50歳になったら講師を目指しませんか?冗談ではなく、本気です。講師業は大きく2つに分かれます。セミナー講師と研修講師です。両社は全く質の異なる仕事ですので、それぞれについて簡単に説明します。
まずセミナー講師は、本人のキャラクターや面白い体験談などを全面に出し、大勢の前で話をすることで収入を得る仕事です。簡単に言えば一種のタレント業です。
セミナー講師のキーワードは「感動」です。多くの人は感動を求めているからです。「感動」こそ、どんな人にも通用するキラーコンテンツです。ただし、それをストレートに出してはいけません。あくまでも起承転結をしっかりと構成しておき、肝心の箇所で効果的に伝えることです。
セミナーで話すストーリーはできるだけ波乱万丈な方が好ましく、前半では「馬鹿だなあ!」とか「普通そんなドジなことしないよ!」といった誰が聞いても優越感を覚えるようなダメ話で笑わせてください。
そして後半に入ってから、どこかで聴衆を泣かせることをお忘れなく。そこは思い切り感情を込めて、実際に涙ぐみながら語らなければなりません。50歳まで生きてきた中でちょっとした感動話のひとつやふたつはあるはずです。それを思い切り脚色して話せばよいのです。
実際の集客方法や料金の決め方、PRの仕方はネットにいくらでもあります。特にYoutubeには多くありますのでそちらをご覧いただくか、有料の「講師養成講座」に参加したり「セミナー講師になる方法」といった書籍を読んだりするとよいでしょう。成功する確率は1~2%程度ですが、ハードルは思い切り低いので、挑戦したい方は是非!
さて、もうひとつの別の講師は研修講師です。研修講師は企業や自治体からの依頼によって、従業員や職員に様々な知識やスキルを伝授する仕事です。セミナー講師が「タレント」だとしたら研修講師は「教師」に近いでしょう。
研修講師は、技術や理論など仕事で使うことができる実践的なノウハウを研修という形で伝えます。研修は公開セミナーとは違い、その組織に合ったテーマと到達目標がはっきりしています。そのため、セミナーのようにせいぜい1.5時間で終わるといったことはなく、1日(7時間)が基本単位だと考えてください。
研修講師のキャラクターはそれほど重要視されません。お笑いも感動も必要ではなく、あくまでもコンテンツが大事だからです。研修が面白くなくても、講師の印象が薄くても研修で学んだ知識やノウハウを仕事に生かすことができれば大成功です。
コンテンツと言っても難しく考える必要なありません。50歳までに身に付けた知識と経験は自分ではよくわからないかもしれませんが、他者から見ると意外に凄いものです。「この程度のことは誰でも知っているだろう、できるだろう」と自分では思っていても、実際に他の人が聞いたら「えー!それってどうしたらできるんですか?」と知りたがるようなことは必ずあります。それが十分に研修で価値を生むコンテンツとなります。
そして研修講師に最も必要な技量はやはり「教える技術」です。ただし、教えると言っても相手はいい歳をした(あるいは自分より年上の)社会人ですから学生相手のように一方通行ではまず失敗します。
受講者の経験や考え方を上手く引き出し、その気持ちに沿ったレクチャーを行うにはかなりの技術が必要です。これができない人は研修講師として食べていくことは不可能であると言わざるを得ません。
しかし、その技術は練習を通じて身に付けることができます。
本気で研修講師を目指すお気持ちがあればご連絡ください。あなたの経験や知識をコンテンツ化し、「教える」技術をしっかりとお伝えします。40代の方も歓迎です。50歳までに研修講師になりましょう。