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シュレーディンガーの猫は生きて死んでいる

2013年08月12日 | コンサルティング

今日(8月12日)のGoogleロゴはシュレーディンガー生誕126周年を記念したデザインでした。

「シュレーディンガーの猫」は、オーストリアの物理学者シュレーディンガー(E.Schrödinger, 1887 - 1961)が唱えた量子論に関する思考実験のことです。

箱の中に1匹の猫と青酸ガスを入れたフラスコを置き、ふたをします。フラスコには放射線検知器が接続されたハンマーがついており、放射線を検知するとハンマーがフラスコを叩き割ります。すると青酸ガスが箱に充満し、猫はあっという間に死んでしまいます。

放射線が検出される確率が50%だとすると、観測者がふたを開けて中を見たとき、猫が生きている確率は半々(50%)です。シュレーディンガーによれば「この猫は、生きている状態と死んでいる状態が1:1で重なりあっている」と解釈するべきだというのです。

なぜなら量子力学では、原子の位置を一定の範囲に広がった確率分布(波動関数)としてとらえます。それが、観測者によって観測されてはじめて、ある位置にあることが確定するからです。

・・・まるでわけのわからない話ですね。

もう少しくだいて言うならば、猫の生死は原子の「位置」によって左右されるのですが、その「位置」は確率的にしか決定できない「重ねあわせ」の状態にあるので、猫も生きている状態と死んでいる状態の「重ね合わせ」にあるというのです。

・・・かえって混乱してしまったでしょうか。

さて、「重ね合わせ」という考え方は、もしかすると人間の思考パターンにかなり近いような気がします。たとえば、高価な買い物をする時、会社を辞める時、婚姻届けを出す時、私たちの思考はイエスとノーが確率分布したような状態にあると思います。

「そんなのはあなただけでしょう!」ですって?

うーん・・・そうであるようなないような。

http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/31456/?rm=1

(人材育成社)