中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

解決手段としての猫

2015年06月21日 | コンサルティング

紀元前525年、アケメネス朝ペルシアはオリエント世界を統一するという野望に燃え、エジプトに侵攻、戦争が始まります。ペルシウムの戦いです。守るエジプト第26王朝のプサムテク三世はこの戦(いくさ)の行方を楽観していました。ギリシアとの同盟があるからです。しかし、攻めるペルシアのカンビュセス二世は驚くべき戦術をとってきました・・・。

砦の上で防御態勢をとっていたエジプト軍は、近づいて来るペルシア軍を見て驚愕しました。最前線にずらりと並んだ数多くの投石機に乗せられていたのは、石ではなく猫だったのです。

ほどなく1台の投石機から1匹の猫が放たれ、放物線を描きながらエジプト軍の砦に落ちました。エジプトの兵士たちは悲鳴を上げながら猫を拾い上げました。それを皮切りに、数百匹の猫がつぎつぎと宙を舞い、砦の中に落ちていきました。

古代エジプト人は猫を神として崇拝していました。猫の眼が闇の中で光るのは、信仰の対象である太陽が猫を通して下界を見ているからだと信じていました。そのため、エジプトでは神獣である猫を傷つけることは大きな罪とされていたのです。

無数に降り注ぐ猫の雨の中で、エジプト軍は大パニックに陥りました。その隙をついて、盾に猫をくくり付けた無数のペルシア兵が門を破って侵入してきました。もはや戦いにはならず、エジプトの砦はあっけなく陥落してしまいました。

このペルシウムの戦いのお話は、どうやら真実ではなさそうです。しかし、ペルシアが猫を戦争に使ったことは否定できないという説もあります。

猫を戦争に巻き込んではいけませんが、昨今の国際紛争の解決手段としてペットが役に立つかもしれないと考えました。

たとえば、国境をめぐる緊張状態にある両国が交渉をする場に、大臣や官僚がペットの猫や犬を連れて行ってはどうでしょうか。ペットは緊張感を鎮め、優しい気持ちを取り戻してくれるはずです。猫が喉を鳴らしながら横になっているテーブルをはさんで話し合いをすれば、平和的な結論が導かれるような気がします。

さらに、国際紛争だけではなく、職場にペットを常駐させることを義務付ければパワハラやブラック企業は一掃できると思います。

・・・もちろん、半分は冗談ですが、半分は本気の提案です。

(人材育成社)