讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

DENONスーパーウーハー「DSW33XG」のお掃除(株)DENON

2023-06-19 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン

 昔の音響メーカーの多くは市場から撤退して、多くはC国製のお安いアンプなどが売られている昨今だが、DENONは現在でも音響製品を扱っている貴重な日本メーカーです。ただし多くの場合、製品製造中止後8年程度で補修部品が無いなどの理由で、修理自体受け付けないメーカーが多いようです。(メーカーによっては、もう少し長い場合もある)

 以前もAVアンプが故障した際、メーカーに問い合わせたら瞬間で「修理受付不可」という回答がありました。回路が複雑で、どこも(ネットで調べて交渉しましたが、普通のアンプはメーカー問わず行うが、AVアンプは難しいのでダメと言われた)修理を受け付けてくれなかったのでハードオフで売却しました。この、スーパーウーハーも購入後30年以上経過しており、故障しても対応不可と思われます。

 DENON社の、DSW33XGというモデルです。一応動作していますが、気になる点がいくつかあります。


①たまにリレーが働いて、「カチカチ」(リレーの動作音)⇒「ぼふっ」(SPから大きなノイズが出る)となる。SPが壊れそうで、精神上良くない。ちなみに入力の「有る/無し」により自動でスーパーウーハーの電源がON/OFFになるような設定にしているので、入力のレベルが極端に下がった場面が続くと、リレーが働いてOFFになる場合がある。それにしても「ぼふっ」という音が出るのはあり得ない。
②SPはウーハーが下向きに付いているのだが、一番下の板が埃でちょー汚くなっている。(手が入らないので、簡単には掃除不可)
③10MHzで100W以上出すと、ぶーんと大きなノイズが乗る。他のバンド1.8MHz~28MHzでは、200W出しても大丈夫。
 信号線と電源線のケーブルにフェライトコアを挿入したら、電源線の方が効きが良かった。信号線に取り付けても変化はないので、電源ラインに電波(基本波)が乗っているようだ。しかし、200Wまでパワーを上げると少し気になる。

【傾向と対策】
①リレーカチカチは、電源ON後の遅延リレーの誤動作と思われる。回路図が無いので正確には分からないが、CRの放電時定数で制御しているものと思われる。
②どうせ内部をチェックするなら、30年分の掃除をしよう。
③外部ケーブルに取り付けていたフェライトコアを、内部ケーブルに移植してみる。妨害波(基本波だけど)の減衰を期待。

【修理(掃除)】実施

 裏の木ねじを外します。一つ内側までのねじは外しますが、それ以外のねじはトランスの取り付け用などなので、外す必要はありません。不要なねじを緩めると、内側のナットが緩んで空回り状態となり、締められなくなります。


 ねじを外すと、基板ごと後ろ方向に抜くことができます。コネクターがあるので、外します。重いので、そのまま下にずらしたら、自重でコネクタが外れましたが、コネクタを破損しなくて良かった。

 外すと、基板は3層になっています。上からコントロール基板、中段は電源・リレー制御系・下段は電源トランスが装着されています。

 ↓上段


 ↓中段


 ↓下段


 ざっと目視します。
①埃は、ほとんど内部には侵入していない。(それでも、多少の掃除は実施した)
②経年劣化が懸念されるケミコンは多数使われているが、見た限りでは液漏れ・膨張は確認できない。
③リレーは中段の基板に実装されている。(左側の四角で青いやつ)

 リレーの接触不良かCRの充放電回路が怪しいかなと思って基板を見たら、リレーの右側に半固定抵抗がある。(中段基板の赤丸内)回路を追っかけてはいないのだが、CR放電回路の時定数を調整しているものと思われる。(確認は取れていないので間違っているかも)試しに、プラスドライバーで回そうとしたら、固着してびくともしません。完全に固まっています。

 固着は良くないと考え、接点復活剤を少量添付して、ゆっくりとグリグリしてみたところ、少しずつ動き始めました。(そっとやらないと、破壊する恐れがある)これでダメなら交換も覚悟しましたが、なんとかスムーズに動くようになったので、このまま様子見とします。VRは元の位置にセットしました。

 下の板も外します。(目ねじ4本を取ると、簡単に外れます)しっかりと掃除します。


 気休めかもしれませんが、外部ケーブルに取り付けていたフェライトコアを、内部ケーブルに取り付け直しします。(計4個取り付け)


 組み上げてチェックします。
①動作はする。(以前も、動作していたので当然だが)
②カチカチ⇒ばふばふは無くなった。(良かった)
③綺麗になって、見た目が良くなった。
④10MHzで200W出しても「ぶーん」音は出なくなった。(フェライトコアが効いている)

【考察】
①カチカチぼふっが無くなったので直ったっぽい。
②電波の回り込みは無くなった。
③修理といったらおこがましいので、「掃除」というタイトルにしました。
④意外と複雑な回路構成になっていた。
➄大型電源トランスを使っており、さすがDENON製と思った。
⑥これで、しばらく延命できるだろう。

コメント
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