共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

ボッティチェリ展

2015年04月30日 22時40分51秒 | 日記
今日はBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている《ボッティチェリとルネサンス》展を観に、ものすごく久しぶりに渋谷に出ました。知り合いの方に株主優待券もらっちゃったものでV(^0^)。

ゴールデンウイーク中とは言え、そこはさすがに平日とあって会場内はそこそこ空いていて、ゆっくりと観賞することができました。

内容としてはボッティチェリの生きた時代背景を織り交ぜながら、まだ師匠の影響が色濃い初々しい作品から、《春》や《ヴィーナスの誕生》といった名作を生み出した円熟期、サヴォナローラに傾倒し、メディチ家というパトロンを無くし、輝きを失っていった晩年の作品に至るまでを年代順に追って展示していくものでした。

勿論、有名な大作が来ているわけではありませんが、それでもウフィツィ美術館所蔵の大きな《受胎告知》のフレスコ壁画や、様々な時期の聖母子が展示されていて、なかなか見応えがありました。それと、時代背景の説明的に、当時流通していたフィオリーノ金貨や色鮮やかな楽譜の写本、メディチ銀行が発行した為替手形の実物等も併せて展示されていて、非常に興味深いものでした。

6月まで開催されていますので、お時間があれば足を運んでみては如何でしょうか。
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出雲大社と千年の社(もり)

2015年04月29日 19時40分25秒 | 日記
今日は祝日『昭和の日』です。先帝の天長節がかたちを変えて何だかよく分からない日になりましたが、とにもかくにも今日からゴールデンウイークが始動しました。

折角の休みの初日、私は目的をもって秦野に出かけました。先ずは出雲大社に参詣です。

久しぶりに訪れてみて驚きました。前はお正月だったり初午だったり、とにかく寒中の参詣が殆どだったのであまり気づかなかったのですが、新緑の頃に来てみると、御敷地の入口に聳える欅の大木を始めとして、こんなにも豊かな緑の森に囲まれた御社だったのです。考えてみれば、梅が咲くより後の季節に来たことは、今まで無かったかも知れません。

この森は明治神宮と同じく、人の手によって植樹された人口の森です。平成19年に横浜国立大学の宮脇昭名誉教授監修の下で植樹された比較的新しい森で『千年の社(もり)』と呼ばれています。それでも、この近辺から豊富に湧き出す地下水の力もあってか、欅や椎や樫といった照葉樹を中心に、山櫻やイロハモミジといった日本古来種の樹木が混植・密植されている森は、今では社殿を被うほどに大きく成長しています。これから先、何百年、何千年とこの御社が続く限り、この森も更に成長を続けていくことでしょう。

清々しい緑の匂いに包まれた境内に、出雲大社ならではの四拍手の音と、拝殿で始まった御祈祷の太鼓の音が響き渡っていました。
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『クレソン』なるものの正体

2015年04月29日 19時35分55秒 | 日記
出雲大社の摂社の一つである《龍蛇神の社》の前には、社の前から昏々と湧き出す清水が流れて出来たビオトープのような小川があり、メダカが泳いでいたり、夏にはここを蛍が飛び交ったりします。

そういった環境整備の甲斐もあって、せせらぎの周辺には様々な野草が生い茂っています。その中に、皆さんに馴染みのあるクレソンが画面の中央辺りに延々と生えています。これも蛍の育成に一役買っているようです。

実は私の実家付近にある小川の土手にもこれが売るほど生えていましたが、子供の頃に私達はこの草を『ニガゼリ』と呼んで、踏ん付けて歩いたり、草の上から段ボールのソリで滑ったりしていました。もっと言えば、この草を『食べる』だなんて、考えもしないものだったのです。

それが、恐らく私がかなり大人になってからと記憶していますが、洋食の添え物として皿の上に乗っかって来たのを見た時の衝撃といったら…。しかも、そこのレストランには『クレソンのサラダ』なるメニューまで存在していて、後日その店に行った時に、隣のテーブルの人のところに運ばれてきた山積みのクレソンが入ったサラダボウルを目の当たりにした時には、

『東京の人らっちゃあ、わざわざ金出してニガゼリ喰ってる…((゜Д゜ll))』

と、固まったものです。そんなわけで申し訳ありませんが、私は未だにクレソンという草を口にする気になれません…。

それでも、このせせらぎの中に生えているニガゼリ…基、クレソンは瑞々しい緑の葉をいっぱいに広げて、実に美しい光景を作り出しています。ただ、これはあくまでも蛍育成のための植生の一部ですので、もしここにクレソンがお好きな方がいらしても、「あら~クレソンがこんなにいっぱい生えてるぅ~♪」と摘んで帰ったりなさらないようにお願い致します(当たり前ぢゃっ…)。
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屋根より高い鯉幟

2015年04月29日 19時26分13秒 | 日記
出雲大社の近くのお宅の庭に、今時あまり見かけなくなったフルサイズの鯉幟が風にひらめいていました。

最近はマンションのベランダ等から申し訳程度に顔を出している『屋根より低い鯉幟』が主流になってしまっていますが、この光景を見て久しぶりに

♪屋根よ~り~高い、こいの~ぼ~り~、
大き~い~真鯉は~、お父さ~ん~、
小さ~い~緋鯉は~、子供~た~ち~、
面白そ~うに、泳い~で~る~♪

と口ずさんでみたのでした。
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ゐなかうどんスペシャル

2015年04月29日 19時24分36秒 | 日記
出雲大社を出て白笹稲荷神社に向かいました。

参詣の前に《白笹うどん》によってランチにすることにしました。祝日の昼時の割には店内は比較的空いていて、すぐに席に着くことができました。

今日は『ゐなかうどんスペシャル3~4月バージョン』をお願いしました。昨今主流の讃岐うどんよりも若干細めながらコシのあるうどんの上に、写真では分かりにくいのですがたっぷりの刻み海苔が敷かれ、その上に筍、椎茸、菜の花、人参、揚げ玉、ゆで卵、白髪ネギが乗せられ、白髪ネギの上には桜の花の塩漬が添えられている、何とも具沢山のうどんです。

出汁と味醂の効いた甘めのつゆと頂くと、煮含めた椎茸や香ばしい揚げ玉の味と相俟って実に美味しいうどんです。好みでテーブルに用意された一味唐辛子や店オリジナルの辛味噌を足すと更に風味が変わります。個人的には一味の方が、折角の美味しい出汁の味を変え過ぎないのでおすすめです。

具沢山のうどんですっかりエネルギーチャージ完了しました。
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白笹神社骨董蚤の市

2015年04月29日 19時21分13秒 | 日記
うどんを堪能してから、久しぶりに白笹稲荷神社にお参りに伺いました。

今日は、この神社の境内でほぼ毎月開かれている蚤の市の日でした。今日の主たる目的は、この蚤の市に来ることだったのです。参道や境内の一部では御覧のように様々な簡易テントが軒を連ねていて、中では出品者と客との間で盛んに値段の交渉が行われていました。

今回は何故だか仏像や仏具の出品が目立っていました。他には古い着物や古道具等もあり、中には『おっ!』と思うような物もありましたが、そういうものに限ってとっても『いいお値段』がついていたので、出品者に気づかれる前に早々に引き揚げました…。

そういえば、一頃よく行っていた世田谷のボロ市にも、最近は全く足を運ばなくなってしまっていました。今日を契機に、いろんな骨董市や蚤の市に出かけてみようかな…と思った一日でした。
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君の名は…

2015年04月28日 21時00分47秒 | 日記
今日はいつもよりも少し時間があったので、二宮町の教室に向かうのに、普段と違った道を歩いてみることにしました。そうしたら、あるお宅の庭先の隅に、こんな花が咲いていました。

何だろう…?見たことない…(・・;)。

花だけ見ると、パッと見た目はまるで蓮の花が開いたようなのです。しかし、雄蕊や茎や葉を見ると、どうもチューリップっぽい感じが漂っている…何とも不思議な雰囲気を醸し出しているのです。

これは気になる!と、そぞろ歩きを早々に切り上げて生涯学習センターに向かい、そのまま館内にある図書室へ直行しました。そして、植物図鑑をいくつか引っ張り出して調べてみることしばし…そして遂に正体が判明しました。

この花は、やはりチューリップでした。名前をサクサテリス(Saxatillis)といって、交配種かと思いきや、どういたしまして原種系チューリップということでした。こんな咲き方をするチューリップもあるのですね。

因みにこの調査の過程で、チューリップはユリ科だということを知りました。そこからチューリップ属が分岐して、更に各チューリップに分科していくようです。そう言われてみればユリもチューリップも球根性の植物ですから、そういった分類になるのでしょう。

チューリップがユリ科だったり、桜がバラ科だったり…この一輪の花の名前を知りたくていろいろと調べていた中で、意外な花が意外なものと同じ分類だったりするということを知って、植物の世界の奥深さに改めて感心したのでありました。
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御感の藤

2015年04月27日 23時08分40秒 | 日記
小田原の教室に荷物を預けて、去年も見に行った《御感の藤(ぎょかんのふじ)》を見に小田原城址公園に行きました。かつて小田原城二の丸御殿の中にあって、明治維新後に民間に払い下げになって育てられたこの藤は、たった二株で縦5m、横20mもの大きさの藤棚いっぱいに枝を広げて花を咲かせます。

かつて、明治天皇の東宮であった明宮嘉仁親王(後の大正天皇)がこの地に下向あそばした折、騎乗の馬がこの藤の花の咲く中に突っ込んでしまったのだそうです。帽子や御召し物に花が降りかかったってしまったことに一同が恐縮していたところ、「見事な藤に、心ないことよ。」と感じられたことから《御感の藤》と呼ばれるようになりました。

暮色の迫る空の下で目の覚めるような紫色の花房が棚からこぼれ、すっかり暖かくなった風に吹かれると、藤の花独特の甘い香りを辺りに漂わせていました。通常であればもっと長く花房が垂れるのですが、今日の段階ではまだ花房は短めでした。恐らくゴールデンウイーク中、もしかしたら5月3日に開催される北条五代まつりの頃には見頃になるかと思います。
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改めて知る難しさ~ビーバーの《パッサカリア》

2015年04月26日 21時52分20秒 | 音楽
今日も相変わらず大家のリフォームが続き、かなりな騒音に頭を抱えました。しかし、待てよ…これは逆に、おおっぴらに窓開けて楽器弾いても文句言われる筋合いはないよな…と開き直って、リフォーム騒音に対抗する…わけではないにしろ、こっちもヴァイオリンを取り出して練習してやることにしました。

何にしようか迷ったのですが、ここ最近弾いていなかったビーバーの大作《ロザリオのソナタ》の最終曲である無伴奏の《守護天使のパッサカリア》を練習してみることにしました。パッサカリアというのは舞曲の一種で、同じ音形を繰り返すバッソ・オスティナート(執拗低音)の上にメロディを紡いでいく変奏曲です。無伴奏曲ですから、当然ながらメロディ、ハモり、バスを全てヴァイオリン一挺で演奏します。

この曲は『ソ・ファ・ミ♭・レ』と繰り返すバスの上に、時に下に様々なメロディが展開されていきます。当然のことながら殆どが重音奏法になりますが、メロディに気をとられてしまうとバスのラインが薄くなってしまいますし、バスばかりに気を使い過ぎるとハーモニーが散漫になってしまうので、全体をどういったバランスで演奏するのかも自分一人で考えなければなりません。

時折楽曲分析などもしてみましたが、知れば知るほど精巧に出来た曲であることが分かります。しかも、これだけ緻密な作品ながら、演奏の技術的なことだけでみれば中級クラスくらいの技術でも弾けるような音譜ばかりで書かれていることにも驚かされます。この曲が、やがてバッハの大作《シャコンヌ》につながっていくということも納得です。今までにも人前で何回か演奏したことのある曲ですが、今回いろいろと見直してみて、改めて勉強し直してみようと思いました。

いろいろとあった中で、ドミトリ・シトコヴェツキーの演奏を転載しました。ヴァイオリン一挺が紡ぐ、オルガン曲のような精緻な世界をお楽しみ下さい。

Dmitry Sinkovsky Biber Passacaglia g-moll from Rosary Sonatas
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ひそやかに…

2015年04月25日 22時50分58秒 | 日記
土曜日ということもあって、いつもよりちょっと長めに寝ていたら、突然壁の向こうからドン!ドン!ドン!という爆音が轟いてきましたΣ(゜Д゜)。あまりの騒音にびっくり仰天Σ(゜ロ゜ノ)ノしつつ何事かと外を見遣ったら、大家が私の隣の部屋のリフォームを開始したところでした。

この大家さんというのが、良く言えば豪放磊落、逆に言えば無神経な方で、事前に住民側に連絡をするのを忘れて突然リフォームを開始してしまったようなのです。さすがにこれには反対側の部屋や上の階の人も外へ出てきて事の顛末を伺っていましたが、何しろこちらは壁一つ向こうでドンスカドンスカ突貫工事が始まってしまって、とてもじゃありませんが家の中にいられたものではないので、これといって用もないのに出かける羽目ことにしました。

近くにある中津川の川縁を歩いていたら、傍らの茂みにシャガの花が咲いていました。菖蒲や杜若よりも一足先に咲き始めるこの可憐な花が咲くと、春も終わりに近づいているなということを実感します。先程のリフォーム奇襲攻撃のドンガン騒ぎを忘れさせてくれるかのように、ひそやかに咲く姿に心が和みました。

結局今日はそのまま駅前までプラプラと散歩をして、ついでに暇に飽かして散髪もしてきました。折角の休みだったというのに、何だか妙に疲れた一日となってしまったのでありました…。
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今日の《cafe32゜F》

2015年04月24日 22時08分15秒 | 日記
午後になってから、あざみ野界隈は初夏のような天気になりました。教室でもそろそろ冷房を効かそうか…というような感じになりつつあります。

今日は紅茶のシフォンケーキとアイスティーのセットをお願いしました。急激な夏仕様に、冷たいダージリンが染み渡ります。これからの季節、だんだんとセパレートティーやアイスラテにお世話になる機会が増えてくるのかも知れません。

お店の入口に、紫色と白のクレマチスの立派な鉢植えが二つ置かれていました。そろそろ藤やサツキも見頃を迎える時期となります。
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だから言ったぢゃないの…

2015年04月23日 23時23分05秒 | 日記
先週、木曜日の教室に出勤した時、教室の建物脇にある駐車スペースを舗装するという話を聞きました。それを聞いて私は即座に「止めたほうがいいと思うよ」と言ってしまったのですが、もう施工予定が組まれているということでしたので、それ以上何も言わずにいました。

そして今日出勤したら、話の通り舗装工事が終了していて、やっぱり私が思い描いていたことが現実になっていました。

たまプラーザの駅前にある通りには延々と桜並木が続いています。この工事はその桜が散ってしまってからにしよう…ということで行われたようでした。そこまでに考えが至ったのはいいのですが、実はよりによってこの駐車スペースの真ん前に一本だけ八重桜の木があるのです。

ご存知の方もおいでかと思いますが、八重桜という花はソメイヨシノが散って入れ違いに咲き始めるものですから、当然花が散る時期も遅くなります。しかもここ最近花散らしの雨が降り続いたので花びらが散りやすい状況となり、そこに月曜日からの強風が吹き荒れたことも重なって、落花の勢いが止まらなかったようなのです。

かくして、その花びらが打ちたてのアスファルトの上に大量に散り落ちた結果が上の写真です。茶色く変色してカッピカピになった大量の花びらがアスファルトとほぼ同化してしまっていて、試しに靴でこそいでみても殆ど取れず、取れたところはアスファルトが変な色合いに斑に変色していました。

『だから言ったぢゃないの…(/_-;)』

そう呟きながら、何も見なかったかのように教室の扉を開けたのでありました。
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ミネラルウォーターとは…

2015年04月22日 21時35分10秒 | 日記
だんだんと日中の気温が高くなってくるにつれて、コンビニで500mlペットボトルの飲み物を買うことが多くなってきました。

基本、私はお茶、それも日本茶を買うことが殆どです。ジュースは甘過ぎて逆に咽が渇くのでまず買いませんし、ましてや水なんて殆ど買いません。何だかケチなようですが、何でお金払って水を買わなきゃいけないのさ…という考えにとらわれ続けて今日まで生きております。

かつて『日本では安全と水はタダだ』と言われていましたが、そんなのどかな時代も今は昔、コンビニでもスーパーでも駅の売店でも、いたるところにミネラルウォーターのボトルが花盛りでございます。それでも『安全と水は…』の染み付いている昭和人としては、咽が渇いているのだけれど、他にロクなラインナップがないから…という消去法で買う時でもなければ、まず手を出しません。

それに、最近よく見かける『何らかの味がする水』というものも、よく理解出来ていません。曰くリンゴの味がしたり、ミカンの味がしたり…昨今は某メーカーが売り出した○ーグ○ーナ味の水なるものが好評で生産が需要に追いつかず、市場に出回る目度が立たない状況にある…といったニュースが流れるまでになっています。確かに御覧のように、コンビニのドリンクコーナーの『その商品』が陳列されるべき一部がガラ空きになってしまっているのを見ると、どうやらガセネタではないようです。

しかし、そもそも味をつけてしまった水ってどういう扱いになるのか…気になったので表示を確かめてみたら、品名のところに『ナチュラルミネラルウォーター』と書いてありました。それを見た瞬間

「いやいやいや!香料や甘味料を添加した段階で『ナチュラル』ぢゃねぇし!!」

と心の底からツッ込んでしまった私…。

考えてみれば、普通に汲み置きしておいた水だって三日もすれば腐ってくるのです。それなのに、あの『ナチュラルミネラルウォーター』の賞味期限は来年まであるのですよ…。

知らなければそれはそれでよかったのかも知れませんが、知ってしまった以上、どうもこの『ナチュラル』の表示ばかりは額面通りに受け止められないな…ということを感じてしまったのでありました。メーカーには悪いですが、多分これから先も、私があのテの商品を手にすることはないと思います、ハイ…。
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百華の王

2015年04月21日 19時45分55秒 | 日記
昨日の大嵐から一転して今日は午後からすっかり晴れ上がり、気温もグングン上がっていきました。天気予報によれば、ここからしばらくは安定した晴天に恵まれるらしいので、先ずは一安心といったところでしょうか。

の教室を開講している二宮町の生涯学習センターの近くに、毎年立派な牡丹の花が咲くお宅があります。先週は蕾が雨に打たれていたのですが、今日通り掛かったら昨日の嵐に当てられてしまったのか、殆どの花が散ってしまっていたり、咲いていても花が下を向いてしまっていたりしていました。写真に収めたのは辛うじて上を向いていてくれた花ですが、やはり百華の王と呼ぶに相応しい風格を漂わせています。

昨日の嵐に当たってしまったことによって、今年は牡丹にとっては苛酷な開花シーズンになってしまったかも知れません。それでも、ここと違って薦掛けしてあるような牡丹は無事に咲いているかも知れませんから、もう少し楽しみにしてみようと思います。
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《四季》の先には嵐が…

2015年04月20日 20時30分35秒 | 音楽
今日は午後から降りだした雨が時間を追う毎に強さを増して、天気予報通りの春の嵐となりました。こうしている今も、雨戸に打ち付ける雨風の音が勢いを増しています。

今日は本来なら小田原の教室の日なのですが、生徒が全員都合が悪くなってしまって自動的に休講になってしまいました。そういった意味ではこの嵐の中を出かけずに済んだので、不謹慎なようですが結果的には良かったと言ってもいいのかも知れません。

さて、嵐と聞いて思い出すのがヴィヴァルディです(…唐突じゃね?)。

彼の創作活動のピークと言っても過言ではない作品に『和声と創意の試み Op.8』があります。全12曲から成るヴァイオリン協奏曲集のタイトルなのですが、たとえこのタイトルを御存知無くても、この曲集の第1曲から第4曲までがかの有名な《四季》の《春》《夏》《秋》《冬》ですので、それを聞くと「あぁ!」と仰る方も多いかと思います。しかし、逆に言うとそこから先の8曲は、冒頭部にド~ンと鎮座ましましている《四季》があまりにも有名過ぎて、残念ながらなかなか演奏される機会に恵まれません。

そんな中で比較的取り上げられやすいのが、《冬》の次の第5曲《海の嵐》です。文字通り、荒れ狂う海の嵐の様子を、駆け巡るオケとソロヴァイオリンの音形で描いた作品で、《四季》同様かなりの高度な演奏技術を要求される隠れた名曲です。なかなか取り上げられる頻度が多くないのですが、もっと演奏されてもいい作品の一つだと思っています。

因みにヴィヴァルディにはもう一曲《海の嵐》と題されたフルート協奏曲があり、悔しいかなこちらの作品の方が若干有名になってしまっていることも、この曲がいまひとつ日陰に甘んじてしまっている要因になっているかも知れません。ですが、弦楽器奏者としては、《海の嵐》と言えば何てったってこの曲です。

ということで、ジュリオ・カルミニョーラによる演奏の動画を転載しました。この隠れた名品にもっと光が当たることを願って止みません。

Vivaldi Violin Concerto La tempesta di mare in E flat Op 8 5 Giuliano Carmignola VBO
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