今日打ち上げ予定だったJAXAの新型ロケット「イプシロン」1号機の打ち上げが発射19秒前に中止されました。いろいろなニュースで取り上げられていますのでご存知の方も多いと思います。
宇宙開発に関しては日本は他の先進国と比べてかなり遅れをとっています。イプシロンはそんな劣勢をはね返す切り札となるものです。
イプシロンの特徴はコストパフォーマンスに優れていることです。コンパクトで発射場所を選ばない優れた管制システムを持ち、「未来のロケットのお手本」と言えます。
人材育成社の顧客は比較的メーカーが多いので、研修のときにエンジニアの方々とお話をする機会があります。エンジニアといっても仕事の内容によってさまざまです。機械、電気・電子、ソフトウェアといった分野によってエンジニアのキャラクタに違いがあるように思います。
たとえば、機械系は「無口、真面目、職人」、電気・電子系は「明るい、よくしゃべる、新しいもの好き」、ソフトウェア系は「話好き、自尊心が強い、皮肉屋」・・・といった感じです。もちろん、今までの経験から私が勝手に抱いているイメージです(この話は、いずれ詳しく書こうと思っています)。
仕事を進める際に、個性的で自我が強いエンジニア集団をまとめるのは大変なことです。ましてイプシロンのような大規模かつ複雑なプロジェクトのリーダーは苦労が絶えないことと思います。森田さん、頑張れ!
さて、ロケット先進国のアメリカには、デルタ (Delta) という大変優れた衛星打ち上げ用ロケットがあります。なんと40年を超えた今も改良を加えながら使われ続けています。
いずれはイプシロンもデルタのような存在に限りなく近づいてくれることでしょう(この意味が分かった人は多分、理系です)。
JAXA: http://www.jaxa.jp/projects/rockets/epsilon/leaders_j.html
(人材育成社)