前回気になったAi Micro-Nikkor 105mm F2.8S専用の接写リング「PN-11」だが、いつもおせわになっているMapCameraを覗いてみたら程度の良い中古が1点だけ在庫があった。前に見た時はけっこうタマ数あったのになあと思ったらつい右手がポチッとしてました(笑)。
まあ中古で4千円ちょい・・・それほど高いわけではないがなにせ専用の接写リングなので他のレンズへの融通は利かない、これが出番が多いか少ないか・・・高いか安いかの判断は難しい^^。
【 Nikon Ai オート接写リング PN-11 】
金属製ゆえNikonの単焦点くらいの存在感だ、単なる筒状の構造である・・・もちろんレンズへの絞りの伝達機構はある。
商品がついたその日にテストをしてみました。
ここでおさらいである...
レンズ本体で 最短撮影距離が41cm、そして倍率 0.50倍である。それにこのリングを使用すると最短撮影距離が37cm、そして倍率が 1.14倍となるのである。
テストして改めて気づいたのだが、ネックはワーキングディスタンスである。その点を注意しながらテストの推移を見ていこう。被写体は孫の「きかんしゃトーマス」のおもちゃで全長3cmほどの小さなものである。
まずはD700にレンズ単体で最短撮影距離で撮影したもの、ともに三脚使用である。
そしてこちらがPN-11を追加したもの。
どちらも撮影最短距離で撮影している、見た目にもけっこうな拡大率である。1.14倍は伊達ではないかなというところ(笑)。
しかし焦点距離105mmでこの接写リングを接続すると・・・まずけっこう重たい、三脚に乗せて雲台の固定ネジを少し緩めただけですぐにカメラがお辞儀します。
そして大きな不安を感じたのが最短距離での撮影時の「像の揺れ」だ、D700に付けているだけで先述したような重さ(レンズ:515g+PN-11:約300g)であり、手持ちでの撮影の場合はどうかなということ。
試しに三脚を外して上と同じ状況で手持ちで撮影してみました...
(f/2.8, 1/50秒, ISO800, +0.3EV)
明るさを同程度にしたかったということもあり、なんと絞りは開放・感度ISO800にしてやっと普段の半分のシャッタースピード。もうブレないように息を止めて肘をしっかり締めて撮影です(笑)。
これがたかだか3センチのものをこの大きさで見るものですから、カメラもレンズも手ぶれ補正がありませんので小刻みに像が揺れる、揺れる。ただでさえ最近は歳のせいかマクロ撮影では体が微妙に前後するのを感じているので、いたずらにシャッター回数が増えてました(笑)・・・早く現場で試してみたいものですね。
そしてふとPN-11のワーキングディスタンスってどれくらいと思い、レンズのヘリコイドを無限大に回しきってみました。
最短距離との差はほぼ15cmくらいです、「ワオッ!」ですよね。
これがその無限大での画像です、
(f/5.6, 1/50秒, ISO800, -0.3EV)
一番最初のレンズ単体の撮影最短距離で撮ったものとほぼ同一サイズですよね。
そうなんです、このAi オート接写リング「PN-11」はAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sの撮影最短距離の0.5倍から37cmの1.14倍までを繋ぐものなんですね。
なるほどね~、と変な納得をしてしまいました(笑)。いわばレンズ単体で画としての近づきが足りない時に(だけ)出番がやってくるという代物なんですよね・・・これはテストした意味が俄然出てきました、理解して使えればまさに納得して使えるというものです。出番は少ないかもしれないが、まさにAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sの不足を補う便利な助っ人となるんですよね。
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8Sだけでは撮れない『画』・・・なんかワクワクしてきますね^^。
※ カメラ :D700
レンズ :Nikon Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S + PN-11
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