共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

いずれやってみませう…

2020年11月30日 19時12分50秒 | 日記
今日も小学校での勤務を終えてきました。大きな事件は無かったものの、やはり突発的にハイテンションになってしまう支援級の子どもたちは片時も目が離せません。

さて、一昨日転居した



新しい我が家ですが、基本的には壁や床がリフォームされていて非常に快適です。

ただ、そうは言ってもそこそこ古い物件なので小さなところに綻びが見られます。その代表格が障子です。パッと見は問題ないのですが、よく見ると





こうした破れがあります。

かつて実家にいた頃にはよく障子貼りを手伝っていたので、いずれ障子紙を買ってきて貼り直しでもしてみようと思います。

さて、天性のブキッチョたる私、きちんと貼り直すことができるでしょうか…。
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第1回バルカン音楽セッション会

2020年11月29日 23時55分35秒 | 音楽
引っ越しのドタバタから一夜明けて、今日は都内まで出かけました。

今日はいつも代々木公園で集まっている『中東音楽を楽しむ会』のメンバーの中で、新たに結成された『バルカン音楽セッション会』の第1回目の集まりがありました。会場は日暮里の夕焼け酒場の2階の座敷です。

今回はあまり参加人数は多くありませんでしたが、それでも



参加者が様々な楽器を持ち寄ってのセッションが始まりました。



ブルガリアの擦弦楽器ガドゥルカを中心に、中東音楽セッションでお馴染みの撥弦楽器ウードやカヴァルという笛などの楽器も入ってのセッションとなりました。

予め課題曲が指定されていたので、それを中心として行われました。難しかったのが《Marino Oro》という曲をです。



楽譜を見て頂くと分かると思いますが、16分の11拍子という変拍子の曲で、パッと見ただけでは面食らってしまう感じです。それでも、中東音楽の10拍子のように分割して読むと3+2+2+2+2となるので、それが分かってしまえばどうにかなりました。

今日はバルカンダンスを踊られる方も会場にいらしたので、この複雑な拍子の音楽をどうやって踊るのかを実演して頂きました。実際にそのステップを見てみると意外としっくりきて、より演奏がしやすくなるのを感じました。

中東音楽の集いから派生した今回のバルカンセッション会で、また新たな民俗音楽の世界に触れることができました。今後またセッションの機会をもつことが決まったので、次が楽しみです。
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引っ越しました!

2020年11月28日 19時08分30秒 | 日記
先日からやたらと『家の整理』と言っていましたが、実は今日引っ越ししました。

今まで住んでいたアパートはそこそこ広めで駅近くで便利ではあったのですが、何しろ建物が古くて何なら建物そのものも傾いている欠陥住宅だったため住み続けるには厳しく、年末の契約更新の前にどうにかしようという考えでした。ただ、そうは言ってもなかなかいい感じの物件が見つからずに、リミットが迫る中で焦っていました。

ところが、10月末頃に今回の物件が突然ネットに出てきました。それを見るだに、今までの住まいから然程遠くなく、広さも申し分ない感じだったので問い合わせてみたところまだ空いているということでしたので、ほぼ迷い無くここに決定したのです。

今回の部屋は



6畳と4畳半のフローリングで、南向きの明るい感じの部屋です。

この部屋の最大の利点は収納の豊富さです。何しろ



6畳間には半間の観音開きの納戸と天袋が、



4畳半には一間幅の押入と天袋があるので、断捨離しまくった私の荷物が殆ど入ってしまう感じです。なので、恐らく床にはあまり物を置かずに済むかも知れません。

キッチンには



ガス給湯器が標準装備です。

元は和室だったものをリノベーションした部屋で、以前ほどではないにせよある程度築年数のある物件なので、



風呂はプロパンガスのバランス釜ですし、



トイレは元和式だったということでこんな感じですが、それでもバスとトイレが別というのは有り難いことです。

そしてこの部屋には



結構広めのベランダがあります。ベランダに洗濯機が置けるようになっているのですが、仮に置いたとしてもまだまだ余裕がありそうなので、もしかしたら始めてのベランダライフも楽しめそうです。

ここ最近小学校で子どもたちに鍛えられている(笑)せいか、思ったよりは体力的消耗はしていないようです。明日は都内に出かける予定があるので、今日は早めに休みたいと思います。
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アルペジオーネで弾くシューベルト《アルペジオーネ・ソナタ》

2020年11月27日 20時20分45秒 | 音楽
今日は全校が5時間授業だったので、いつもより早くに帰宅しました。そして、昨日に引き続き今日も家の整理をしております。

改めて整理してみると、自分でも

「こんなにあったの?!」

と思うくらいの大量のCDが出てきて、正直驚いています…。

そんな状態ですから、中には存在をすっかり忘れていたCDが出てきたりします。その中にあったのが



アルペジオーネのための作品群のものです。

『アルペジオーネ』といっても聞き馴染みが無いと思いますが、これはかつてウィーンで活躍していた楽器製作者のヨハン・ゲオルク・シュタウファー(1778〜1853)によって1823年に新たに世に送り出された弦楽器の名前です。



全体はこんなフォルムをしていて弦は6本あり、調弦はギターと全く同じで、指板にはギター同様フレットがあります。これをギターのように爪弾くのではなく、チェロのように弓で弾きます。

発表当時はボウゲンギターレ(弓で弾くギター)とかチェロギターとかギターレ・ダモーレなどとも呼ばれていて、専用の教則本も出版されたりもしていました。シュタウファーもこの新作楽器の普及を図るべく、現在ではピアノ教則本作家として有名なフリードリヒ・ブルグミュラー(1806〜1874)をはじめとした様々な作曲家にアルペジオーネのための新曲を依頼しました。その中のひとりがフランツ・ペーター・シューベルト(1797〜1828)です。

シューベルトはシュタウファーからの依頼に応えて、新作楽器とピアノとによるソナタを書き上げました。それが、シューベルトの室内楽作品のひとつとして有名になった《アルペジオーネ・ソナタ イ短調》です。

アルペジオーネという楽器が絶えてしまった現在、この曲は様々な楽器で代奏されます。圧倒的に多いのは音域と大きさがほぼ同じチェロですが、私が弾いているヴィオラやコントラバスで演奏されることもあります。音域と音色がこの曲の渋い曲調にそぐわないためか、ヴァイオリンで弾かれることは殆どありません。

ただ、いずれの場合でもシューベルトが書いた通りに演奏することはできません。

何しろ、弦が6本あるアルペジオーネと4本しかないチェロとでは、特に弦を指ではじくピッチカートで違いが出てしまいますし、調弦も違いますからアルペジオーネでは問題無いところでもチェロで弾くには無理があるところもあります。なので、コード進行や繋がりに問題の出ない範囲でアレンジを加えることによって、どうにか演奏しているわけです。

残念ながらアルペジオーネという楽器は、その奏法の煩雑さやチューニングの不安定さ等から事実上の失敗作と見なされ、遂に世に普及することはありませんでした。こういう衰退した楽器というものは歴史の波間に消えていく運命を辿ることになるのですが、アルペジオーネは奇しくもシューベルトという天才が残してくれたこの名曲の存在をもって、その名を…というか、その名のみを残すことができたのは皮肉というか何というか…。

上のCDは、その幻のアルペジオーネを現代の楽器製作者たちが復元したものを使って演奏しているものです。実際に聴いてみると、ちょっと独特な音色と圧倒的に豊かなピッチカートはさすがです。

ということで、今日はその復元アルペジオーネで演奏している正真正銘《アルペジオーネ・ソナタ》をお楽しみ頂きたいと思います。CDでも演奏しているニコラ・ドゥルターユの独奏で、シューベルトが想定していたであろう世界観をお楽しみください。


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無事に来ましたクリスマスムード

2020年11月26日 20時10分20秒 | 日記
今日は昨日と比べると幾分過ごしやすい、陽射しの温かな日となりました。

さてサンクスギヴィングデーも過ぎて、街は本格的なクリスマス仕様になっています。たまプラーザの東急百貨店のエントランスホールには



今年も吹き抜け部に大きなクリスマスツリーが登場していました。いつもの年なら何かテーマをもった展示がされるのですが、今年はコロナ騒ぎの影響もあってか例年より控えめです。

この他にも東急百貨店の中は















このような感じで、各店で様々にクリスマスムードを演出していました。

そう言えば、来週の火曜日にはもう師走です。思えば新型コロナウィルスに振り回されっぱなしだった2020年も気づけばあと一ヶ月余り、せめて何とか大過無く年末を迎えたいものです。
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終わってしまう前にもう一度@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2020年11月25日 18時55分10秒 | カフェ
今日もシッチャカメッチャカな小学校勤務を終えてきました。

とにかく自由過ぎる支援級の子どもたちですから、いろんなタイプの子がいます。興奮して急に走り出す子もいれば、体育の授業に行きたくなくて立てこもる子もいれば、1分とジッとしていられずに机を揺らしたり足を踏み鳴らしたりして音を立ててしまう子もいれば、他の子が使っている教材や玩具を横取りしようとする子もいれば、書き取りの時間に変なテンションになってしまって肝心の課題が全く手がつかなくなってしまう子もいれば…。

だいぶ慣れてきたとは言いながら、それでも彼らの突発的な行動にはいつも驚かされます。担当の先生が淡々と接している横で、内心オロオロしながらことの成り行きを見守るだけの私がいて…。

しかも今日の昼休みに1年生の教室に届け物をしに行ったらそこのクラスの子どもたちに囲まれてしまって、まぁ足に絡みついてくるわ、おぶさってくるわ、「だっこ!」と飛びついてくるわ、腕にしがみついてくるわ、○ンチョーしてくるヤツはいるわ、輪ゴムピストルで撃ってくるヤツはいるわ…終いには国語の教科書に載っている『大きなかぶ』よろしく私の腕を

「うんとこしょ!どっこいしょ!」

と左右両方から引っぱってくるわで、昼休みが終わったころにはズタボロになっていました…。

そんなこんなでグダグダになった身体を引きずって小田原から横浜市青葉区あざみ野まで移動し、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

カウンター席で暫しグッタリしてからメニューを見て、今月で終わってしまう開店2周年記念メニューの



ブルーマウンテンブレンドコーヒーとティラミスパイをオーダーしました。

ブルーマウンテンを贅沢に50%使ったブルーマウンテンブレンドは、ブルーマウンテンならではの芳醇な香りと豊かなコクと仄かな甘みとが相俟って絶妙なバランスです。ティラミスパイは、サクサクのパイ生地に自家製のチーズクリームとソースとして作られたコーヒージュレとが絡んで実に美味しく、今月で終わってしまうのが勿体ないくらいの逸品です。

疲れ切った心身に、美味しいコーヒーが染み渡りました。大袈裟なことを言うわけではありませんが、週に一度ここで美味しいコーヒーが頂けるから生きていけているような気がしています。

明日は小学校勤務は無い日ですが音楽教室はありますので、今日の教室が終わったら真っ直ぐ帰って休みます。最近温かな日が続いた中で急に寒くなりましたから、コロナもさることながらとにかく風邪やインフルエンザにならないように気をつけようと思います。
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言われてみればですけど…

2020年11月24日 18時35分15秒 | 日記
今日も小田原の小学校での勤務を終えました。

支援級の子どもたちは一人一人それぞれの特徴を抱えていて、接するについてはいろいろな配慮が必要となります。特に私にとって難しいのは、子どもたちとの距離感です。

私は良かれと思って目線を落として話したり、興奮した気持ちを落ち着かせるために近づいたりしていました。しかし、支援級担当の先生からは

「あまり近づいてしまうと『自分にだけ構ってくれる人だ』と勘違いするから、適度に距離をおいてください。」

と言われてしまい、どうすればいいのか悩む毎日…。

どういうわけだか私は4クラスある支援級の子どもたちから気に入られているようで、休み時間ともなると私の担当と違う支援級の子どもたちが

「先生!遊びにいくよ!」

と呼びに来て、半ば強引に連れ出されることがよくあります。ただその時に、仮に誰か一人の子と遊んでいると他の子が

「ダメ!先生は○○と遊ぶの!」

と言い出して、私の取り合いになって喧嘩になったりしたことが何度かありました。先程の先生はそうした状況を危惧してくださったのだと思うのですが、さりとて私は一体どうすればいいのやら…。

そんなことを悩みながら小田原駅まで歩いて行ったら、



小田急の駅蕎麦屋《箱根そば》の店頭に、年越しそばの予約のポスターがありました。そういえば11月も気づけば24日、サンクスギヴィングデーも過ぎて来週には師走に入りますから言われてみれば…なのですが、こういうものを見ると何だか嫌でも気忙しくなります。

さて、今週末には個人的な大仕事があるので、帰ってからまたバタバタします…。
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バロック音楽とビートルズのガチな融合!ピーター・ブレイナー編曲《BEATLES GO BAROQUE》

2020年11月23日 18時25分30秒 | 音楽
今日は新嘗祭です。決して勤労感謝の日などという、わけのわからない祝日ではありません。

例年ですと神奈川県下で大々的に新嘗祭を執り行う相模國一之宮・寒川神社に参詣する…ところなのですが、今年はちょっとバタバタしているので参詣できませんでした…。

今日も私は、魔窟となりかけている押入の中をいろいろと整理していました。そうしたら、



こんなCDが出てきました。これはビートルズの数々の名曲を、アレンジャーのピーター・ブレイナーがバロック音楽風に編曲したものです。ただ、このCDのすごいところは、単にビートルズの曲を弦楽オーケストラやチェンバロを使ってバロック音楽っぽくしてお茶を濁しているわけではないというところです。

裏を見ると、全体はバロック時代に流行った合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)のかたちをとっていることが分かります。始めの5曲はヘンデルの合奏協奏曲のかたちを、次の5曲はヴィヴァルディの《四季》をはじめとしたヴァイオリン協奏曲のかたちを、次の6曲はフルートを入れてバッハの《管弦楽組曲第2番》のかたちを、次の4曲は明確に書かれてはいませんが、どうやらコレッリの作風を基にして編曲されているのですが、これが実によく出来ているのです。

このCDは、ビートルズの曲とバロック音楽との両方を知っているとものすごく楽しめます。私も最初に聴いた時には、呼吸困難になるくらい笑い転げました(汗)。ヘンデルやヴィヴァルディやバッハの作品を聴いて知っていると分かるのですが、よくぞここまで具体的なバロック作品にビートルズサウンドを寄せてきたものだと感心してしまいます。

動画が無いかと探してみたらいくつかありましたので、その中でも個人的に最高傑作だと思っているバッハの《管弦楽組曲第2番》風に姿を変えた『The long and winding road』を転載してみました。メロディはビートルズなのですが、音楽の作りは正にバッハの書いたフランス風序曲そのもので、後半ではなんとビートルズを使った見事な4声部のフーガ(!)が展開されます。決して昨今ありがちなお安いやっつけアレンジではありませんので、騙されたと思って是非聴いてみてください。

ということで、私はまたしてもバタバタに取り掛かります…。


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1964年東京五輪記念硬貨

2020年11月22日 18時50分10秒 | 日記
今日もいいお天気に恵まれました。ただ、私は今日も家でバタバタとしておりました…。

ところで、買い物に行った先で顔馴染みになったレジのお兄ちゃんから

「ちょっと珍しいものがあるんですけど、どうですか?」

と声をかけられたのです。

始めは

『…何?ヤク?』

などと勘ぐってしまったのですが、彼がお釣り銭として手渡してくれたのが



なんと1964年の東京五輪を記念して発行された記念百円硬貨でした。誰かがお会計で出してきたものを、私のためにとっておいてくれていたのだそうです。

表には五輪のマークと国立競技場に設置された聖火台が、裏には



オリーブの小枝を挟んで『TOKYO1964』『昭和39年』の刻印があります。大きさは現行の百円玉とほぼ同じです。

思えば、本来ならば今年の夏には2度目の東京五輪が開催されるはずでした。それが、昨年末に武漢で発生した新型コロナウィルスの世界的蔓延によって中止を余儀なくされ、今のところ来年に延期となっています。

今年も










(画像:造幣局)

百円を始めとしたこのような記念硬貨が発行されて大いに盛り上がる…はずでしたが、それもおあずけとなっています。

そもそも、果たして来年夏には本当に開催できるのかすら危うい感じですが、とにかく今後の推移を見守っていくことにしましょう。

あと、レジのお兄ちゃん…ヘンな勘ぐりしてしまってゴメンナサイ…m(_ _;)m。
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我が青春の味『本厚木駅前タンメン』との再会!

2020年11月21日 17時15分35秒 | グルメ
今日は大事な説明会があって、厚木市の下荻野という地区に行きました。

1時間ほどの説明会を終えて最寄りのバス停のところまで行くと、道を挟んだバス停の向かい側に



《ばってん》という豚骨ラーメン店があるのが目に留まりました。私はそこまで豚骨ラーメンに愛が無いので特段気にも留めていなかったのですが、道沿いにある看板のところに



こんなものが立てかけられていて、それに釘付けになったのです。

この看板に書かれている『駅前にあった屋台タンメン』というのは、かつて本厚木駅北口のタクシー乗り場のところに夜中に出ていたラーメンの屋台で出されていたタンメンのことです。

今から24〜25年前、まだ私が20代の頃に終電近くに都内から小田急線で本厚木駅に戻ってくると、タクシー乗り場の横にあるスペースに『タンメン』と書かれた真っ赤な看板を掲げた白い軽トラの荷台に簡易なキッチン的なものを搭載した屋台が出ていて、その上で白髪頭のおじさんが一人で黙々とタンメンを作って提供していました。タクシー待ちをしていると横からタンメンの美味しそうな香りが漂ってきて、夜中なのに我慢できなくなって思わず列を離れてすすって帰ったことが何回あったことか。

その後、名物屋台はいつの間にか駅前に現れなくなってしまいました。一時は

「無断で営業していたのを摘発された」
「地元のヤクザに嫌がらせを受けた」

といった様々な憶測が飛び交っていましたが、真偽のほどは誰にも分からず、そのまま何年もの時が経過していたのです。

その『駅前タンメン』がこの店にある!もう、矢も盾もたまらず道路を渡って店に入りました。

カウンターのメニュー表で間違いないことを確認してオーダーすること暫し、遂に20年以上ぶりに再会を果たしたのが



これです。

透き通った白湯スープの中にあるのはちょっと縮れ気味の細麺と玉ねぎのみじん切りのみ!正に、駅前広場の屋台で食べたあのシンプルで香り高い『駅前タンメン』が、今私の目の前に…。

およそ四半世紀ぶりの対面の感動に打ち震えそうになりながらスープを一口…タクシー待ちの寒空の下で味わったあのタンメンの味が即座に甦ってきました。ちょっと泣きそうになりながら麺をすすると、ちょっと薄味めのスープと生玉ねぎの香りが口の中でブレンドされて、実に美味しいのです。

見る人が見たら

「何かつまんなそうなラーメン…」

と思われるかも知れませんが、このあっさり加減が夜中にすするにはちょうどよく、何より日付を跨ぐような時間に食べても罪悪感を感じずに頂けたことが本当に有り難かったのです。

このタンメンには



自家製のラー油が用意されていて、好みでタンメンにトッピングすると



こんな感じになります。ラー油が入ることによって淡白なタンメンにアクセントが加わって、ガラッと味わいが変わります。当時もトッピングはこのラー油と別料金のゆで卵だけ、実にシンプルなものでした。

ノスタルジーに浸りまくりながら昔と変わらないタンメンを堪能して、お会計時にお店の方にお話を伺いました。すると、何とこちらのお店の方は駅前にタンメン屋台を出しておられたおじさんの御身内の方で、御本人から直々にレシピや調理法を伝授された上で提供されているのだそうです。そして驚いたことに、屋台を引退されたあのおじさんは現在御年94歳で御健在なのだとか!

普段全くと言っていい程用事の無いところに来て、こんな懐かしいものに再会できるとは夢にも思っていませんでした。これから折りを見て通ってみようかと、真剣に考えております。
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旅立つ彼に幸多かれ…

2020年11月20日 17時45分28秒 | 日記
今日、一人の一年生の男の子が転校していきました。お父さんの転勤で、ご家族揃って海外に引っ越されるとのことでした。

思いがけない早いお別れに、かつて授業でサポートしていた私も驚きました。それでも、子どもたちが早めに教えてくれたので、個人的にいろいろと準備することができました。

支援級のクラスに時間をもらって、一年生のクラスで開かれたお別れ会に参加することができました。クイズ大会をしたり遊んだりして思いっきり楽しんだ後、クラスのみんなからサプライズの寄せ書きが彼にプレゼントされました。

私からは個人的なメッセージカードと



海外に旅立つ彼を守ってくれることを願って、先日参拝した明治神宮で求めた『やわらぎの鈴』をプレゼントしました。

お別れ会の最後の頃には、女の子たちが号泣してしまって大変でした。担任の先生や私も思わずもらい泣きしてしまいそうになるのを堪えていましたが、送られる当の本人が笑ってしまうくらいアッケラカンとしているのが何とも対照的でした(汗)。

今日は昼から雨が降っていましたが、帰りの時間になる頃には



東の空にきれいな虹がかかっていました。まるで、新たな地に旅立つ彼の門出を祝福するかのように…。

子どもたちには普段小学校でマスクの着用をはじめとした新型コロナウィルス対策は徹底させていましたから、海外でもそれは継続してくれると思います。それでも、日本も決して言えた義理ではありませんが、海外では日本と比較にならないほど新型コロナウィルスが蔓延し、多くの罹患者や死者が出続けています。

明らかに感染リスクの高い海外での彼とご家族の今後の生活が、どうか安からんことを願って止みません。
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今年も解禁!ボジョレー・ヌーヴォー

2020年11月19日 20時15分10秒 | 日記
昨日も書きましたが、今日は2020年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。フランスで製造されている新酒ワインですが、日付変更線だか時差だかの関係で毎年日本がフランス本国よりも早くに解禁されています。

たまプラーザの駅ビルにある酒屋の店頭にも





今年のボジョレー・ヌーヴォーが入荷していることを告げるディスプレイが施され、



様々なワインボトルが置かれていました。

人それぞれ好みはあると思いますが、私は個人的にボジョレー・ヌーヴォーは好みではありません。たまに『○○年に一度の出来!』などのお題目につられて買ってみたことはあるのですが、ちゃんと漬かっていない感じを軽さというより薄っぺらさと捉えてしまうので、何度試してもダメでした。

日本酒の新酒はそれなりに美味しいと思うのですが、葡萄酒の新酒は酸っぱいばっかり酸っぱくて…。やはり米の酒と葡萄の酒とでは、性質や発酵の過程が根本的に違うのでしょう。

ただ、こうやって好き勝手書いていると、

「オマエ、偉そうにボジョレー・ヌーヴォーをディスりやがって!」

とお怒りの向きも出て来かねないので注意が必要です。

私見を述べるのにも気を使いますね…。
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たっぷりミートトースト@青葉区あざみ野《雫ノ香珈琲》

2020年11月18日 21時06分05秒 | カフェ
今日も神奈川県は、日中は11月とは思えないような温かな陽気に恵まれました。それでも朝の通勤時にはかなりの寒さになるので、服装選びが大変です。

今日も休み時間に子どもたちと鬼ごっこをして走り回ったおかげで、オジサンはグダグダに疲れました。ろくに運動もせずに半世紀も生き長らえていると、こうも体力が落ちるものなのでしょうか…。

そんなグダグダな小学校の勤務を終えて、そこから横浜市青葉区あざみ野を目指しました。そして《雫ノ香珈琲》にお邪魔しました。

今日も給食を食べた気がしないほど空腹だったので、



今月限定コーヒーのブルーマウンテンブレンドとミートトーストをオーダーしました。

厚切りトーストの上に、こちらのランチのドリアにも使われている風味豊かなミートソースがトッピングされたミートトーストは食べ応え十分です。芳醇な香りのブルーマウンテンブレンドコーヒーと共に、美味しく堪能させて頂きました。

明日は…というか今夜0時には、年に一度のお祭り騒ぎボジョレー・ヌーヴォーが解禁されます。明日のたまプラーザはどうなっていますやら…。
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次年度意向と濃厚モンブラン

2020年11月17日 19時46分25秒 | スイーツ
今日、勤務している小学校の校長先生に『意向調査書』なるものを提出してきました。要は

「あんた、次年度もこの仕事する気あるかい?」

という私の意向を確認する書類ですが、これからの生活の先行きが不透明なこともあるので『希望する』に○をしました。他にも履歴書や職歴調査書等を提出しましたが、聞くところによると提出したからと言って必ず仕事が来るわけでもないのだそうです。

今年は新型コロナウィルスの蔓延に伴う非常事態のために神奈川県から予算がついたので仕事がありますが、来年度はどういう扱いになるのか全くの未知数です。まぁ、いずれにしても私がどうこう決められることではありませんので、人事を尽くして天命を待つことにします。

今日もいろいろと細かいことはありましたが、それでも何とか大過無く勤務を終えることができました。今日は5時間授業でいつもより早く終わったので、一旦帰宅してからたまっていた洗濯物をコインランドリーで一気に片付けてしまいました。

洗濯物を抱えて帰宅してから一息ついて



セブンイレブンで買った『イタリア栗の濃厚モンブラン』を堪能しました。マロンペーストがたっぷりとのったモンブランはタイトル通り濃厚な味わいで、コーヒーともよく合います。

それにしても、昨今のコンビニスイーツは美味しくなりましたね。¥300弱で買えるモンブランなんぞナンボのもんじゃい…とおもっていましたが、なかなか傲りがたいクオリティです。

今日は温かな秋晴れの空の下で昼休みに子どもたちと走り回ったので、かなり汗だくになりました。シャワーを浴びたら、明日に備えて今日はいつもより早めに休みます…。
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寄木ツリーと霊峰富士

2020年11月16日 18時05分55秒 | 日記
今日は何だか暑いくらいの陽気となりました。小田原市の11月の最高気温が23℃って…。

そんな陽気でしたから、休み時間に子どもたちと外で遊んでいると、こっちまで汗だくになります。朝から嫌な予感がしたので薄手のブルゾンの下に半袖を仕込んで出勤したのですが、結果大正解でした。

さて、そんな時ならぬ暑さをものともせず、クリスマスムードは着実に世の中に蔓延しています。さしもの小田原市でも



駅ビル《LUSKA》には今年もインフォメーションコーナーに寄木細工風のクリスマスツリーがお目見えし、駅の花屋の店先には





色とりどりのポインセチアの鉢植えやクリスマスリースが売られていました。こうした光景を目にすると、年末が近づいていることを嫌でも実感させられます。

今日もいろいろあった小学校勤務を終えて小田急線に揺られていたら、



霊峰富士が夕映えに浮かび上がっていました。雪を戴いた不二の御山は、やはり神々しいものです。

久しぶりにこんなクリアな霊峰富士を見られたことですし、明日いいことあるかしら…。
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