中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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中小企業も入社式を行いましょう

2019年03月20日 | コンサルティング

「間もなく4月1日がやってきますが、入社式の式次第は決まっていますか?」

最近、知り合いの社長(50人以下の会社を経営している皆さん)数人にこう質問をしたところ、概ね次のような返事が返ってきました。

「うちは社員20人以下の会社だから、入社式なんてやらないよ。それは大企業がやるものでしょう」

「新入社員を皆の前で紹介するだけだよ。終業後には懇親会はやるから、入社式はいらないと思う」

確かに、少人数の会社でわざわざ入社式を行うのは、少々大げさな感じがするのかもしれませんが、私は企業規模には関係なく入社式をすることをお勧めしています。

ここで、改めて入社式を行う目的を考えてみましょう。

まず、入社式は経営者(社長)による訓示等を行う儀式としての一面を持っています。

また、新入社員に組織の一員になることへの自覚を持たせることも目的の一つです。

このような話をすると、「入社式を行う意味はわかったけれど、『今日から社員として頑張ってください』と言うこと以外に、特に話すことが見つからないよ」といった反応になることが多いのです。

そこで、私は社長の皆さんには、入社式で新入社員に自社の企業理念を話すことをお勧めします。

企業理念とは、「創業者や経営者が示す企業活動の基本的な考え方、価値観、思い、企業の存在意義」などを言います。

新入社員にとっては、経営者が語るこうした企業理念を聞くことによって、自身が入社した会社の存在意義や向かおうとしている方向を、漠然とかもしれませんがイメージできるようになるのです。

しかし、入社式でこうした話をしている会社は案外少ないようです。

実際、弊社が毎年入社2~3日後に新入社員研修を担当させていただいた中で、新入社員に自社の企業理念を確認してみると、「企業理念の話は聞いたことがない」「うちの会社に企業理念なんてあるの?」という声を聞くことが多いのです。

こうしたことからも、入社式ではぜひ社長の口から、企業理念を熱く語っていただきたいと思います。

最後に、もう一つ企業理念を伝える意味をお伝えします。

それは、「企業理念は時間をかけて少しずつ新入社員の行動様式にも反映されるものであること。また経営者や会社に対する、新入社員の安心感や信頼感にもつながるものであり、やがて、社員が長く働いてくれることにつながってくる」ということです。

さて、新年度まで10日ほどとなりました。

これまで入社式を行ってこなかった、あるいは入社式で何を話したらいいかわからない中小企業の社長の皆さん、まずは自分の言葉で熱く企業理念を語ることから始めてみてはいかがでしょうか。                  

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