「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
「新規事業に取り組む」というと、企業が景気が良い時に余剰資金で新しい分野に乗り込んでいく、というイメージがあるかもしれません。しかし、現在のように経済が停滞している時こそ新規事業を始めるチャンスです。
景気が悪く、資金が少ない時はお金の使い道に慎重になります。現状維持を最優先に考えるのが普通でしょう。そんな状況で、新しいビジネスを始めるというのは無理がありそうです。
多くの企業がそう考えるなかで、将来景気が回復したときを見越して新しい事業の準備をしておく会社もあります。当然大きなリスクを抱えることになります。
そのため、経営者としては新規事業を担当させる社員の人選には大いに悩むことになります。まず、社内のエース級人材を充てるのはためらうでしょう。かと言って評価の低い社員では失敗しそうだし、ベテラン社員は嫌がるだろうし、若手では力不足だし・・・
この点に関しては、新規事業の第一人者から大学教授まで、様々な意見があります。
スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのような、人格はさておき(失礼!)才能に溢れ何があっても突破する力のある人が良い、という意見もあれば、突出した人材よりも苦難に対してもチームワークで乗り切ろうとする人が良い、という意見もあります。
ベンチャービジネスのように、まったくのゼロからのスタートアップについてはよくわかりませんが、企業内での新規事業に関してどのような人材が必要かということは、私の経験から言えることがあります。
それは「ごちゃまぜが良い」ということです。
新規事業に社内の人材を異動させようと思ったら、大企業なら社内公募を行うでしょう。中小企業でも、社内に声をかけて興味のありそうな社員をに手を挙げてもらう方法があります。
もちろん良い方法だと思いますが、人材の「種類」にかんしてはごちゃまぜにした方が良いです。ハナから否定的な人は別として、突進型から慎重派、ベテランから若手まで、人数の制限いっぱいにバラバラなタイプの人を集めた「ちゃんぽん」にするべきです。
なぜそれが良いのかという理論的な言い訳(?)はできますが、それはさておき、私が今まで体験、見聞したことからそう思うのです。
それに加え「隠し味」として、社内政治に長けた中堅どころの社員を1人入れておけば完璧です。それでも新規事業が上手く行かないときは「経営者の責任」ということです。
いや!新規事業に限らず、すべては経営者の責任でした。失礼しました。