは暮れ始めた陽を受けて山々が素敵なグラデーションを見せてます。
私より朝早かった妻は到着後すぐ横になって小休止です・・・。
ホテルは朝食のみ、夕食は昼間通った「京や」さんに予約を入れてます。
夜のさんまちを楽しむため6時半頃またもや出発です(笑)。
入口がライトアップされていた高山陣屋前での一枚。
中橋に着く頃急に暗くなり出し、フラッシュ必須に。
人はほとんど歩いていない・・・日曜日・夜の高山。
朝からたっぷり一日高山を堪能した二人は徐々に町に溶け込むの図(笑)。
なんちゃって。
シャッター速度がめいっぱい遅くなっているのに気付かずすぐに動き出す二人(大笑)。
7時前だというのにすれ違う人は2~3人程度、
二人でたっぷり「静かな夜のさんまち」を味わってきました。
江名子川「桜橋」際にあるこちら京やさんに到着。
入ってびっくり、お客は私たちを入れてわずか4組ほど。
日曜日なので地元客がいないのでしょうね。
まずは定食類を避けて一品料理でいきました。
食べたかったころいも。
甘く煮付けた加減もよく大変美味しかった、妻はお代わりするほど。
そしてこちらが私のお気に入り、「こもとうふ」。
豆腐をギュッと凝縮した食感がいい、やめられない美味しさ。
こちらは富山から入る魚介類も新鮮ということで、「甘エビ」の刺身。
もう一品「カンパチの刺身」。
どちらもプリプリでたいへん美味しゅうございました。
特に甘エビはおすすめかも。
下戸なのにもかかわらずあまりに美味しい肴がいっぱいで、
飲みやすそうな地酒「にごり酒」を注文す。
1合だけだったのだが、やはりこの後ひびいてしまった(笑)。
そして待ってました大統領!特選飛騨牛網焼きです。
見事な霜降り加減です。
美味しいと聞いていたあげ焼き共々焼きに焼きました。
焼き過ぎだけは気をつけて・・・と、思い出しながらよだれが出ます(笑)。
野菜も美味しかったですね。
飛騨野菜だそうですが期待の「飛騨ネギ」だけはまだ時期が早くて残念がら無し。
美味しい料理を楽しんだ後は京やさんのお母さんの飛騨自慢が始まる(笑)。
飛騨の匠の話などためになり面白かった、
このミニチュアはお兄さんの作品らしい(だったかな?)。
細部にわたり忠実に再現されていた、階段タンス、火鉢にコタツ。
おかみさんのお兄さんは相当な技の持ち主だったらしい、
この白鳥も作品らしいがとても素晴らし出来だった。
話は尽きなかったが、この後の飛騨物産館での買い物も待っているので
お開きとさせていただいた。
お店の前の桜橋でタクシーを呼び待つことに。
青い街灯の上に光るのはお月様です、ほぼ満月でとても綺麗に輝いていた。
外はとても静かで少し寒いくらい、江名子川のせせらぎもうるさいくらい。
タクシーで10分ほどで高山グリーンホテルにある「飛騨高山物産館」へ。
入口はまさに高山陣屋。
奥に見える足湯を通り、とても広いフロアにはいっぱいの飛騨名産品が、
ところが先程の酒がこのころまわり始め、肝心の買い物は妻に託し・・・トホホ。
酔いを覚ましながら5分ほど歩いてホテルに帰り、ひと風呂浴びて明日に備え床につく。
早朝のさんまちへつづく・・・。