共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

3ステップで考えよう♪

2024年11月22日 17時00分30秒 | 日記
今日も小学校支援級では様々なことがありました。その中でも一番の騒ぎは、何と帰る間際に起こりました。

今日は金曜日なので、様々なものを持ち帰ることになっています。一番は一週間使い続けた上履きなのですが、今日は体育の授業もあったので



体操服も持ち帰ることになっていました。

ところが、一人の子が何やらゴソゴソしながら半べそかいていたので何かと思ったら、ランドセルの中に体操服を入れようとしたものの、教科書なども入っていて上手くいっていない様子でした。

担任は手で持つか何かして持ち帰るように言っていましたが、その子はどうしてもそれがイヤで、何とか強引にランドセルに詰め込もうと半べそかきながら悪戦苦闘していました。そして、どうにも入らないとなると

「もうヤだ!置いていく!」

と、体操服の入った巾着を床に投げつけたのです。

担任は注意していましたが、ここで普段子どもたちを叱り飛ばしている先生(私)が動きました。ランドセルの中の状況を覗いて、どうにかできそうだな…と判断したのです。

私:その体操服、きちんと畳んでみましょうか。

子:ヤだ!絶対に入らない!

私:前にも言いましたよね

①『絶対』は無いから可能性を潰さない
②とにかくやるだけやってみる
③それでダメならまた考える

この3ステップで考えてみましょう。

子:……

とりあえず体操服を巾着からひっぱり出してみると、案の定クシャクシャに丸めて突っ込まれていました。なので一度袋から体操服を取り出して、なるべく薄くなるように畳み直して入れてみると…

子:あ!入った!

私:ね?『絶対』は無かったでしょ?

ということで、無事に体操服は持ち帰られていきました。

子どもにありがちなことですが、やりもしないうちから投げ出してしまうことが多々あります。特に支援級の子たちはその傾向が顕著なのですが、一度落ち着かせてから先程の3ステップをさせてみると、意外とできてしまったりするものなのです。

『可能性は潰さない』

言うのは簡単ですが、この言葉の大切さを改めて実感した出来事でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も登場!巨大クリスマスツリー

2024年11月16日 18時38分48秒 | 日記
今日はそこまで冷えこむこともなく、わりと過ごしやすい一日となりました。そんな中、私は用事があって小田急線相模大野駅まで出かけていました。

毎年この時期になると、相模大野駅のステーションスクエアの自由通路に大きなクリスマスツリーがお目見えするのですが、



今年も登場していました。ベツレヘムの星は建物の三階の高さに相当していて、なかなかの大きさを誇っています。

どうせならこれくらいの大きさでやってもらわないと、イルミネーションの感じが出ません。そこへいくと厚木市のものはあまりにもチャチいので、写真を撮る気にもなれません…。

用事もそこそこに、さっさと帰宅して折り紙作りに没頭しました。何しろ50人分作らなければならないので、先生頑張ります!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も出ました!自販機みかん

2024年11月14日 17時00分00秒 | 日記
今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室の日でした。昨日の音楽教室の帰りにいろいろと考えたのですが、今回は子どもたちをチームに別けてちょっとした頭の体操的なパズルをやらせてみましたが、子どもたちは結構本気になって解いていました。

教室からの帰り道、今年もとある場所に



コインロッカー式みかんの自販機が登場していました。何しろ一袋100円だったので、



早速購入してみました。

小田原で栽培されているのは主に温州みかんなので、甘さと酸味のバランスがちょうどいい感じです。昨今の甘さが際立つみかんより、私は温州みかんの方が断然好みです。

明日は一日曇天が続き、気温もあまり上がらないようです。風邪をひいてしまわないように、美味しいみかんをいただいてビタミン補給しようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうせなら普段から…

2024年11月08日 18時28分38秒 | 日記
今日は小学校の中学年クラスで『挑戦塾』なるイベントが開催されました。これは子どもたちが主体となって出し物の企画を練り、保護者の方々をご招待して披露するというものです。

夏休み明けから日々の学習な運動会の練習などをこなしつつ、子どもたちが一生懸命に調べて今日の日を迎えました。支援級の子どもたちはともするとおふざけが始まったりしていたのですが、主に私が彼らを叱り飛ばしながら準備に参加させていました。

支援級の子たちは、ある子たちは



壊れにくいシャボン玉を作ったり、別の子たちは



よく飛ぶ紙飛行機を研究して折り方を保護者に教えたりと、様々に活躍していました。

保護者たちは子どもたちにエスコートされながら、それぞれの発表を見ていました。シャボン玉チームは、水と液体洗剤で作るシャボン液に洗濯のりとガムシロップを配合することでシャボン玉の皮膜を強化できることを説明し、保護者からは感心の声が挙がっていました。

自分の親が見に来ていることもあって、支援級の子たちは積極的に動き回っていました。内心、

『普段からこれくらい動いてくれたら、どれだけやりやすいことか…』

と思ったりしましたが、それは胸の内に収めて黙っておきました。

明日の朝は今日より冷えこむようです。うっかり風邪などひいてしまわないように、気をつけようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝!横浜DeNAベイスターズ26年ぶり日本一!

2024年11月04日 17時17分17秒 | 日記
いやぁ、昨日はスゴかったですね。

プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」は3日、横浜スタジアムで第6戦があり、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを突破した横浜DeNAベイスターズが、パ・リーグ優勝の福岡ソフトバンクホークスに11―2で勝ち、日本一に輝きました。1998年以来26年ぶり、大洋・横浜時代を含むと3回目の日本一となりました。

DeNAは、2011年オフに現球団名になってからは初の日本シリーズ制覇となりました。リーグ3位からの日本一は2010年のロッテ以来2回目で、セ・リーグ球団では初めてとなります。

DeNAはクライマックスシリーズで2位の阪神、優勝の巨人を破って7年ぶりに進出した日本シリーズで、前回敗れたソフトバンクに雪辱しました。98年当時、横浜投手として日本一を経験した三浦大輔監督(50)は、就任4年目で栄冠に輝きました。

神奈川県に住んでいるからか、近隣でもかなり盛り上がっているのが分かりました。特に



2回に筒香が右中間へのソロホームランを放って先制した時には、近隣からも歓声が上がっていました。



1998年、三浦大輔監督や石井琢朗コーチは選手として横浜ベイスターズ(当時)で優勝を経験しました。それから26年後、今度は横浜DeNAベイスターズ監督とコーチとして再び優勝したのですから、その歴史を知っている身からすれば感慨深いなどというものではありません。

日本一は横浜DeNAベイスターズ、メジャーリーグではロサンゼルス・ドジャースが優勝して、今年の野球シーズンが終わりました。これからしばらくは、スポーツニュースも静かになることでしょう。

明日から、また学校が始まります。今年最後の三連休を満喫した…はずの子どもたちは、一体どんな顔で登校してくるでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

刃傷事件発生!

2024年10月29日 18時18分18秒 | 日記
今日、勤務先の小学校で、以前から恐れていたことが起きてしまいました。

今日、支援級で図工の授業があったのですが、ひとりの子が自分の思った通りに作品が出来上がらないことにイライラし始めました。この子は普段からその傾向が著しく強い子なので、この時まだ周りは子どもも大人も

『またか…』

くらいに思っていました。

ところが、今日は殊の外虫の居所が悪かったのか、その子は作りかけの作品を床に投げつけ、ハサミを振り回して奇声を発し出しました。さすがに事が事だけに担任が窘めたのですが、その子は担任に向かって

「うっせえ!黙れ◯ソ先公!!」

と暴言を投げつけて、ハサミを手にしたまま突進していったのです。

丁度ふたりの間に立っていた私は、咄嗟に手を出して止めようとしました。その時、急に攻撃先を私に変更したその子のハサミが私の腕に命中して



腕時計にキズがついてしまったのです。

避けた弾みでほんの少しその子に腕が当たったのですが、その瞬間、自分が担任に暴行を加えようとしていたことをチョモランマの頂に蹴り上げて有らん限りの量の涙を流しながら

「暴力教師だ!教育委員会に訴えて◯ビにしてやる!!!!!!!!」

と、私の足を踏みつけにかかったのです。これには、さすがに面食らいました。

一応申し上げておくと時計にキズがついただけで、腕そのものは負傷しませんでした。また、足を踏みつけにかかってきた時も、その足を苦笑しながらヒョイヒョイと避け続けたので実害はありませんでした。

しかし、何しろ子どもとはいえ刃傷沙汰に及んだのですから、こうなるとさすがに捨て置けません。その子の保護者を呼びつけて、大騒ぎに突入してしまいました。

応接室に当事者の子どもとその親・教頭・担任・私が揃い、事実確認が始まりました。

その子はいつもするように、いかに自分が被害者であり、私がとんでもない暴力教師であるかを親や教頭に涙ながらに語りました。その間、担任が反論しようとしましたが、私がそれを制して言いたいだけ言わせることにしました。

一頻り喋り終えたその子は『我が意を得たり』と言わんばかりの満足気な顔をしていました。しかし、その子にとって誤算だったのは、ここに誰一人として自身の味方がいなかったことでした。

私は極めて冷静に事の顛末を説明し、キズのついた腕時計を証拠として提出しました。すると、その子の親が私に向かって

「うちの子が大変なことをしでかしまして、本当に申し訳ございませんでした。」

と深々と頭を下げたのです。

自身が思ったのと180度違う方向に話が進んだことに驚いたその子は

「なんで!?なんでお母さんがコイツに謝るの!!??」

と抗議していました。しかしその子の親は

「黙りなさい!」

とその子を一喝したのです。

聞けば、その子は家でも下の兄弟に日常的に暴力をふるい、やり返されるとあたかも自身が被害者であると言わんばかりに泣き叫んで同情を乞うのだそうです。そうした狡猾な部分を始めは見過ごされていたようですが、それでもあまりにもそうした大騒ぎが続くと、むしろその子に疑惑の目が向けられるようになっているのが現状なのです。

小学校には謹慎処分というものがありませんから、その子は親が休ませない限りは明日からも学校に登校してきます。そうなった時にどのように対処するのか長い時間をかけて話し合いが続きましたが、その間その子は自分の憐れみ芝居を打ち砕かれたことに苛立ち、さりとて親の手前静かにしていなければならず、俯いた前髪の隙間から私をずっと睨みつけていたのでした。

勿論、昭和時代の鉄拳教師を肯定するつもりは毛頭ありませんが、こうした凶暴な小学生が存在しているということについて、教師側にも自身を護る術は持たせるべきだと思います。今回の刃傷沙汰は、こうしたことも起きうるという支援級の在り方を改めて考えさせられる事件となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すっかり無かったことに…

2024年10月28日 18時45分00秒 | 日記
今日は先日の運動会の代休で、一日お休みでした。朝から肌寒く雨も降っていましたから、こんな日に出かけずに済んでよかったな…と思います。

午後になって雨も止んだので、放課後子ども教室で使う工作の材料を買いにダイソーに行きました。すると、まだハロウィンが終わっていないにも関わらず、



店内はすっかりクリスマス仕様に変わっていました。

商業ベースというものは常に先へ先へと行くものですが、それでも今からクリスマスはちょっと面食らいます。それでも、あの黒と紫と橙の下品な色味から解放されたと思えば喜ばしい限りです(笑)。

明日が実質的な週明けとなりますが、子どもたちがどんな様子で登校してくるのか、何となく想像がつくようなつかないような…。まぁ、明日の朝の様子を確認してみることにしましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神頼み全開!運動会

2024年10月26日 16時25分55秒 | 日記
今日は運動会本番の日でした。天気予報で雨の心配はないとのことでしたが、念には念を入れて、



我が家の神棚から相模國一之宮・寒川神社の『御来光守』を持ち出して、ネームカードホルダーに入れて首からぶら提げていました。

一之宮の御神徳か、はたまた昨日小田原総鎮守にお参りしたからか、今日は曇天模様ながら雨は一滴も降ってこず、無事に運動会を開催することができました。関係者一同、今日で決めたいと思っていましたから、本当によかったです。

子どもたちは皆、一生懸命に競技やダンスに取り組んでくれていました。昨日まで

「絶対にやらない!」

と言い張っていた支援級の子も、今日はしっかりと参加してくれていました。

寄る年波なのでしょうが、子どもたちの一生懸命な姿を見ると涙腺が緩みます。ましてや普段から我が儘放題やりたい放題の子たちですから、感慨もひとしおなのです。

全ての競技を終えてから、6年生と大人たちとで撤収作業をしました。退勤したからは、もちろん



小田原総鎮守・松原神社にお礼参りに参じました。

今日はものすごく疲れました。帰宅してシャワーを浴びたら、即寝ます…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も開催!『小田原ちょうちん光アートフェア2024』

2024年10月18日 18時45分18秒 | 日記
今日も小田原の小学校では、運動会の練習でもちきりでした。特にダンスの練習はフォーメーションチェンジも含めて2時間分の枠が充てられているため、子どもたちだけでなく大人たちもヘロヘロになっています…。

そんな一日を終えて子どもたちを下校させてから、一人で教室や黒板の掃除をしていました。特に今日はチーム毎に分かれての応援練習があったことで子どもたちの掃除がなかったので、なかなかのゴミが集まりました。

掃除を終えて退勤したのですが、結構疲れていたので軽くお茶をして帰ることにしました。そして暮色が迫る頃になって思い出したことがあったので、小田原城址公園に向かうことにしました。

こちらでは現在、『小田原ちょうちん光アートフェア』という催しが開催されています。これは小田原市内の小学校高学年児たちが製作したおよそ1600張もの小田原提灯を集めて展示するもので、私が到着した時には



ちょうど提灯に明かりが灯された時でした。







子どもたちが頑張って絵柄を描いた小田原提灯はどれも美しく、ついつい見とれてしまいます。やがて宵闇が迫ってくると



天守閣のライトアップと相まって、一層幻想的な光景が広がります。

このイベントは、明後日20日まで開催されています。17:00から21:00までは提灯に明かりが入りますので、小田原市内の子どもたちの力作と幻想的な光景をお楽しみになってみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いたシカたないことですが…

2024年10月15日 17時17分17秒 | 日記
今日から小田原の小学校の後期日程がスタートしました。ところが、私は初回から躓いてしまったのです。

出勤するために本厚木駅に向かったのですが、駅に着くと改札口付近が何やらざわついていました。こういう時は何らかの影響で定期運行が妨げられているので嫌な予感がありましたが、先ずは行ってみるしかありません。

すると、案の定小田急線が運転見合わせになっていました。理由として書かれていたのは

『動物と衝突したため』

…ここでまた嫌な予感がしました。

とりあえず駅員に聞いてみたところ、列車と衝突したのは



鹿でした。しかも衝突したにも関わらず生きているということで専門家が到着しないと撤去できないため、かなり時間がかかる…とのことでした。

こうなると、小田原へ向かうには東海道本線を経由するしかありません。なので、とりあえず上りホームに駆け上がって各駅停車に乗りました。

本厚木駅から各停で一駅行った厚木駅で下車し、JR相模線に乗り換えて上りの終点茅ヶ崎駅を目指します。そこで更に東海道本線に乗り換えて小田原を目指すのですが、この接続がすこぶる悪くて、相模線のホームで小田原方面行きの電車を見送るしかできませんでした。

東海道本線のホームに着いた…はいいのですが、上り電車はスイスイ来るのに、下り電車は待てど暮らせどやってきません。何しろ前に行ってしまった下り電車の次の電車が来るのは、何と約20分も後なのです。

次々とやって来ては出ていく上り電車を横目で見ながら待つことしばし、やっとやってきた熱海行きの下り電車に乗り込んで、



ようやく小田原まで到着することができました。

始業時間には何とか間に合ったものの、普段子どもたちを出迎える立場の人間が遅れるとなると、何とも言えず気まずい感じになりました。しかし、子どもたちは事前に担任から私が遅れる理由を聞いていたようで、一人の男子が

「鹿が電車にぶつかったんならシカたないよ。」

と言ってくれたことで、教室の空気が一気に和みました(笑)。

今日は短縮授業だったので、子どもたちは給食なしで午前中で下校しました。その後、体育館で卒業アルバム用の職員たちの集合写真を撮影しましたが、終わった頃には一人だけ無駄に疲れてグダグダになっておりました…。

初手からコケてしまった私ですが、明日以降挽回していこうと思います。明日は朝から運動会の全体練習があるので、絶対に遅刻できません(汗)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビーズ一つで大喧嘩…

2024年10月05日 19時28分38秒 | 日記
今日は朝から冷たい雨の降る、生憎の天候となりました。この時期は運動会を予定している学校も多いはずですが、そうだとしたら大騒ぎになっているのかも知れません。

ところで、昨日の記事を見た中から

「どんな事件があったかを端折るな。」

という指摘がありましたので、今日はそのことについて書いてみようと思います。事件のきっかけとなったのは



このアイロンビーズで、簡単に言えばビーズをめぐって取っ組み合いの喧嘩が勃発したのです。

アイロンビーズは様々な色のビーズを組み合わせて絵柄を作り、当て紙をした上からアイロンの熱をかけてビーズ同士を接着させて完成させるものです。そして、いろいろな色がある中で、髪の毛や輪郭に使う頻度が多い黒がどうしても不足するのです。

教室に用意してあるアイロンビーズも、御多分に漏れず黒が不足していました。なので、黒の部分は茶色や焦げ茶で代用するよう子どもたちには伝えてありました。

それでも、支援級の子たちというのはこだわりが強く、サンプルに黒が使われていれば黒を使いたいのです。そんなこだわりから、容器の中に残っていた数少ない黒を一生懸命に探し出して使っていた子がいたのですが、隣の席の子が

「くれ!」

と言って勝手に持っていこうとしたことから大喧嘩になった…というわけです。

普通に考えれば強奪した側が悪いのですが、盗られた側の子が相手をボコボコにしてしまったことから大ごとになってしまいました。それぞれの言い分は

盗られた子

「せっかく一生懸命集めた黒を横から持ってった!」

強奪した子

「みんなだって使いたい黒を独り占めしてズルい!」

と至って自己中心的なもので、エキサイトしている当人たち以外はドン引きでした。

ここで鍵になるのが

『黒が少ないから茶色や焦げ茶で代用するように』

ということを、予め子どもたちに伝えていたことでした。つまり、どちらの子も黒を違う色を代用するように言われていて、それを『了承した』上で作業をしていたわけです。

そこから先、大人たちは分業になり、クラスのボスたる担任は当事者たちの対応に、私たち個別学習支援員たちは他の子たちのケアにあたります。特に今回はかなり派手な喧嘩だったので怯えてしまう子もいたので、気持ちの鎮静化を図ることが第一となるのです。

帰りの会までもつれ込んだ話し合いでしたが、何とかその場で解決することができました。こういう揉め事は禍根を残さないことが第一なので、何としてでも当日中に収める必要があるのです。

こだわりが強い子たちだからこそこうした諍いも起きがちになりますが、何でもかんでも自分の勝手がまかり通るわけではない…ということも、彼らには学んでいってもらわなければなりません。そのために嫌われ役になることもありますが、私は必要悪だと思ってあたっています。

その疲れからか、今日は一日ボ〜ッ…としていました。明日は少しばかり動こうと思います(汗)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもたちが帰った後も…

2024年10月04日 17時50分55秒 | 日記
今日も小学校支援級では、大小様々なことがありました。それでも、前期末に向けて授業時間が短くなっていることもあって、子どもたちも、実は大人たちも、それを励みに何とか今日を終わらせました。

ところで、いつもより早くに子どもたちが帰ったからといって、支援員も

「それ〜で〜は、さよ〜な〜ら♪」

というわけにはいきません。子どもたちがいなくなった教室の掃除をしたり、薄ら白くなっている黒板をキレイにしたりと、様々な雑務をこなします。

それに加えて、今日は子どもたちが使う教材作りもしました。



担任が作ったこうしたラミネートを



こんな風に切り離して教材として使えるようにする作業ですが、これを一年生と二年生で教わった全ての漢字の分を一人で作るのですから、なかなかの量です。

現在私が担当しているのは中学年ですが、このレベルの漢字すら覚束ない子たちばかりです。そのためいつまで経っても漢字ドリルが低学年用から進まないので、こうした副教材が必要になってくるのです。

時間はかかりましたが、切り離して山盛りになったカードを教卓に置いて退勤しました。明日は放課後子ども教室の工作ネタを探しながら、ゆっくり過ごす予定です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素朴さが魅力!小田原漆器

2024年10月03日 17時15分17秒 | 日記
今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室がありました。そこで、最後に子どもたちに見せたものがありました。

先週、小田原の名産品について子どもたちにレクチャーしました。個人的メインとして小田原風鈴を紹介しつつ、その他に



小田原漆器も紹介したのですが、なんとそこの放課後子ども教室のコーディネーターの御親戚が小田原漆器の職人の方だということが判明したのです。

すごい偶然だな…と思ったのですが、今日そのコーディネーターさんが



ご自宅から小田原漆器のお盆を持ってきてくださいました。写真では伝わりにくいのですが、どちらもなかなかの大きさのもので、実物をみると迫力があります。

漆器というと、



会津塗や輪島塗に代表されるような朱漆や黒漆を塗り重ねて木地を覆い隠すものが一般的とされています。それに対して小田原漆器は木地の木目を活かすような塗り方が特徴で、二通りの塗り方があります。

一つは『摺漆塗(すりうるしぬり)』という工法です。これは木地の表面を保護する為に、生漆(きうるし)と呼ばれる漆の木から採取したそのままの樹液を直接何度も摺り込んで仕上げる手法で、下地加工をしないので材料であるケヤキの綺麗な木目や香り、艶がある作品が出来上がります。

もう一つは『木地呂塗(きじろぬり)』という工法で、錆漆(さびうるし)と呼ばれる、水で練った砥石の粉末に生漆を加えたものを木地に摺り込んだ後、生漆を加工した半透明の透漆(すきうるし)を下塗、中塗、上塗の3工程に分けて塗り重ね、仕上げに水研ぎで磨き上げる手法です。木目がさらに際立ち、透けて見えるような仕上がりになります。

木地呂塗は透漆を3回塗るのに対し、中塗の工程で朱・紅柄などの色をつけた漆を塗り、上塗で透漆を塗る溜塗(ためぬり)という工法もあります。これでは透漆を通して色が透けて見えて、また違った良さがあります。

先程の写真で言うと



左が摺漆塗、右が木地呂塗ですが、それぞれに独特の風合いがあります。こうした小田原独自の漆器があるということを知らない住民も、意外と少なくないようです。

小田原市民にとっては当たり前の存在になっているのかも知れませんが、市外に住んでいる人間だからこそ気づくこともあるのかも知れません。これからも、そうしたものを子どもたちに伝えていければと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実質3種類あるんですよね…

2024年10月01日 16時55分16秒 | 日記
今日、改めて自身の認識を新たにしないといけないな…と実感することがありました。

小学校支援級の授業で、タブレットを使ったローマ字入力の勉強がありました。ローマ字入力といえば



こんな感じにやるものですが、普段意識していない『ヘボン式』と『訓令式』の違いに気をつける必要がありました。

ヘボン式と訓令式のローマ字表では、大方のローマ字には違いありません。しかし、ヘボン式と訓令式とでは



拗音(ようおん=小さな『ゃゅょ』を使う字)や濁音(『゛』の付く字)の表記法に、こうした違いがあるのです。

大人たちが何気なく使っているローマ字ヘボン式が多く、特に『じゃ』は訓令式だと『zya』と三文字打つ必要がありますが、ヘボン式だと『ja』と二文字で済むため、結構便利に使っていると思います。またヘボン式で『し』を『shi』と書くことに合わせて、それに整合性を持たせるために『しゃ』『しゅ』『しょ』を『sha』『shu』『sho』と書くことも多く見受けられます。

それと、ヘボン式と訓令式とで違いが指摘されるのが発音の面です。例えば『si』や『ti』は『スィ』『ティ』と発音しそうになるため、より日本語の発音に近い『shi』や『chi』と表記しているものが多く見受けられています。

ところが、それが一筋縄では行かないのが支援級の子どもたちで、例えば

「『きゃ=kya』や『にゃ=nya』や『みゃ=mya』はみんな間に『y』を挟むのに、なんで『しゃ=sha』『ちゃ=cha』『じゃ=ja』になったら『y』を使わないんだ?!」

といってパニックを起こしてしまうのです。しかも『じ』と『ぢ』、『じゃ』と『ぢゃ』に至っては、ヘボン式だとどちらも『ji』と『ja』、訓令式だとどちらも『zi』と『zya』となって、ますます分かりにくいのです。

そこで登場するのがもう一つの『日本式』というローマ字で、『ぢ』は『di』、『ぢゃ』は『dya』となります。全ては拗音で『y』を使う訓令式との整合性をとるためなのですが、大人たちが使い慣れていないこともあって、つい使い慣れているヘボン式を教えてしまいそうになるのです。

支援級の子どもたちはかなり面倒臭がっていて、先生の指示をなかなか遂行しようとはしませんでした。そこで私がふと思い立って、こんなことを囁いてみました。

私:あのさ、〇〇君将来ユーチューバーになりたいんでしょ?

子:え?うん…

私:ユーチューブの画面観てると、画面の下にテロップ(字幕)が出てくるでしょ?

子:あぁ、うん…

私:あれさ、全部ユーチューバーが入力してるわけでしょ?その時にこのローマ字表記を使いまくってるのは分かるかな?

子:そうなの?!

私:そう、だから将来的にチャンネル立ち上げて動画をアップするなら、字幕を添えるためにもローマ字表記はマストで覚えておいた方がいいと思うよ。

…とちょっとそそのかしたら、急にその気になって練習していました(笑)。

授業後に支援級の担任と改めて話し合って、支援級の子どもたちに教える場合には訓令式を旨とすることを確認しました。これからタイピングの授業なども始まるのですが、大人たちがうっかりヘボン式で指導してしまわないように気をつけていこうと思います…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

看過できようはずもなく

2024年09月27日 18時20分45秒 | 日記
今日、小学校支援級でまた事件がありました。先日、音楽の時間に音圧に耐えながら意地で木琴を叩いていた子の話を載せましたが、その子が遂にやらかしたのです。

今日は練習の成果を記録するために、合奏の動画を撮ることになりました。その子も最初は演奏に加わっていたのですが、やはり音圧に耐えられなくなってきたらしく、表情がどんどん険しくなってきたのです。

嫌な予感がしたので、その子の近くに移動して様子を見ていました。そして遂に、その子の真後ろで木琴を叩いていた子に向かって

「うるさい!!」

と叫んだかと思うと



手にしていた木琴のバチを真後ろの子に向けて投げつけたのです。

すんでのところで私がそのバチをはたき落としたため直接的な被害は免れましたが、それを見たその子が私に向かって

「じゃますんなジジイ!!」

とつっかかってきたのです。どうやらストレス発散が失敗に終わったことで、攻撃の矛先をこちらに変えてきたようでした。

動画を撮影していた先生が何か言おうと近づいて来ていたのですが、それより先に私は

「だまらっしゃい!」

と特大のカミナリを落としました。一瞬にしてその場の空気が固まりましたが、私は構わずに

「お騒がせしました。」

と告げてその子を教室から連れ出すことにしました。

その子はあらん限りの暴言を吐き、私に向かって殴りかかってきました。私は先生が動画を止めていないことを確認した上で

「では傷害未遂と暴行罪で連行します。」

と言って連れ出し、他のクラスの授業に迷惑がかからない場所に連れていってお説教をはじめました。

その子もさすがに私から傷害未遂や暴行罪といった具体的な罪名を告げられたことでショックを受けていたようでしたが、当人がやらかしたことなのですから仕方ありません。何しろ動画に一部始終が録音録画されているのですから、言い逃れはできないのです。

しばらくすると、騒ぎを聞きつけた支援級主任が飛んできて、

「もう少し穏やかな言い方で…」

と何故か私に向かって言ってきました。内心

『またか…』

と思いつつ、

「そうですか。今回は暴言のみならず傷害未遂事案なのですが、こちらの小学校支援級はそれですら看過される方針なのですね!」

と強めに返したら、なにやらモゴモゴ言っていました。

支援級の子どもたちというのは、様々な刺激に対する耐性が低いことが多く見受けられます。それは、例えば光であったり人口密度だったりといろいろありますが、音に対する耐性が低い子も一定数存在しています。

それでも、あえて嫌な言い方をさせてもらえばそれらのことは当人の勝手であって、周りは何も悪くはありません。

例えば私は特定の食材にアレルギーがあって、その食材が入った給食メニューは食べられません。それなら、自分でそれを避けて個別に対応すればいいのであって、

「その日の給食のメニューに私のアレルゲンがあるから、私が食べられるメニューに全面的に変更しろ。」

と給食室にイチャモンをつける権利は私にはないのです。

その子が一定以上の音圧に耐えられないというのは、大変不便だし大変なことだろうと思いますが、それならそれで



イヤーマフを付けるなりして対応すればいいわけです。第一、合奏で木琴を演奏するという選択をしたのは当人ですし、ましてやそれに耐えられなくなったからといって、たまたま後ろで演奏している他人に危害を加えるなど言語道断です。

以前にも同じことを叱りましたが、

『支援級の子どもたちは【自己の欲求を満たすためなら他者に何をしてもいい子たち】なわけではない』

のです。今後もまた一悶着も二悶着もあると思いますが、私は彼らに徹底してそのことを伝えていこうと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする