今日も朝からとても天気が良い。
7時過ぎに起きて散歩に出ようかと部屋を出ると、すでに妻がCobbyの散歩から帰ってきた。
Cobbyをそのまま玄関で待たせて、カメラを慌ててバッグに詰め込み引き続き私と散歩だ。
風が強くまたとても冷たい、Cobbyは伸びた毛を気持ち良さ気になびかせている、
しばらくはまだ寒さも続くので、カメラを操作できるように指先が出る手袋を用意したほうが良いようだ。
風になびく葦からツグミだろうか私達の気配で飛び立っていった(D300s with 70-300mm)。
今日はツグミをよく見かけた。
雪でつぶれた葦の小山に2羽のツグミが、どうやら右のツグミが求愛行動をとっているようだ。
じわじわと小さな声で泣きながら跳ねるように近づこうとするが、左の(メス?)ツグミは少し警戒しているよう、
左の小山につく前にメスは飛び立ってしまい、その後を慌てて追いかけていった。
今回は広場へは向かわず、カモ・カワウの多い新河岸川の上流方面へ向かった、
秩父方面の山々が雪をかぶってすぐ近くに見える、ちょっと歩いただけなのだが見え方のスケールが違う。
残念ながら富士山は雲のなか、というよりこれからは霞で見えづらくなる時期なのであろう。
まあ春が近づいている証拠なので、鳥見もそろそろ終盤というところか…。
久しぶりに橋を2つ分歩いてきたら土手横にきれいな梅の花が咲いていた、青空に映えてとてもきれいだ。
こちらは紅梅だけでなく隣に白梅も同じようにきれいに咲いていた、
どちらも沢山の蕾が今咲かんとばかりに用意万端の状況、見頃は近いようだった。
いつもの散歩コースである江川~新河岸川はサイクリングコースにもなっており、散歩者も多いが
この辺りは人もそれほど多くなく、景色も開けており静かなのでカモ類の数も非常に多い場所だ。
大きなアオサギやダイサギもよく見かける、ただCobbyの散歩には少し遠くなりなかなか来れないので
今日のように休みの日にコースを変えて来るようなタイミングになるのだが、やはり来ると何かしらと遭遇する。
川辺も様子も少しプリミッティブになっており、自然な感じで鳥を待っていても飽きない場所でもある。
こんな草に覆われた土手によくダイサギが川から上がって佇んでいるのだ。
そのすぐそばに2羽のカワウが飛んできた、近づくとすぐに逃げるので半歩ずつ静かに近づきながら
写真を撮る、カワウはものすごく警戒心が強いのか終始こちらを伺っている。
少し逆光気味なので、逃げられないようにCobbyを抑えながら移動するのだが、これがしんどい(笑)、
たいていCobbyの素早い動きで鳥達は逃げてしまうからだ。
今回はなんとかCobbyもおとなしく従ってくれたので、良い角度まで移動できた。
こうしてじっとしているカワウを間近で(それも順光で)観察することは少ないので、
このカワウの主羽の模様には驚いた、まるで中世の騎士がつける鎧の模様そのものである。
なんともカッコイイではないか。
そしてこの朝のハイライトは「ジョウビタキのオス」である。
先日可愛いメスを発見して驚いたが、今日はオスのほうである、オスはあまり好きではないが、
確かにメリハリのきいた色と模様で人気がある鳥ではある。
顔部分が黒く、光線の加減で目がはっきりしないところがどうも・・・、メスと違うところだ。
この時も半逆光気味で、目がはっきり映らない状況だった。
こうしてこちらを向いてくれるとようやく目の位置が分かる程度、
横を向いても目がはっきりしない、・・・残念。
順光で撮れる場所までこちらが動けば、絶対と言っていいほど逃げる(笑)。
案の定「飛んだ!」と思ったら、何やらすぐ近くの地面にエサを発見したようで格闘が始まった。
それがこの小さめなクチバシに比べ、こんなに大きな虫を捕まえたのだ。
カワセミならこのくらいの小魚を地面に叩きつけて弱ってから真っ直ぐにして飲み込むのだが、
このジョウビタキは小さなクチバシで何とか縦にして飲み込もうと苦労していた。
2度ほど口から離し、くわえ直しを繰り返していたが虫のほうがもがいて幸運にも縦になってくれた(笑)。
そうなればジョウビタキは一気に飲み込むだけ、あっという間だ・・・、
これが最後の一口の瞬間、ゴクリと飲み込むと川辺の梢までひとっ飛び。
お腹も落ち着いたのか、しばらくここから動こうとはしなかった。
こうして天気の良い日にのんびり時間を気にせずカメラ抱え、Cobbyを従えのバードウォッチング、
だんだん目も鳥を追うのに慣れてくるもんですね。
鳴き声も覚えてくるし、楽しいもんです。