キリスト教に改宗したことを皆に責められ、誰もいなくなってしまった屋敷の庭でピンカートンと歌う『愛の二重唱』の場面はこの上なく美しく、感動的です。
悲しみを胸の内に押し込めながら夫ピンカートンの帰る日を夢見る健気な蝶々さんを演じています。
DVD付きのブックで入手することが出来ますので、興味のある方は是非御覧になってみて下さい。
始まった直後くらいから、このコ汚い泥酔ヲヤジが最前列の席にドッカと座り込み、歌っているみらいあいこさんに口汚いヤジを飛ばし始めたのです。写真には写っていませんが、汚ったないスーツの内ポケットに安モンの赤ワインを入れており、時折それをラッパ飲みしながらひたすらクダを撒き続けていました。
携帯していた、これまた汚ったない合皮のショルダーバッグから、何とチワワ犬を取り出したではありませんか!これには居合わせた面々すっかりドン引きです。
街中には妙ちきりんな仮装に身を包んだ浮かれた親子連れが多く歩いていました。
結局この汚ヤジは、駆けつけた警察官に暴力を奮おうとして返り討ちに遭い、公務執行妨害で現行犯逮捕されました。後で聞いた話によると実はこの汚ヤジ、何とバッグの中に金属弾の装填されたモデルガンも所持していることが分かり、そのことも罪状を重くしたようです。
汚ヤジのせいで誰もいなくなってしまったライブ会場に人が戻って来て、やっとライブらしいライブをすることができたのでした。
昨日の大雨から一転、今日はようやく秋らしい晴れ間の広がるいいお天気となりました。
雨上がりの道を歩いていると、そこかしこから甘い香りが漂ってきます。金木犀です。つい最近まではまだ蕾が閉じている花が殆どでしたが、あの雨に刺激されたのか、今日になったら一斉に花が開いていました。
この可憐な花が咲くと、いよいよ秋も本番といった風情になります。長期予報を見ると、どうやらこの先は夏日になることもなさそうですので、もういい加減夏服は仕舞えそうな雰囲気になってきました。
さて、今年の紅葉はどんな感じになりますやら…。
今日は太平洋沿岸を離れて通過した台風21号の影響を受けて、関東一円で激しい雨が降りました。千葉県ではまたしても道路が冠水したところもあったようで、動向が懸念されます。
ところで今日、先日横須賀浄楽寺に御一緒した知り合いの方がたまたま近くにいらっしゃるとのことで、夕食を御一緒することにしました。
美味しい食事とワインを頂きながら、あれやこれやと話に花を咲かせていたのですが、その時に何かのタイミングでラグビーワールドカップの話になりました。その時に、思い出したことがあるのです。
今回のワールドカップでは、各国代表選手団が日本各地でキャンプ地になっています。先日残念ながら4強を逃したオーストラリア・ワラビーズのキャンプ地は小田原でしたが、4強に駒を進めたウェールズチームは北九州市がキャンプ地となりました。
そのウェールズチームが北九州入りして公開練習を行った時、スタンドに詰めかけた観衆がウェールズ国歌《Hen Wlad Fy Nhadau》を歌って選手を迎え入れたことがニュースになりました。これはネットのニュースにもなりましたから、御存知の方も多いかと思います。
イギリスは正式名称を『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』といい、イギリス国歌は言わずと知れた《God save the Queen》です。しかしサッカーやラグビーの試合を見ていると分かりますが、イギリスの中でイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれ、それぞれに独立した国歌があります。
御覧になった皆さんそれぞれに、いろいろな感想を持たれたかと思います。が、私は個人的に物凄く驚いたのです。
話は逸れますが、私は子供の頃から何だか分からないながら頭の中で響いて忘れられないメロディというものがいくつかあるのですが、その一つとウェールズ国歌とが全く一緒だったのです!
初めに聞いたのは北九州での出来事を報じたネットニュースだったのですが、そこから流れてきたウェールズ国歌のメロディを聞いた途端
『…知ってる…知ってる!』
ウェールズ国歌なんてその瞬間まで聞いたこともなかった…はずなのですが、その『子供の頃から時折頭で鳴っているメロディ』が目の前のモニターから流れてきて、あまつさえ気づくと一緒に歌っていたのです。勿論ウェールズ語の歌詞など知る由もありませんのでメロディのみですが、初めて聞くはずのウェールズ国歌を、気づけばフルコーラス歌っていました。そして、気づくと涙が溢れていました。
とにかく暫くは、何が起こっているのか自分でもさっぱり分かりませんでした。しかし、メロディを聞いた途端全身に鳥肌が立つような感覚に包まれ、感動で胸がいっぱいになったのです。
断言しますが、その瞬間までウェールズ国歌なんて聞いたこともありません。それなのに、こんな感情を抱くようになるなんて…。もしかしたら前世の何処かで私はウェールズ人だったのか…とか、いろいろなことを考えましたが、結局答えは分からず仕舞いです。
今度の週末27日には準決勝ウェールズvs南アフリカの試合があります。できれば日本を負かした南アフリカに決勝に進んでほしいところですが、ウェールズにも健闘してほしくなっている自分がいたりして、何とも言えない複雑な気持ちになっております…。
そんなわけで、今宵は何とも美しく牧歌的なウェールズ国歌を、ブリン・ターフェルのバリトンでお聞き下さい(日本語の訳詞付きです)。
ウェールズ 国歌「我が父祖の土地(Hen Wlad Fy Nhadau)」
何だか、昨今急に秋めいた気温になってきました。だからって、電車やバスで暖房を焚き始めるのはどうかと思うのですが…。
秋はいろいろなものが美味しくなる季節ですが、東急電鉄系の駅そば屋《しぶそば》では、この時期になると数量限定で『舞茸天そば』が登場します。
何をおいても目に入るのが、丼の他半分を埋め尽くす舞茸天の存在感です。勿論、衣ばかりのコケ脅しではなく、中には多ぶりでコリコリとした食感のの舞茸が入っています。こちらの蕎麦つゆは出汁が効いている分醤油が控えめなので、舞茸の風味も十分に味わうことができるのも嬉しいところです。
やっぱり秋はいい季節だなと、こういうものを頂くと改めて思います。痛風療養中であることを暫し棚上げして、美味しく頂戴しました。
明日はまた大雨になるようです。なかなか清々と晴れた日に恵まれませんが、体調を崩さないように気をつけて下さい。
一昨日が月曜日で昨日が休日だったもので、心を強くもっていないと朝からどうも今日が火曜日のような気がしてなりませんでした。恐らく、これもハッピーマンデー制度の弊害かと思われます…。
そんなわけで、いつも以上にカレンダーを確認しながら、何とか無事あざみ野に出勤しました。そして、いつものように《雫ノ下珈琲》に立ち寄りました。
来週は楽器店の定休日で出勤しないため、今月で伺えるのは今日が最終となりました。なので、今月のコーヒーであるニカラグアを、先週に引き続きもう一度頂くことにしました。雑味の少ない酸味系のコーヒーは実にスッキリしていて、落ち着いた味わいです。今日のコーヒーのお供は自家製焼きプリンにしましたが、甘さ控えめのプリンともよく合います。
来月になると、《雫ノ下珈琲》も開店から1周年を迎えられるそうです。
そこそこ浮き沈みの激しいあざみ野の地で1年も個人店カフェを続けてこられたということは、実はなかなか凄いことです。1周年記念に何やらイベントも考えておられるとのことですので、今からそれを楽しみにしておこうと思います。
今日は、新天皇陛下が御即位を内外に宣明される《即位礼正殿の儀》が挙行された日です。
色とりどりの幡(ばん)がはためいていました。晴天であれば、ここに古装束に身を包んだ宮内庁職員が居並び、平安絵巻さながらの光景が繰り広げられたのですが、雨天により今回は室内に人数を減らしたかたちでのものとなりました。
宴に先立って宮内庁楽部による慶事の舞楽『太平楽』を鑑賞されました。
いよいよ《饗宴の儀》が始まりました。和食をメインとしたメニューが饗され、華やいだ雰囲気に各国要人の会話も弾んでいた御様子です。
今日は湿度が高い割に気温が低いという、着るもの選びに大変困る陽気となりました。
さて、小田原の放課後子ども教室に向かう前に厚木の三井住友銀行に寄って、今上陛下御即位記念の500円硬貨を入手しました。表には皇室の菊の御紋を中心に、御紋左に新天皇陛下のお印である梓と新皇后陛下のお印である浜茄子が、月桂冠のように配されています。裏に刻まれているのは、即位礼正殿の儀で新天皇陛下が登壇される高御座(たかみくら)です。
明日はいよいよ新天皇陛下の即位礼正殿の儀が、皇居宮殿松の間にて執り行われます。
今日、明日の休みに浮かれている子供たちに、何で明日が休みになっているのか聞いてみました。すると、半数くらいの子供たちはちゃんと意味を分かっていたのに対して、もう半数、特に男子の大半はよく分かっていませんでした。
そこで取り出したるは先程の500円硬貨です。これと
先日入手した記念切手セットと合わせて子供たちに見せて、明日は日本国の象徴たる新しい天皇陛下が天皇の位に就くことを内外に示し、宣言するための儀式のある日だと言うことを伝えました。そして
「だから、わけも分からずただ『休みだ!』なんて浮かれて遊び呆けないように。」
と釘を刺しておきました。
日本の皇室について、特に戦後は日本国憲法との絡みでいろいろと言われることがあります。しかし、開闢以来千年以上の長きに渡って連綿と存続し続け、国の精神面・文化面の中心的存在であり続ける王朝を持っているということは、理屈抜きで凄まじいことなのです。
そんな皇室の御代替わりの瞬間に立ち会い、平安朝さながらの厳かな儀式の目撃者となる…これは、この時代に生を受けた人間だけが共有できる特権とも言えるのではないでしょうか。
上皇陛下の即位礼は、昭和天皇崩御という悲しみの中で行われました。しかし今回の即位礼は、上皇陛下がまだお元気なうちに譲位されたことによる慶び事として執り行われる、御目出度いものとなります。
先日の台風19号の事後を考慮して祝賀御列の儀が延期になったのは残念ですが、明日の王朝絵巻さながらの即位礼を楽しみに拝見致しましょう。
今日、ラグビーワールドカップの日本対南アフリカの試合が行われました。
前回大会では土壇場で奇跡の逆転劇を演じ『世紀の番狂わせ』『ジャイアントキリング』と世界を驚かせた日本チームでした。そんな日本代表は今大会では予選負け無しで、大会史上初のベスト8に駒を進めるという快挙を成し遂げました。
しかし、準々決勝に臨んだ今日の試合結果は3-26。圧倒的な南アフリカの力の前に死力を尽くしましたが、それでも日本は敗れ、ベスト4を前に涙を飲みました。
死闘を繰り広げた選手たちも、試合が決すればノーサイド。互いの健闘を讃え合って、日本チームはピッチを去ることとなりました。
トンプソン・ルークや福岡堅樹といった一部の選手はこの大会を最後に引退を表明していたこともあって、彼等にとってはこれが最後のワールドカップとなりました。それだけに並々ならぬ思いで今大会に臨んでいたでしょうから、今日の結果は一際無念であったろうと思います。
それでも、ラグビーワールドカップに参戦してこの方、日本チームがベスト8に駒を進める日が来るなんて誰が想像していたでしょうか。そんなとんでもないことを、彼等は成し遂げたのです。
試合後、闘い終えた選手たちの涙を見て、言い様のない切なさに胸が締め付けられるようでした。今大会で主力選手の何人かは一線を去りますが、姫野や田村といった現在20代の選手たちが、4年後にチームの中心的存在となって日本チームを牽引し、健闘してくれることでしょう。
今はただ、素晴らしい光景を見せてくれたラグビー日本代表チームに、心からの賛辞と感謝を贈りたいと思います。日本チーム、本当にお疲れ様でした。そして、いつまでも胸に残る熱いプレイを有り難うございました。
今日は、先日facebookに現れた案内に基づいて横須賀市芦名にある浄土宗の古刹・浄楽寺にやって来ました。こちらには、鎌倉時代を代表する大仏師運慶の壮年期作の仏像が収蔵庫に安置されていて、今日は秋の御開帳日ということで知り合いの方と参詣することにしたのです。
JR逗子駅からバスに揺られること20分余りで
金剛山勝長寿院浄楽寺に到着しました。
こちらは現在、鎌倉・材木座にある光明寺の末寺ですが、詳しい創建年は不明ですが、寺伝ではかつて鎌倉時代に三浦半島一帯を治めていた和田義盛が建立した七つの阿弥陀堂のひとつとされ、同寺が建永元(1206)年に台風で倒壊した際、源頼朝発願の鎌倉三大寺のひとつ勝長寿院の一部を移築し、院号も受け継いだとされています。
現在の本堂は江戸時代に再建されたものです。本堂の前には
堂内から伸ばされた御縁柱が立てられ、参拝客は柱に結ばれた晒を手にしながら、御本尊との御縁を結んでいました。
本堂には運慶作の阿弥陀三尊の模刻が安置されていて、実際の御像は全て本堂裏の収蔵庫に安置されています。こちらにおわしますのは、来迎相の阿弥陀如来と勢至、観世音両菩薩像、そして毘沙門天像と不動明王像の五体です。
これらの御像は元々、源頼朝が父・源義朝の菩提を弔うために、奈良仏師の成朝に造らせたものを当寺に遷座したと伝えられてきました。しかし、毘沙門天像の胎内に収められていた銘札の発見によって、これら五体の御像は文治5(1189)年に鎌倉彫刻の第一人者たる大仏師運慶が小仏師10名を率いて和田義盛と令夫人のために造立したということが記載されており、世間を驚かせました。
これらの御像は戦前に一度国宝に指定されました。しかし、戦後の見直しで国宝指定が取り消しとなり、現在は国指定重要文化財となっています。ただ、運慶作であることは間違いなく、奈良・京都に作品が集中している中での関東地方での貴重な作例となっていて、横須賀では『横須賀に国宝を!』と盛り上がっているそうです。
五体はいずれも檜の寄木造りで、
阿弥陀三尊は、極楽浄土から往生者を迎えようとする来迎の御姿です。中尊の阿弥陀如来の光背は早来迎を表す雲が象られていて、脇侍両菩薩はそれぞれに片足を半歩前に踏み出して往生者を迎え入れる体制をとっています。肉付きのよい男性的な面持ち、量感豊かな体躯、丁寧に刻まれた衣文の襞などに、運慶仏特有の写実性が見て取れます。
毘沙門天は四天王の一人多聞天が独立した天部で、武士の守護神として武家に好まれました。この御像は如何にも運慶仏らしいお顔立ちで、甲冑の上からでも筋肉の張りが分かるような堂々たる体躯や水晶の嵌め込まれた玉眼の輝きと相俟って、拝する者に圧倒的な存在感をもって迫ります。
不動明王像は小柄ながら、引き結んだ口や天地眼に見開かれた玉眼、引き締まった筋肉の表現力は、さすが運慶作とされるだけのことはあります。ただ、不動明王の背後にある平板な迦楼羅炎光背は、後の時代の補作と思われます。運慶なら、もっと迫力ある炎の形を刻み出したでしょう。
因みに運慶が、如来像や菩薩像の目を木地に直接彫り入れる『彫眼』を、不動明王像と毘沙門天像といった天部像の目に水晶を嵌め込む『玉眼』を使い分けるようになったのは、こちらの浄楽寺尊像からなのだそうで、そうした意味でも大変歴史的意義の深い貴重な御像といえるのではないでしょうか。
14時から副住職による法話があり、15時からは『十夜法要』というものが始まりました。そこで大活躍したのが
このお稚児さん達です。彼等は正装した僧侶と一緒に内陣に入って、御本尊の宝前に供物を供えたり、僧侶の後について堂内を回ったりと、儀式の要所要所で役割を果たしていました。法要も平読みの読経だけでなく、経文に節をつけて朗詠する声明(しょうみょう)もあり、鉦や太鼓を打ち鳴らしながら『南無阿弥陀仏』の名号を唄う御詠歌もありと、かなり音楽的な内容のものとなっていました。
法要の中盤では僧侶達の手によって散華(さんげ)が撒かれました。
通常、散華の儀式というのは極楽浄土で天から美しい花弁が降り注ぐさまを模したもので、仏様に向けて紙で花弁形に拵えた散華を撒きます。しかし、今日の僧侶たちは散華を参拝者の方に向けて投げてよこしていました。恐らく参拝者へのサービス(?)なのかも知れませんが、おかげで
ちゃっかり散華を頂くことができました。とりあえず我が家の仏壇にしまっておこうと思います。
また、先日熱海の帰りに来宮神社に参拝した時に持参していなかったので、今回は御朱印帳を携帯していきました。それで、
『秋の御開帳』と書かれた特別版御朱印を頂戴してきました。
法要を堪能してから、御一緒した知り合いの方の御友人が鎌倉でカフェを開いておられるとのことで行ってみることにしました。
鶴岡八幡宮に続く若宮大路の中程に、合資会社湯浅物産館という趣深い建物があり、その建物内の奥まったところに久時(ひさき)というカフェがありました。ここは元々倉庫だったところを改装して作った店舗とのことでしたが、
昭和初期の趣を上手く残しながらリノベーションされた、落ち着いた空間となっています。オーナーさんは私が御一緒していた知り合いの方とのかつてのバイク仲間だそうで、積もる話に花を咲かせていらっしゃいました。
こちらの二階は今時珍しい写真館となっていて、閉店後だったにも関わらず室内を見学させて頂くことができました。随所に大正から昭和初期にかけての意匠が見られる、素晴らしい空間でした。今回はあまり時間が無かったので、いつかまた改めて拝見させて頂くことにして失礼しました。
生憎の空模様ではありましたが、それでも関東地方では珍しい運慶仏を間近に拝観でき、素敵なカフェで美味しいコーヒーも頂けて、実に有意義な一日となりました。
浄楽寺の運慶仏は通常は拝観予約が必要ですが、春と秋の御開帳日には予約なしでも拝観出来ます。ただし、いずれの場合も雨天は拝観停止となりますので、詳細は浄楽寺のfacebookまたはTwitterを御参照下さい。
今上天皇・皇后両陛下の譲位後初の一般参賀の時の御写真と、切手の柄に使われたモチーフの説明がありました。
これらの文様は、かつて日本文化の粋を結集して明治21(1888)年に竣工した明治宮殿(昭和20(1945)年5月に焼失)の中でも、最も格式の高い『正殿』の内部装飾に使用されたものから起こされたとのことです。
今日も時折小雨のそぼ降る、肌寒い日となりました。
たまプラーザの教室を終えて近くのイトーヨーカドーに寄ったら、野菜売り場に茨城県産のさつま芋が山盛りになって売られていました。
そういえば、茨城県ではこれから本格的なさつま芋のシーズンになるはずでした。しかし、先の台風19号の影響で思うように収穫作業が進んでいないようです。
ただ、テレビのニュースを観ていても不思議なくらいに北関東や南福島の被害が報道されることがありません。確かに北福島や宮城にまたがる阿武隈川流域の被害も甚大ですが、あまりにも扱いに差があり過ぎです。
それは茨城県でも同じで、県庁所在地である水戸市周辺の決壊被害は連日報道されているのに対して、常陸太田、常陸大子といった山間部での甚大な水害の報道は不可思議なくらいなされていません。あちこちで家屋が倒壊し、JR水郡線の鉄橋が完全に崩落して再建の目途すら立てられない状況だというのに…。
茨城県出身者として、そうした状況を忸怩たる思いで見ていました。だからといって、さて自分に何が出来るのか…せめて少しでもと、コンビニのレジ横の募金箱にお金を入れてみたりもしていますが、それだけでは何とも心許ない気がしていました。なので、これからはそんな故郷のお役に立つべく、極力茨城県産のものを購入するようにしようと決めました。
ただ、独身者にこんな立派なさつま芋一本はなかなか大変なので、今日は
こちらの干し芋を購入することにしました。茨城県産の干し芋は柔らかくて、ちょっと炙ると香ばしさが増して美味しいのです。これから、こうしたものを購入することによって、少しでも故郷の復興の一助になれるようにしていこうと思います。
勿論、茨城県だけでなく、今回の台風19号で甚大な被害のあった地域の一日も早い復興を祈念しております。