8月30日に待望のレンズがSonyから発売になりました。
FE 35mm F1.8(SEL35F18F)
このレンズはほんとに待ってました。
初めて手に入れたSony純正の単焦点「FE 85mm F1.8」がとても良いレンズでNikonではないですが比較的廉価なF1.8シリーズが出るだろうなあと期待してましたから...ただ85mmより随分と高価なんではという気がします^^。
さっそくこのレンズ1本で先日家族全員で大阪&USJの旅をしてきました。いつもだとNikonのMFレンズ(28mmと105mm)2本とplanar T*1.4/50の3本立てで出かけるのですが、せっかく35mmという応用の利く画角だったので(万が一のサブ<85mm>をザックに忍ばせて)ほぼこのレンズ1本で撮影してきました。
2泊3日の旅行で使ってみての感想をまとめてみると...
<良いところ>
- とにかく軽くコンパクト
- 開放からとてもシャープで臨場感も出る
- 最短22mm・倍率0.24倍は寄れて大きい
- 85mm同様9枚絞りで柔らかいボケが良い
- コントラストが強めで色はハッキリ系である
<いまひとつなところ>
- MF時の「リニアレスポンス」はどうも好きになれない
- 逆光に弱いかも
とこんなところですかね。
強めのコントラストと色の傾向は好みですからメリットとは言えないかもですが、私はOKです。
ではそんなレンズで撮ってきた大阪&USJの旅のハイライトをこのレンズの美味しさ・不味さを交えて見ていただこうと思います。
<作例1:大阪城公園>
<作例2:大阪城公園>
<作例4:大阪城>
<作例5:大阪城>
<作例6:大阪城公園>
先述した良し悪しがこの大阪城セクションでは出ています。まず色味は非常にハッキリ系ですね、そしてコントラストもどちらかというと強めではないでしょうか。そしてスッキリと抜けた青空はそのままSonyらしい描写ですね。城や高層ビルそして木々を見ても精細感があり好感が持てます。そして遠めですが孫の写真は瞳AF使っての開放ですが、孫2人がシャープにそして気持ち良く浮き上がってます。
ただし作例3の大阪城を下から見上げたシーンでは太陽を画面にぎりぎり入れてないのですが、小さなゴーストが現れていますね。こうしたシーンではハレ切りが必要かと思います。
<作例7:道頓堀>
<作例8:道頓堀(かに道楽本店)>
<作例9:道頓堀>
<作例10:道頓堀(えびすタワー)>
<作例11:道頓堀(福えびす)>
<作例12:ホテル京阪ユニバーサル・シティ>
さて次は道頓堀から宿泊先のホテルまでのセクションです。
こちらでは35mmが街中でのスナップでも大活躍です、丁度良い画角で街を切り取ってくれますね。開放での法善寺横丁はきれいにボケてもさすが準広角の35mmらしいパースを利かせてくれてますし、かに道楽の「かに炭火焼」美味しかったなあ(笑)・・・シャープなピント域が手際の良いお姉さんといい焼き加減のカニを捉えています。そしてほぼピントが合っていないような群衆の一枚は普段撮れないような嬉しいワンカットになりますね・・・これも9枚絞りのきれいなボケがあってこそではないでしょうか^^。
また私のAi Nikkor 28mmなみに寄れて大きく写るこのレンズでのテーブルフォトは名物たこ焼きです(笑)。でも出汁の描写やたこ焼きの美味しそうな照りなど文句は出ないです^^。
ホテルでの一枚はおまけ、娘たちの還暦を迎えた妻へのサプライズでケーキやフルーツと合わせプレゼントされた妻の似顔絵と寄せ書きなどです。この時妻はあまりに似ているCobbyの絵を見て預けてきた時のCobbyの寂しそうな顔を思い出して涙していました...嬉し涙もあったんだと思いますが...。
そして今回一番嬉しかったカットの一つが<作例10>の孫娘の一枚。大きくして見ていただければ分かりますが、f/4ですがほとんどボケは見られない一枚です、日陰の柔らかな自然光の下で全身がシャープに描き出されるだけでなく弱い光を受けた陰影をしっかりと表現されまさに目の前に孫がいるかのような写真なんですね。私の大好きな『臨場感』を描けるレンズであることが確認できましたのでとても嬉しいですね。
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さてここからは「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」でのカットになります(作例番号が戻ります)。
<作例1:ホグワーツ城>
<作例2:ホグワーツ城>
<作例3:オリバンダーの店>
(f/1.8, 1/20, ISO6400) <※ © ユニバーサル・スタジオ・ジャパン>
<作例4:レストラン「三本の箒」>
<作例5: Festa de Parede>
<作例6:ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド>
<作例7:マンドレイク>
<作例8:夜のホグワーツ城>
<作例9:5周年キャッスルショー>
<作例10:5周年キャッスルショー・Finale>
<参考比較:FE 85mm F1.8>
USJにはこれを見に行ったと言っても過言ではない「ハリーポッター・エリア」です。とにかく細部まで良く作り込まれており、お金かかってますねえ状態です(笑)。もう誰が撮ってもきれいに撮れる場所ではないでしょうか ^^;)、とは言うものの自分のイメージで切り撮る楽しさはたくさんありますよ。
そんな眼で撮ってきましたが、お気に入りが何枚も出来ました。まあ作例1から順番に見ても時間とともに(太陽の角度・陽の強さ)表情を変えるホグワーツ城をハッキリ系の色で映し出してくれます。お城の「水鏡の一枚」もたまたま風がなくラッキーでしたが写真同様にほんとキレイでした。
オリバンダーの店の『杖』のアトラクションは面白かったのですが、室内がとても暗いので夜と同じISO感度になってますが、ノイズ処理でここまできれいに仕上がります(実際の感覚より随分と明るくハッキリしてます)...開放でこれですからこのレンズ恐ろしく精細です。
その後朝食で入ったレストラン「三本の箒」でのテーブルフォトはまた見事ストライクですね(笑)。どうでしょうかこの美味しそうな「ロティサリー・スモークチキン・サラダ(1,300円)」反省は横に私も飲んだ「バタービール」にしなかったこと^^。奥行きのある店内の優しいボケがとてもいいですね、朝の光と店内のアンバー系の光が混じってホワイトバランス的には難しくなってますが、その場の記憶している雰囲気は<WB:標準>で修正いらずでした。それにしても『USJは飲んでも食べても、どれも値段が高い!』と覚えておきましょう(笑)。
そしてカラフルなパレードでの一枚、もう見たまましっかりでてます。色についてはちょっときついかなと思いましたが、赤が飽和するわけでもなく、気持ちどぎつくなるわけでもないのでこれはこれで良いと思います。
そして日が暮れだします。コースターの写真は月が綺麗に出ていたので幾度となくこの場所に来るたびにコースターに合わせてシャッターを切っていたのですが、ちょうどよい暮色になった時に素敵なシャッターチャンスが巡ってきました。我慢と根性の勝利ですかね(笑)。
夜になるとハリーポッターのエリアが俄然雰囲気が盛り上がります。ISO感度的には厳しいのですが、α7IIIが頑張ってくれました。あの奇妙な声で騒ぐ「マンドレイク」をうちの娘・孫たちが見ている後ろ姿...とても美しい構図に見えてシャッターを切った一枚です・・・結果大正解ですね。見ているとなにかおとぎ話や童話の本の表紙・挿絵みたいにきれいです。ピントをマンドレイクに持っていかずに二人の孫にしたことで娘たちの物語になってくれましたね・・・またそれを見事に具現してくれたこのレンズに乾杯です(笑)。
ラスト3枚はこのエリアの5周年イベントでのホグワーツ城を舞台にしたプロジェクションマッピングです。<作例8>は始まる前の状態ですが、夜でもこれだけメリハリのある色で仕上げられるRAW素材でしたねえ...(3枚とも)若干のノイズ処理と階調の手入れくらいです。WBの調整も手を入れると記憶色ではなくなってしまいそうでした、いつもだとマゼンタを若干プラスめにしたほうが自然なのですが今回はそれも必要なかったですね。レンズの色の出方と関係あるんでしょうかねえ...その意味ではこのレンズ、カラー調整不要の強い味方です(笑)。
最後のおまけは一瞬だけ使った85mmです。この35mmと比べるとやはり色・コントラストともに落ち着いた仕上がりになりますよね。こうして並べると色味が足りなく感じてくるから不思議です^^。
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<まとめ>
まず旅の感想はあまり期待してなかったUSJが「ハリーポッター・エリア」のおかげで最高だったのでもう楽しい旅行だったの一言です。
そしてこのレンズですよね・・・結論から云うと「旅行はこれ1本で大丈夫」ですね。
逆光に弱いところが見受けられますが、臨場感も出る事がわかったし抜けのよい描写など開放からとてもシャープで、おまけに軽くてコンパクトなところがその弱点を補って余りあることが十分わかりましたしね。
これから増えるであろう孫の行事なども35mm・85mm・70-200mmとこの3本揃えば対応できそうです。またもや大正解のレンズ1本が増えました~!という感じです^^。
※ カメラ : α7III
レンズ : FE 35mm F1.8(+ FE 85mm F1.8)
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