前回のまさにリニューアルで蘇ったAUTO ROKKOR-PF 55mm F2の写りは次の記事に譲ることにして、今回はイザという時のために用意したもう一本の同型レンズとの比較の話である。
というのは全く同じ型番なのだがこれがどうも同じレンズとは言えないようなのです。「レンズ構成5群6枚」、「絞り羽根8枚」、「最短撮影距離0.5m」、「フィルター径55mm」というところは一緒ですが...
見て分かるとおり絞り輪についているレバーの形状が左はレバーの先にギザギザのある円筒状のものがついており、右の(先日清掃した)お気に入りの方は半月状の金属板になっています。仕様も「最小絞り値」が左はF16、そして右がF22までとなっています。
調べると以前のSuper-Takmarのように発売から最後期までの変遷みたいなものが出ている資料が見つからず詳細がわからないのが現状で、どうも左が「前期」で右が「後期」のようです。その他にもカメラとの連動レバーがついていないものだとかバリエーションがあるようでほんと詳しくはわかりません(笑)。
近々撮り比べもしてみたいと思っていますが、先日右のレンズのついでに清掃した時の模様を見ていただきます...
この後玉の周りにある化粧板ももう一つのレンズには付いてません。そしてこのレンズの汚れ様はすごいですね。
今回前玉の方はそれほど目立つ汚れがなかったので、この指紋まで見える後群レンズの方だけ清掃することにしました。
初めてドライバーの登場です(笑)。
やはりあの指紋のような汚れは後群にありました。
絞り羽より前はこんな具合でそれほど汚れは目立ちません、今回はバラさないことに...。
そこで後群ユニットをバラし問題のレンズをエタノールで丁寧に洗浄してみました...ところがこれがしつこいこと、レンズ自体は随分ときれいになるのですがこの指紋のようなあとは全然取れる様子がありません。長い時間でできた「カビ跡」なんでしょうかねえ・・・そうなるともう諦めるしかありませんね。
とりあえずほかのレンズ(玉)もきれいにして組み上げることに...
もちろんこうして見える細かいホコリ・チリなどはきれいにしてから作業を進めます。それにしてもこの銘板を外して見える構造にも前回のレンズと違いがはっきりしてます。
これが前期型だとすれば私のお気に入りの(後期型)レンズの方は化粧板・ビスなどコストダウンを図るためか光学上の見直しからか形状を変えてきているんでしょうかねえ。ますます撮り比べしてみないといけないですね^^。
まずはきれいにできるところをすべて作業終えましたのでひと安心です...前回の反省を踏まえ、「締めるところはしっかりと」を忘れずに作業を終えましたよ(笑)。
※ カメラ : 携帯のカメラ機能を使用