今日は、厚木の街で偶然目にしたポスターをもとに、厚木高校吹奏楽部の《第6回 冬の演奏会》を聴きに、海老名市文化会館に来ました(厚木の学校なのに、何故厚木の文化会館でやらないのかは謎ですが…)。実はここの吹奏楽部に、この春まで二宮町の教室に来ていて、高校進学を期に退会した元生徒が入部しているので、今回本人には内緒で演奏しているところを見に来たのです。
オーケストラの演奏会だとベートーヴェンやブラームスといった、何回も聴いたことのある『クラシック鉄板ネタ』になることが殆どですが、吹奏楽の演奏会だとコンクールの課題曲等を始めとして近・現代の作曲家の作品を聴くことが出来るので、何だか新鮮です。
今回も、前半ではミュージカル《ウェストサイド・ストーリー》の作曲家として名高いレナード・バーンスタインのミサ曲を編曲したものを始めとした20世紀の作品を演奏し、後半ではいわゆるクリスマスソングメドレー的なものが演奏されました。特に後半は部員一同が舞台前面に勢揃いして、ア・カペラで《ひいらぎ飾ろう》を合唱してから始まるという、なかなかの趣向が凝らされていました。
元生徒の子は、中学校の時にはオーボエ(《白鳥の湖》のメロディーを吹いている楽器)を担当していたので、てっきり高校でも続けている…と思ってプログラムを見たら、オーボエパートのところに彼女の名前が…な、ない!
『Σ( ̄□ ̄;)ま、まさか…私ってば、生徒が進学した学校そのものを間違えた?』
と、一瞬頭が真っ白になりかけましたが、そのちょっと下のファゴット(木管の低音楽器)のところに彼女の名前が…。
後で偶然お見かけした彼女のお母様に伺ったところ、厚木高校吹奏楽部は県内でも有数の吹奏楽強豪校のため、それぞれ中学校で吹奏楽をやっていたある程度腕に覚えのある子達が『この学校で吹奏楽をやりたくて』集まってくるので、パートの取り合いの競争率もそれなりに高いのだそうです。
それで、楽器を持っている子がどうしても優先的にあてがわれるのだそう(ということは、中学生でオーボエなんていう高額なマイ楽器を持っている子がいたということですね…)なので、オーボエ本体を持っていなかった彼女が「じゃあ中学校ではオーボエでメロディーばっかり演奏したから、高校では『縁の下の力持ち』になります」と、自ら志願してファゴットに宗旨変えしたのだそうです。
3年生が引退した後の1、2年生のみの演奏でしたが、そこはさすがに吹奏楽強豪校、しっかりとしたアンサンブルを聴かせてくれました。前半1曲目が終わったと同時に、トランペットのものと思われるミュート(弱音器)がベルから外れて『カランカランカラン~☆…』と派手な音を立てて雛段を転げ落ちてしまったのと、後半、金管楽器軍がスタミナ切れしてきて、トランペットのトップが肝心のソロの頭で『プスン…』となってしまったのとが残念でしたが、それはまた今後の課題ということで…(何の課題だよ…)。
それにしても…何か『部活』っていいですよね。実は私も中学時代に吹奏楽部に所属していて、夏のコンクールにも出たことがあるので、普段どんな感じで練習しているかとか、先生や先輩方に怒られてどれだけ苦しい、悔しい、悲しい思いをしてきているかとかいうことが想像出来てしまうので、ここに至るまでの彼等のその奮闘振りに思いを致して(TωT)ウルウルしてしまうのです。そして、ステージ上でファゴットを吹いている元生徒の子に若かりし頃の自分を投影して、『あなたは今、あの頃みたいに純粋に音楽を心から愛し、楽しめているかい?』と、自問自答してみたりもしたのでありました。
昔の生徒の成長を目の当たりにしながら、そんな甘酸っぱい青春の思い出に浸ることもできた、二重に懐かしい感情にかられたクリスマスイヴだったのでありました。
オーケストラの演奏会だとベートーヴェンやブラームスといった、何回も聴いたことのある『クラシック鉄板ネタ』になることが殆どですが、吹奏楽の演奏会だとコンクールの課題曲等を始めとして近・現代の作曲家の作品を聴くことが出来るので、何だか新鮮です。
今回も、前半ではミュージカル《ウェストサイド・ストーリー》の作曲家として名高いレナード・バーンスタインのミサ曲を編曲したものを始めとした20世紀の作品を演奏し、後半ではいわゆるクリスマスソングメドレー的なものが演奏されました。特に後半は部員一同が舞台前面に勢揃いして、ア・カペラで《ひいらぎ飾ろう》を合唱してから始まるという、なかなかの趣向が凝らされていました。
元生徒の子は、中学校の時にはオーボエ(《白鳥の湖》のメロディーを吹いている楽器)を担当していたので、てっきり高校でも続けている…と思ってプログラムを見たら、オーボエパートのところに彼女の名前が…な、ない!
『Σ( ̄□ ̄;)ま、まさか…私ってば、生徒が進学した学校そのものを間違えた?』
と、一瞬頭が真っ白になりかけましたが、そのちょっと下のファゴット(木管の低音楽器)のところに彼女の名前が…。
後で偶然お見かけした彼女のお母様に伺ったところ、厚木高校吹奏楽部は県内でも有数の吹奏楽強豪校のため、それぞれ中学校で吹奏楽をやっていたある程度腕に覚えのある子達が『この学校で吹奏楽をやりたくて』集まってくるので、パートの取り合いの競争率もそれなりに高いのだそうです。
それで、楽器を持っている子がどうしても優先的にあてがわれるのだそう(ということは、中学生でオーボエなんていう高額なマイ楽器を持っている子がいたということですね…)なので、オーボエ本体を持っていなかった彼女が「じゃあ中学校ではオーボエでメロディーばっかり演奏したから、高校では『縁の下の力持ち』になります」と、自ら志願してファゴットに宗旨変えしたのだそうです。
3年生が引退した後の1、2年生のみの演奏でしたが、そこはさすがに吹奏楽強豪校、しっかりとしたアンサンブルを聴かせてくれました。前半1曲目が終わったと同時に、トランペットのものと思われるミュート(弱音器)がベルから外れて『カランカランカラン~☆…』と派手な音を立てて雛段を転げ落ちてしまったのと、後半、金管楽器軍がスタミナ切れしてきて、トランペットのトップが肝心のソロの頭で『プスン…』となってしまったのとが残念でしたが、それはまた今後の課題ということで…(何の課題だよ…)。
それにしても…何か『部活』っていいですよね。実は私も中学時代に吹奏楽部に所属していて、夏のコンクールにも出たことがあるので、普段どんな感じで練習しているかとか、先生や先輩方に怒られてどれだけ苦しい、悔しい、悲しい思いをしてきているかとかいうことが想像出来てしまうので、ここに至るまでの彼等のその奮闘振りに思いを致して(TωT)ウルウルしてしまうのです。そして、ステージ上でファゴットを吹いている元生徒の子に若かりし頃の自分を投影して、『あなたは今、あの頃みたいに純粋に音楽を心から愛し、楽しめているかい?』と、自問自答してみたりもしたのでありました。
昔の生徒の成長を目の当たりにしながら、そんな甘酸っぱい青春の思い出に浸ることもできた、二重に懐かしい感情にかられたクリスマスイヴだったのでありました。