私事で恐縮ですが、一昨日父の次兄に当たる伯父が他界しました。80の声を聞く前だったようですが、長患いの末に一人息子に看取られて静かに召されたようでした。
生前からそれほど交流の多くなかった伯父でしたが、それでも親戚一同が会するような場では、特徴的な甲高い大声で陽気に振舞うムードメーカー的な存在でした。結婚式や法事の席で酒が入ると、
「おい、まだ嫁さんもらわないのか?」
と、寄ると会うと聞かれるのが若干鬱陶しかったりもしたのですが、そんな時には
「ひとの心配よりも、お宅の一人息子の心配の方が先でしょ!」
と返して話を逸らせていたことを、今でも思い出します。
昨日が通夜、今日が告別式でした。本当なら出席したかったのですが、急な話だったことと、何より場所が茨城県高萩市という、神奈川県厚木市からはかなり遠いところだったのとで、私は失礼してしまいました。昨晩、一人息子の従弟に電話をかけて非礼を詫びたのですが、向こうからも
「遠いんだから無理しなくていいよ。」
という言葉をもらえたので、心苦しいながらも甘えさせてもらいました。
ただ、このまま何もしないのも伯父に申し訳ないので、私なりの野辺送りとしてプッチーニの《菊》という音楽を送らせてもらいます。プッチーニの数少ない室内楽曲のひとつで、プッチーニが当時亡くしたパトロンのために一夜にして書き上げたという作品です。そういった意味でも、故人を送るのにまたとないものであろうかと思います。
今頃は彼岸で祖父や長兄の伯父、そして弟である我が父や連れ合いの伯母といった先立った人達と久方ぶりの再会を果たしているのかも知れません。あちらでゆっくりと旧交を温めてもらえたらと思いますが、先ずは故人の冥福を心から祈念したいと思います。
最後に…
伯父ちゃん、お疲れ様でした。あちらでみんなによろしくね。さよなら…。
合掌。
Puccini "Crisantemi" performed by the Enso String Quartet
生前からそれほど交流の多くなかった伯父でしたが、それでも親戚一同が会するような場では、特徴的な甲高い大声で陽気に振舞うムードメーカー的な存在でした。結婚式や法事の席で酒が入ると、
「おい、まだ嫁さんもらわないのか?」
と、寄ると会うと聞かれるのが若干鬱陶しかったりもしたのですが、そんな時には
「ひとの心配よりも、お宅の一人息子の心配の方が先でしょ!」
と返して話を逸らせていたことを、今でも思い出します。
昨日が通夜、今日が告別式でした。本当なら出席したかったのですが、急な話だったことと、何より場所が茨城県高萩市という、神奈川県厚木市からはかなり遠いところだったのとで、私は失礼してしまいました。昨晩、一人息子の従弟に電話をかけて非礼を詫びたのですが、向こうからも
「遠いんだから無理しなくていいよ。」
という言葉をもらえたので、心苦しいながらも甘えさせてもらいました。
ただ、このまま何もしないのも伯父に申し訳ないので、私なりの野辺送りとしてプッチーニの《菊》という音楽を送らせてもらいます。プッチーニの数少ない室内楽曲のひとつで、プッチーニが当時亡くしたパトロンのために一夜にして書き上げたという作品です。そういった意味でも、故人を送るのにまたとないものであろうかと思います。
今頃は彼岸で祖父や長兄の伯父、そして弟である我が父や連れ合いの伯母といった先立った人達と久方ぶりの再会を果たしているのかも知れません。あちらでゆっくりと旧交を温めてもらえたらと思いますが、先ずは故人の冥福を心から祈念したいと思います。
最後に…
伯父ちゃん、お疲れ様でした。あちらでみんなによろしくね。さよなら…。
合掌。
Puccini "Crisantemi" performed by the Enso String Quartet