今日のNHK「クローズアップ現代」はこの画像から始まりました。
心筋梗塞で死亡した人の95%がこの食べ物を摂取していた
がん患者の98%がこの食べ物を摂取していた
強盗など凶悪犯罪者の90%が犯行前24時間にこの食べ物を摂取していた。
・・・と書かれたパネルを町を歩いている人に見せて「この食べ物を禁止すべきか?」という質問をしていました。7割くらいの人が「禁止するべき」と答えていました。統計学の授業に出たことのある人はすぐにピンときたと思いますが、この食べ物とは「ごはん」です。
上記のパネルを「この飲み物」に変えれば「お茶」、「この気体」に変えれば「空気」、となります。他にもバリエーションがあって、「それを大量に摂取すると死亡することさえあるが、摂取しないとどうしても口に入れずにはいられなくなったり、全身に浴びてしまいたいと強く思うようになる」というものもあります。答えは「水」です。
どうも統計とか数字の話になるとこうした「からくり」や「マジック」の部分がクローズアップされがちです。数字というのはそれだけ真実味があるということでしょう。しかし、統計=数学というイメージが強いため、敬遠している人も多いようです。
私は企業や自治体の研修で、統計学の基礎や仕事への応用について教える機会がよくあります。確かに苦手意識を持っている受講者が多いことは事実です。しかし、統計学は実用の道具であり、仕事で使えば十分な成果が得られます。
弊社も階層別(役職別)の研修などでは事前に受講者に対するアンケートを行い、得られたデータを統計分析し、研修の内容にフィードバックをしますが、その効果はときに驚くほどです。
「クローズアップ現代」でも取り上げられるほどポピュラーになった統計学は、ビジネスパーソンのリテラシーとなりつつあるようです。今後弊社も「仕事で使える統計学入門」といった公開セミナーを企画していきたいと思っています。乞うご期待。
「でも、数学が苦手だから敬遠したい」というあなた。全く心配はいりません。高校時代、数学のテストは毎回赤点で追試と補習は皆勤だった私(平野)でも理解できるのですから!
(人材育成社)