中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

私のお気に入り(My Favorite Things )

2013年08月11日 | コンサルティング

サウンド・オブ・ミュージックは私の好きな映画のひとつです。このミュージカル映画は、とにかく全ての曲が素晴らしく、主役のジュリー・アンドリュースの声もとても美しいです。

「私のお気に入り(My Favorite Things )」は、映画の中でマリア先生(ジュリー・アンドリュース)が雷が怖くて寝つけない子供たちに「好きなもののことを考えてごらんなさい」と歌ってあげる曲です。JR東海のCM「そうだ京都、行こう。」で流れている曲といえば思い出される方も多いでしょう。

ちょっと歌詞を引用します。

Raindrops on roses and whiskers on kittens,
Bright copper kettles and warm woolen mittens,
・・・(略)
These are a few of of my favorite things
When the dog bites, When the bee stings, When I'm feeling sad,
I simply remember my favorite things and then I don't feel so bad.

バラの上に落ちた雨つぶ、子猫のひげ、
ぴかぴかの銅のやかん、あったかい毛糸のミトン、
・・・
それが私のお気に入り
犬にかまれたとき、蜂にさされたとき、
悲しい時はいつも好きなものを思い出す。
すると少し気分が良くなるの。

歌詞を読んでもらえれば分かりますが、要は好きなものをただ並べているだけです。それも、ありふれた、他愛のないものばかりを。それがこの歌の大きな魅力になっています。

仕事をしていると色々なストレスを感じるときがあります。そんなときは「私のお気に入り」を思い浮かべてみてはいかがでしょう。

モチベーションというのは理論ではなく、案外ちょっとした他愛のなことで維持できるのかもしれません。

(画像)
http://www.amazon.co.jp/dvd/dp/B001EI5M6Y

(人材育成社)


パワーポイントを使ってはいけない(スティーブ・ジョブズ)

2013年08月10日 | コンサルティング

私はPowerPoint(パワーポイント)を毎日使っています。日々たくさんのスライドをPowerPointで作ります。作ったスライドは研修や顧客へのプレゼンテーションで使います。その他にWordやExcelで作るドキュメントの中で使う図形や絵をPowerPointで描くこともしばしばです。私はPPP(PowerPointPoisoning=パワーポイント中毒)なのかもしれません。

PowerPointの功罪は10年以上前から度々指摘されてきました。1997年にAppleに復帰したスティーブ・ジョブズ氏が社内でのPowerPointの使用を禁止したことは有名です。また、2008年、トヨタ自動車の社長がPowerPointの使用を自粛するように発言したことも話題になりました。

たしかにスライドを作っているとデザイン(見た目)が気になってしまい、内容よりも見せ方の工夫に時間を使い過ぎることがあります。また、プレゼンの内容が十分に固まっていないうちからスライドを作り始めると、いつの間にか紋切り型の論理構造になってしまいがちです。そう考えると、とても危険なツールのように思えます。

私は大学でPowerPointを使ったプレゼンテーションの技法を講義したことも、本を書いたこともあります(いずれも2003ですが)。だからこそ、PowerPointの「有害性」は十分に理解しています。

しかし他にPowerPointを上回るドロー系のツールが見当たらないことも確かです。最近は徐々にKeynoteも使いつつありますが、過去にたくさんPowerPointで作ったレガシーデータがあるため、なかなか全面移行に踏み切れません。

ということで、しばらくは「有害性」を意識しつつも使い続けることなりそうです。ただし、スティーブ・ジョブズ氏の以下の言葉は警句として常に強く意識していこうと思っています。

「自分が何を話しているのか分かっている人にはPowerPointは必要ない」

(人材育成社)


緊急地震速報

2013年08月09日 | コンサルティング

昨日(8日)の午後5時前、携帯から緊急地震速報を知らせるアラーム音が鳴りました(後のニュースで誤報とわかりました)。ちょうど研修が終了するタイミングでしたが、受講者の携帯が一斉に鳴り出したため講義をいったん中断しました。地震の揺れを体感することがなかったため、混乱は起きませんでした。

この画像は1964年6月に起きた新潟地震のときのものです。落ちている橋は、新潟市の中心部を流れる信濃川に架かっていた昭和大橋です。完成後わずか1ヶ月でした。私(平野)は当時小学3年生で、この橋の近くに住んでいました。

たまたま家にいた私は、激しい揺れで柱や天井がきしみ、畳が飛び跳ねるように波打つ様子を見ました。そして直後に地割れからあふれ出た地下水が道を川に変えていきました。私はこうした体験があるせいか、地震に対しては比較的冷静に対処できるように思います。

「地震に備える」ために水や食料、ラジオ、懐中電灯を常備している家庭が多いと思います。しかし、備えるという点で最も大切なのは「気持ち」の方でしょう。地震を感じたら「気持ちを一瞬で切り替える」ことが必要です。

日本列島に住んでいる限り、いつ地震が起こるかわかりません。これからも仕事中(研修中)に地震が起こることがあるでしょう。「気持ちを一瞬で切り替える」という気持ちを持ち続けていきたいと、昨日はあらためて思いました。

(人材育成社)


三笠と造船所とOJT

2013年08月08日 | コンサルティング

今日は、仕事を終えて横須賀市にある三笠公園に行ってきました。私(平野)は何度も横須賀に来ているのですが、日露戦争で活躍した戦艦三笠を見たのは初めてでした。

三笠を見て頭に浮かんだのは横須賀造船所とOJTです。

OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)とは企業内で行われる従業員教育・訓練の手法です。日本の企業のほとんどはOJTを実施しており、従業員教育といえばOJTを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

OJTの「始祖」はアメリカのチャールズ・R・アレンとされています。アレンは、第一次世界大戦の影響で造船所の建造能力をはるかに超える(10倍とも言われています)要求に応えるため、短期間で技術者を育成・訓練する手法を考えました。1917年、5段階教授法を造船所の現場に応用したことが世界初のOJTだったと言われています。

さて、大学で教えられている労務管理論や経営学には記述が無いのですが、世界初のOJTは1871年に日本の横須賀造船所で実施されたものだと思います。

横須賀造船所は小栗上野介により日本初の近代的な工場として1871年に完成しました。そこには、職務分掌・雇用規則・残業手当・社内教育・簿記・月給制など、現代の労務管理の基礎がすでに実施されていました。

たしかにアレンの5段階教授法ほどシステマティックではなかったかもしれませんが、横須賀造船所は大規模かつ近代的な造船所です。そこで行われた教育訓練は、現代に通じるOJTの元祖であったことは間違いありません。

日本は韓国、中国に次いで造船の世界シェア第3位です。横須賀の海を見ながら、もっとたくさんの日本製の船を見てみたいと思いました。

(人材育成社)


自家製ジンジャーエール

2013年08月07日 | コンサルティング

いきなりレシピです。

新ショウガ200gの皮をむいてざく切りにし、ミキサーにかけます。
鍋にショウガ、てんさい糖200g、鷹の爪、シナモン、クローブを入れ鍋にかけます。
水が出てきて沸騰したら弱火にして焦がさないように10分くらい煮ます。
煮詰まったら火を止め、スパイスを取り出します。
しばらくして冷めたら、布で濾して原液の出来上がりです。

この原液を炭酸水で割ったものがジンジャーエールです。

とてもおいしいです。慣れないうちは飲むと喉がひりひりしますが、市販の炭酸飲料とは違って、自然でとてもやさしい味が残ります。毎日飲んでも飽きません。最近は炭酸水の代わりにミルク(低温殺菌)で割っていますが、実に良い味です。夏バテ解消にもなります。

さて、「仕事が煮詰まる」と言うと、壁にぶつかってこれ以上進めない状態をイメージしてしまいます。しかしこれは誤用です。正しくは「行き詰まる」というべきです。

「仕事が煮詰まる」とは、 「討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づくこと」(大辞泉)です。ぜひ一度ジンジャーエールを作ってみてください。ショウガが「煮詰まって」いく様子を見ていると、正しい意味がよくわかります。

(人材育成社)


ストレッチ

2013年08月06日 | コンサルティング

 毎日暑い日が続いていますね。予報では今週末は再び猛暑とか。毎日こんなに暑いと、体を動かすのも億劫になります。

普段は駅の階段を使っているのに、この季節はあまりの暑さに、ついつい自分に甘くなりエスカレーターに乗ってしまいます。

しかし、筋生理学者の谷本道哉さんによると、夏の間に体を動かさない生活を続けると、秋までに筋力が大きく低下してしまう恐れがあるのだそうです。

筋肉は増強するのには時間がかかりますが、低下するのはあっという間だということですね。

 このように簡単にはつかない筋肉ですが、日々のトレーニングで「エイッ」などの掛け声をかけて行うと、筋力発揮が増大するのだそうです。掛け声をかけることで、ノルアドレナリンが働き、自然に強い力が出ることにつながるようで、掛け声と筋力の間には因果関係があるのだそうです。

テニスプレイヤーのシャラポワ選手が試合でサーブを打つ時など、雄叫びをあげているのにも理由があることがわかりますね。

 ところで、筋肉と言うと思い浮かぶ「ストレッチ」(英: stretching)です。これは1960年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文の中で使われ始め、1970年代後半より急速に広がった概念とのこと。体のある筋肉を良好な状態にする目的で、その筋肉を引っ張って伸ばすことを言います。筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げるほかにも、体にいろいろなメリットをもたらすのだそうです。(写真はウィキペディアより)

 では、人材育成における「ストレッチ」と言うと、どういうことになるでしょうか。

必ず思い浮かぶ理論に、エドワード・L・デシ(アメリカの心理学者)の「内発的動機づけ」があります。

この内発的動機付けとは、その人にとっての達成感や充実感など、内的な要因に基づくもので、それを生じさせる要因の一つは、「有能感」だと言われています。「有能感」とは、自分が努力したことで物事が達成できたと感じることです。

つまり、目標達成による満足感が有能感を生みだすのですが、これは達成可能な目標を与えることによって生まれるものです。目標が高すぎると達成が困難に感じられて、はなからやる気が出てきません。

逆に目標が低すぎると、達成は当然のこととなって、あまり達成感(=有能感)は得られないこととなります。

努力をすれば何とか達成が可能な目標、つまりストレッチ目標があると、私たちは頑張ろうという気持ちが湧いてくるのですね。

 日々のストレッチのように、ちょっと痛くて、でも、ちょっと気持ちのいい目標を自ら掲げられることができれば、私たちの筋力、そしてやる気もアップしていくのだと思います。

 さて、では皆さんにとってのストレッチ目標は何ですか?

 (人材育成社)


Eテレ・スーパープレゼンテーションのハンス・ロスリング教授

2013年08月05日 | コンサルティング

NHKのEテレで毎週月曜の夜11時から放送されている「スーパープレゼンテーション」をご存知でしょうか。この番組は「TEDカンファレンス」で行われるプレゼンテーションを紹介しています。

TED(Technology Entertainment Design)については公式のホームページを参照いただくとして、注目すべきはこの番組で見ることのできるプレゼンターの方々です。ボノ(U2)、クリントン元大統領、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス(amazon創始者)などそうそうたるメンバーも含まれています。

なかでも私が一番好きなプレゼンターはハンス・ロスリング教授(Hans Rosling:スウェーデンの公衆衛生学者)です。この方のプレゼンテーションは素晴らしいの一言に尽きます。

話の組み立て、論理、ビジュアルの使い方、あたたかい人柄を感じさせる話し方、ユーモア・・・研修講師を生業とする私にとって全てが参考になります。ネイティブではない(むしろ少したどたどしい)英語の語り口も私にとっては聴きとり易いです。

言葉よりもコンテクストに依存しがちな(私のような)日本人には、言葉とジェスチャだけで行うプレゼンテーションは重荷です。頭の中にある意見や考えをはっきりと言葉にして表現する訓練をほとんど受けていないからです。

私は、日本人が目指すべきはクリントン元大統領やスティーブ・ジョブズのような流暢でパワフルな「スーパープレゼンター」ではなく、ハンス・ロスリング氏のような「ハーティプレゼンター」ではないかと思います。(注:ハーティは”心のこもった”という意味です。ハートフルは和製英語)

とにかくハンス・ロスリング氏のプレゼンを見てください。わずか10分のプレゼンです。話す英語がとてもわかりやすいので、ぜひ字幕を見ずに「聴いて」みてください。何よりも素晴らしいのはその内容だということが分かると思います。

http://www.ted.com/talks/hans_rosling_on_global_population_growth.html

(人材育成社)


「都会田舎(とかいなか)」

2013年08月04日 | コンサルティング

 「都会田舎(とかいなか)」という言葉をご存知ですか?

マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏による、「都会」と「田舎」の合成語で、都会の便利さと田舎の魅力をあわせもっているような地方都市を言うのだそうです。

私はこの週末、最近「都会田舎(とかいなか)」として注目され、定年退職後に移り住む場所として人気の高い、神奈川県湯河原町に行ってきました。

ちょうど夏祭りの「やっさまつり」(「やっさ、もっさ」のかけ声で有名です。)の最中で、ちびっ子や大人連・芸妓連が粋な姿で町内をパレードしたり、花火大会も催され、とても賑やかな二日間でした。

 湯河原は、かつては国木田独歩をはじめ、夏目漱石や与謝野晶子、島崎藤村、谷崎潤一郎、芥川龍之介、小林秀雄、山本有三など、多くの文豪たちが執筆活動をしたり、湯河原に移り住んだ人もいるそうです。

近年では、細川護熙元首相のお住まいがあったり、木村拓哉さんをはじめ大勢の芸能人の別荘もあるそうです。

 さて、3日夜の花火大会は、知人が住んでいる湯河原駅裏の高台から初めて鑑賞しました。8時から30分の間に5,000発もの花火が打ち上げられ、なかなかに密度の濃い30分間でした。(写真は、湯河原町より)

知人宅の玄関前に椅子を並べて、5人だけでゆっくり楽しんだ花火。打ち上げ場所からは距離が離れているので、その分、光と音がずれるのですが、近くで見る場合は相当の混雑を覚悟しなければならないのですから、これはなかなかに贅沢な時間でした。そして、周りの山々に木霊するド~ン、ド~ンという花火の音。花火は目で楽しみ、次に体で感じるものだと思いました。

 さて、こうして湯河原でこの週末を過ごした私ですが、都会の喧騒から、そして日常の忙しさから離れ、すっかり身も心もリフレッシュすることができました。

リフレッシュとは、もともとの意味は、「メモリー効果による劣化のあるものを十分に放電し回復(ないし予防)すること」だそうです。

わかりやすく言えば、元気を回復すること。また、生き生きとよみがえらせることだと思います。

「忙しい」とは、「こころを亡くすこと」とよく言いますが、確かに時間に追われる生活が続くと心の余裕をなくしてしまいますね。

仕事に限らず、毎日を一所懸命がんばって生きることは大切ですが、頑張りすぎることは、どこかで心身に無理を強いていることとも言えます。

 たっぷりの緑の中に身を置いて、リフレッシュの大切さを改めて感じた二日間でした。

 (人材育成社)


神様は1万年ほど前に人間をつくりました。(46%)

2013年08月03日 | コンサルティング

進化論についてお聞きします。以下の3つのうちあなたはどれが真実だと思いますか?

(1)人間は現在の姿になるまでに、神様のお導きによって何百万年もかかって進化してきました。

(2)人間は現在の姿になるまでに、神様とは関係なく何百万年もかかって進化してきました。

(3)神様は1万年ほど前に現在の姿で人間をつくりました。

ギャラップ社が行った調査(1982年~2012年)によれば、上記の質問に対するアメリカ国民の回答率の推移は上記の通りです。2012年で約46%の人が(3)を、32%の人が(1)を選びました。人間の進化と神様は無関係であるという人(2)は15%にすぎません。

「でも、これって何かの”ひっかけ”じゃないですか?どうせ種あかしがあるんでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。ちゃんとした調査の結果です。

これを見て「アメリカって非科学的な人が多いな」と思うかもしれませんが、「信心深い人が多い」とも言えるでしょう。確かにアメリカ国民の多くは神の存在を信じており、ダーウィンの進化論を「科学的に」否定する考え方も多くの支持を集めています。

Creationism(創造論)はそのひとつです。アメリカのケンタッキー州にあるCreation Museum(創造博物館)では、神によって人間が創られ進化してきた歴史を「科学的な証拠に基づいて」展示しています。

展示によると、アダムが禁断の果実を食べるという“罪”を犯すまで恐竜たちは皆ベジタリアンで平和に暮らしていたとのことです。そして“罪”の後、恐竜の一部は肉食と化し殺しあうようになったそうです。

人間は信じたいものを信じます。

企業の中にも「自分は営業に向いている」、「経理に向いている」と信じきって、その仕事にあくまでも執着する人がいます。

個人的にそういう人は応援したいところですが、残念ながら適性という点から見てNGと言わざるを得ない人もいます。私は、そういう人に対しては具体的な事実を挙げて「あなたはその仕事に向いていないと思います」と正直に伝えるようにしています。

事実をありのままに受けれることは大変苦しいことですが、事実をねじ曲げてしまうと後でもっと苦しくなってしまうからです。

私自身、この歳(57歳)になっても「今の仕事が本当に向いているのだろうか」と考えてみることがあります。いわゆる「ポジティブシンキング」には反するかもしれませんが、こうした「内省」は機械をメンテナスするように定期的に行っておくべきだろうと考えています。それが仕事上の「創造論」に陥らない唯一の方法だと思っています。

創造博物館のガイド(日本語)

https://www.youtube.com/watch?v=3SNdmIf4Ees

ギャラップ(GALLUP)の調査(英語)

http://www.gallup.com/poll/155003/hold-creationist-view-human-origins.aspx

(人材育成社)

 

 


土用の丑の日

2013年08月02日 | コンサルティング

明日、8月3日はこの夏2度目の土用の丑の日です。すっかり高値(高嶺)の花となってしまった鰻(うなぎ)ですが、皆さん、召し上がってますか?

 夏バテ防止のために鰻を食べる習慣が定着したのは、江戸時代中後期になってからのことだそうです。売り上げ不振に悩んでいた鰻屋から相談を受けた平賀源内が、「今日は土用の丑の日」と書いた張り紙を出して宣伝したところ、大変繁盛したのだそうです。

丑(うし)の日に「う」の付く物(梅干・うどん・うりなど)を食べると体に良いとの言い伝えがあり、鰻が合致したと考えられているようです。

 さて、最近は相次ぐ値上げにより、鰻が食卓に登場する回数がめっきり少なくなったなぁと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

東アジア全体で鰻の稚魚(シラスウナギ)の漁獲量が低迷していて、シラスウナギ、親ウナギとも価格が上昇しているのだそうです。

業界の調べによれば、今漁期のシラスウナギの池入れ量は約12トンで、前年の75%にとどまっているとのことです。(平成25年4月30日現在)鰻が高級な食べ物になってしまった訳が理解できますね。

 

鰻の完全養殖ができれば、安定供給が可能になり価格も下げられますから、今その研究が急がれているようですが、実現はまだ難しいようです。

鰻の生態にはよくわかっていないことが多く、どう育てたらいいのか手探りで養殖技術の確立に時間がかかっているのだそうです。

 

「どう育てたらいいのか、手探り」・・ある意味、これは人材育成と同じですね。人の育成も一朝一夕ではいきません。人の育成には特効薬はありません。薬を処方するにしても、組織によって、必要となる成分は異なります。どういう成分が必要なのか、どのように処方すれば良いのか、それを診断することがとても難しいのです。

 でも、この人材育成、難しいが故に、自分が大きく成長したなと感じることができた時の喜びは大きいですし、人が大きく成長していく姿を見ることは、私たちにとっても何よりも喜びなのです。

 最後に、土用の丑の日にはやっぱり鰻は欠かせませんね。明日は奮発して鰻をいただくこととしますか。

そして、このところの気温のように景気も早く「うなぎのぼり」になると良いですね。

 (人材育成社)