共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

特別展《京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ》 #大報恩寺

2018年11月30日 20時02分35秒 | アート
今日は上野の東京国立博物館にやって来ました。こちらで開催中の京都大報恩寺の仏像展が目的です。

大報恩寺は今から約800年前、鎌倉初期の安貞元(1227)年に、藤原秀衡の孫である義空上人によって、学問の神様として有名な北野天満宮の近くに開創された真言宗智山派の御寺です。山号は瑞応山といい、本尊は釈迦如来坐像。上七軒・千本通の近くにあることから千本釈迦堂の名で親しまれています。

京都の多くの寺院は応仁の乱で殆どが焼失してしまっていて、室町時代以前の建物や仏像が残されている御寺は極僅かしかありません。そんな中、この大報恩寺の本堂は応仁の乱や後の明徳の乱といった様々な内乱の戦火を免れ、洛中最古の建造物として国宝に指定されています。今回はその本堂に安置され、今回の展覧会のポスターにもなっている本尊の釈迦如来坐像を始め、快慶を始めとした慶派の仏師達の手に成る様々な仏像が寺外で一堂に会する、貴重な機会となっています。

ポスターになっている本尊釈迦如来坐像(重要文化財)は、快慶の弟子である行快の作品です。仕上げが金箔押しではなく金粉を膠でといて塗布する金泥であることと、普段は秘仏とされ年に四回しか御開帳しないだけあって、全体の彩色がよく残っています。師・快慶の作風に倣いながらも、面部の丸みの強さやつり気味の目尻といったところに行快の作風がよく表れています。

今回の展示では、その釈迦如来坐像の周りに快慶晩年の名品の十大弟子立像(重要文化財)が並べられています。釈迦の弟子の中でも、とりわけ優れていた10人を取り上げて十大弟子と呼んでいて、奈良・興福寺を始めとして様々な寺院に作例がありますが、十体が現在まで完存している十大弟子像はこの大報恩寺の快慶の作品だけという大変貴重なものです。現在は別棟の霊宝殿に安置されていますが、今回はかつて本堂内に釈迦如来坐像を囲むように安置されていたというかたちでの展示となっています。

今回の目玉は何と言っても、霊宝殿に安置されている六観音菩薩像(重要文化財)揃い踏みです。



六観音とは、末法思想渦巻く平安時代以降に、六道輪廻(天界・人界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界)の苦しみから人々を救済してくれる六つの観世音菩薩…如意輪観音・准胝観音・十一面観音・馬頭観音・千手観音像・聖観音のの像を祀ることが大流行しました。しかし現在までに、中世まで遡る六観音で光背から台座までが完存している作例は、大報恩寺のものが唯一となってしまいました。

大報恩寺の六観音菩薩像は、運慶一門の仏師である肥後定慶が主導して作製したものです。武家好みの厳しい作風の運慶と比べると定慶の作品には、例えば高く結い上げた髻(もとどり)の毛束の膨らみや毛先の動きを感じさせる繊細な質感の表現や、天衣が風をはらんでひらめく空気感をも感じさせる衣文の表現にありますが、この六観音にも、特に肥後定慶自筆の銘が遺る准胝観音像にそうした特徴が見て取れます。

今回は何と御寺のお計らいによって、聖観音菩薩像に限って写真撮影が許されています。なので、当然のことながら聖観音菩薩像の周りには黒山の人だかりが出来ていました。私も負けじと何とか近づいて撮影させて頂きました。



特に会期後半からは全ての六観音菩薩像の光背が外されていて、



御寺でも絶対に拝見出来ない御背中を拝見出来るように展示されています。さすがは慶派の作品、人々に絶対に見せることの無い背面にまで神経の行き届いた隙の無い造形を目の当たりにすると、ただただ感嘆するばかりです。

この他にも、室町幕府第三代将軍足利義満が建立し、大報恩寺が運営に密接に関与したという北野経王堂ゆかりの名宝も展示されています。かつて北野天満宮の近くにあり、東大寺大仏殿に匹敵する大きさを誇っていたという北野経王堂に納められていた《北野経王堂一切経》や《傅大士坐像及び二童子像》といった貴重な物を観ることができます。

この展覧会は12月9日㈰まで、東京国立博物館平成館特別展示第三・第四室で開催中です。大変貴重な展覧会ですので、お時間が許せば是非上野に足を運んでみて下さい。
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クリスマスをも飛び越えて…

2018年11月29日 22時02分42秒 | 日記
今日も比較的穏やかな日和となりました。例年だととっくに吹いているはずの木枯し1号が、今年はまだ吹いていないくらい暖かです。

木枯し1号には『立冬から11月末日にかけて吹く強い北風』という定義があるそうです。しかし、明日で11月が終わってしまうというのにも拘わらず、そうした風が吹くような兆候は全く見当たりません。明日も今日以上に暖かくなる予報が出ていますから、気圧配置から見てもそんな強い北風ば吹きそうにありません。

このまま11月中に木枯し1号が観測されなければ、実に39年ぶりの『木枯し1号の無かった冬』ということになるのだそうです。やはり今年は長期予報通りの暖冬なのでしょうか。

ところで、木枯し1号が吹かなくても季節は着実に年の瀬に近づいております。

今日、教室に到着すると、受付から年賀はがきを渡されました。来月半ばまでに提出を…とのことでしたが、クリスマスを通り越して最早年賀状ですか…。

そういえばこの年賀はがきを手にして、私の個人的な年賀状の準備を全くしていないことに気づきました。12月に入ったら取りかからなくては…。
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ワッフル完食!

2018年11月28日 22時40分22秒 | カフェ
今日は小春日和と呼ぶに相応しい、暖かな一日となりました。何なら出勤時に上着を着てきたことを、若干悔やんだくらいです。

さて水曜日、あざみ野の教室に行く前に、今日も《雫ノ下珈琲》に立ち寄りました。早くも三度目の来訪となり、マスターさんともだいぶ気軽にお話出来るようになってきました。

メニューを広げて、今日はブラジルをお願いしました。それと一緒に、ちょっと悩んだのですがワッフルもオーダーしてみました。

実は個人的にワッフルがあまり得意ではありません。というのも、私はバターの焦げたニオイがどうにも苦手で、あのニオイを嗅いだだけで食欲を無くしてしまうのです。なので、かつてベルギーワッフルが全国的に流行った時はバターとワッフル独特のパールシュガーとが合わさって焦げたニオイがそこいら中から漂いまくっていて、私にとって地獄でした。特に渋谷の銀座線の改札を出て外へ出る時にどうしても通らなければならない通路の、よりによってど真ん中にベルギーワッフルの販売ブースが出来てしまった時には、鼻をつまんで出来る限りのスピードでそのブースの前を駆け抜けたものでした。まともにニオイを嗅いでしまったら、恐らく戻してしまっていたでしょう。

そんな人間が、どう魔が差したかワッフルを頼んでみようと思い立ったわけです。自分でもちょっと驚きましたが、オーダーしたからには…ということで、粛々と待つことにしました。

やがて、目の前に焼き立てのワッフルが運ばれてきました。さて、どうしたものか…と恐る恐るナイフを入れてみたら、ワッフルにありがちなホワンとした感触ではなく、どちらかと言うとパリッとした感触が伝わってきました。内心

『おっ?!』

と思いながらクリームをつけて口に運んでみたら…

『…お、美味しい!』

何と、ちっともバター臭くなく、程良くパリッとした歯応えのある美味しいワッフルだったのです!これはイケる!と確信してからは早いもので、添えられたクリームやメイプルシロップをフル活用して、アッという間に完食してしまったのでありました。

マスターさんにお話を伺ったところ、このワッフルの生地にはクロワッサンに使うものと同じものが使われているのだとか。だから変にモチモチし過ぎずに、むしろパリッとした食感になるわけです。また、クロワッサン生地にバターが入っているため鉄板に落とすバターの量が通常のワッフルよりも少なくて済むようで、それ故に私の苦手な焦げバター臭がしないということも分かりました。

当初、マスターさんもワッフルを始めるにあたっていろいろと考えたそうですが、この生地との出会いでお店のメニューに採用することを決めたのだとか。私としても、こんなワッフル生地が存在してくれていたことが何より幸いでした。因みにこちらのワッフルメニューにはフルーツのトッピングされたもの等いくつか種類があるので、何なら全ワッフルメニューを制覇してみてもいいかも知れない…と、密かな野望が増えました。

今月オープンしたばかりのお店ですが、マスターさん曰く、少しずつでいいから豆の種類やメニューを増やしていったり、月替りのメニューを考案したりする予定とのことでしたので、そういった楽しみも増えました。興味のある方は、東急田園都市線あざみ野駅下車徒歩五分にあるこちらのお店にいらしてみて下さい(ただし、木曜日が定休日です)。
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楽しい音楽鑑賞教室

2018年11月26日 21時40分21秒 | 音楽
今日は埼玉県深谷市にある藤沢小学校にやって来ました。今日はこちらの創立130周年を記念したイベントとして、小学生と保護者、併設の幼稚園児たちも加えての音楽鑑賞教室に、ヴィオラ奏者として参加しました。

厚木から熊谷の先まで向かうについて、小田急線の始発快速急行に乗って集合場所まで向かい、そこから車で移動して現地入りしました。今回は総勢9名の簡単な弦楽合奏に、鍵盤楽器と少々の打楽器がつくという編成のミニオケでの演奏会となりました。

写真は本番前、子供達と合同での演奏となったレオポルド・モーツァルトの《おもちゃの交響曲》の合わせ練習です。何でこんな写真を撮っているのか…と言うと、この曲にヴィオラはないためです。

《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の第一楽章で華やかに幕開けした鑑賞教室では、先ず楽器の紹介と実演が行われました。ヴァイオリンはモントゥーの《チャールダーシュ》、ヴィオラは不肖私が童謡《赤い靴》、チェロは言わずと知れた名曲の動物の謝肉祭《白鳥》、コントラバスは同じく動物の謝肉祭から《象》を演奏したのですが、ヴァイオリンやチェロやコントラバスにはオリジナルで聴き映えのする曲があるのに対して、こういう時にヴィオラと言えばこれ!という曲が無いことが無性に悔しい…(´;ω;`)。

ところで、《チャールダーシュ》の演奏で思いがけないことがありました。というのも、本来であればヴァイオリンとピアノで合わせて演奏するところを、何とコンサートマスターが子ども達の間を歩き回りながら演奏することになったのです。しかも、



コンサートマスターの後ろに座っていた男性奏者もいきなり立ち上がって、何とコンサートマスターが歩き回るのと逆回りで子ども達の間に乱入しながら、正に生サラウンド状態での演奏となったのです。写真はリハーサルですが、本番では客席の中にグイグイ入り込んでいく二人の熱演(?)に子ども達が大興奮、キャアキャア言いながら喜んでいました。ピアノのと距離が出来てしまう上に演奏者が二人もいることで、所々支離滅裂になりかけるところもありましたが、子ども達はそんなことはどこ吹く風、目一杯楽しんでいました。そうして会場が沸きに沸いた後に、地味な童謡を演奏することになった私のプレッシャーたるや…。

楽器紹介の後は、クラシックの名曲やジブリものを演奏したり、藤沢小学校校歌と音楽教材に載っている《ビリーブ》を歌う子ども達の伴奏をしたり、《カルメン》の闘牛士の歌を使って何人かの生徒に指揮者体験をさせたり…と、とにかく盛り沢山のプログラムで、あっという間の80分でした。

終演後、ちょうどお昼時ということで、何と給食を子ども達と御一緒することになりました。私は四年生のクラスに御招待を受け



子ども達と一緒に給食を頂戴しました。今日のメニューはご飯に具沢山の味噌汁、野菜の和え物とカレー風味の大豆の炒め物とパック牛乳でした。こうしたセットを目の当たりにするのはン十年ぶりです。特に手前にある『先割れスプーン』に、思わず

『懐かしい〜!』

とノスタルジーに…浸っている場合ではなく、食事中も子ども達からあれやこれやといった質問攻めに遭い、それに応えながら尚且つ短い時間内で完食するのにちょっと大変でした(汗)。

知っている曲ばかりでは無かったでしょうが、それでも子ども達は真剣な眼差しで鑑賞してくれていました。今日の鑑賞教室を通して、子ども達に少しでもクラシック音楽に興味を持ってもらえたらいいな…と願ったのでありました。
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久々のアミューライブ

2018年11月25日 22時27分40秒 | 音楽
今日は久々のアミューあつぎ路上ライブの日でした。9月は台風で、10月は主催者みらいあいこさんの御尊父様の葬儀告別式と重なってしまったため、実に3ヶ月ぶりのライブとなったわけです。

前々回のライブの際にアミューあつぎから喧しいというイチャモンがあったため、前回に引き続き今回も騒音計とにらめっこしながらの物々しいライブとなりました。また今回から、恐らくクレームをつけてきたであろう右後ろの白いマンションにケツを向けてライブを行うことにしました。これで文句を言われる筋合いはありません。

セッティング時には日が差していたのですが、ライブが始まる頃にはすっかり日陰になってしまいました。さすがに冬至前の冬の陽は低いものです。そんな中でも何とかライブをスタートさせました。オープニングは主催者であるみらいあいこさんです。

本来であれば他にも沢山のアーティストさんにお越し頂くところなのですが、何しろアミューあつぎからの騒音クレーム問題が表面化してから参加を固辞される方が続出してしまいました。私らからしてみれば行政からの営業妨害で、本当にいい迷惑です。

今回もアミューあつぎの職員が騒音計片手にウロチョロしやがったので、私も負けじと彼の後をつけながら同じく騒音計を持って音量を計測しながら追撃してやりました。えぇ、やってやりましたとも。とにかくただぢゃあおきません。

そんな攻防戦を繰り広げている最中にもライブは進行し、



お馴染みのゴスペルグループのステージでは立ち止まって下さる方も増えてきました。有り難いことです。

最後に



ここ数回参加して下さっている方のステージをもって、何とか無事に終了しました。

終演後、係員が主催者と何か話していましたが、どうやら騒音については『無問題』との有り難〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いヲスミツキを頂けたようです。これでおおっぴらにライブが出来るというものです。

次回は月末ではなく、12月9日に開催の予定です。お時間がありましたら是非お越し下さい。
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用途は違えど

2018年11月23日 22時30分11秒 | スピリチュアル
今日は全国的に新嘗祭でした。

昨年の新嘗祭には相模國一之宮寒川神社に参詣したので、今年も行ってみようかしら…などと思っていたのです。ところが、夢うつつに何だか騒がしくて目を覚ましたら、何と昨晩テレビをつけっ放しで気絶していたらしく、ふと時計を見ると10時をとっくに過ぎている!

…はい、やっちまいました。どこの神社も新嘗祭は10時開始なので、徒歩圏内の厚木神社に行っても間に合わない状況を悟って、今年は諦めました…(TT)。

ところで、午後から用事があって訪問した知人宅で、こんなものを頂きました。知人は

「何に使うものか分からないし、多分要らないからあげる。」

ということだったのですが、ちょっと気になってその場で調べてみたら、これは『雲輪』というもので、特に浄土真宗東本願寺派(大谷派)の檀信徒の仏壇にあるお輪(おりん=Ω\ζ°)チーン)をのせるりん布団の受皿のようなもの…ということが判明したのです。すると

「そうなんだ、じゃあ尚更要らない。」

とのことで、有り難く頂戴してきました。というのも、我が家の仏壇でちょっと使い道がありそうだなぁと思ったものですから…。

いざ我が家へ戻ってきて、さてどうしたかというと…

頂いた雲輪の上に、これまた先日我が家にお迎えした大阪・四天王寺の百万塔をのせてみました。すると…



何ということでしょう、まるで誂えたかのようにピッタリとハマったではありませんか!大きさといい高さといい、やはり私の眼に狂いはありませんでした( ̄ー ̄*)。

ということで、目出度くこの雲輪を我が家の仏壇上のニューアイテムとしてお迎えすることとなりました。少しずつですが、我が家の仏壇がまた一歩理想に近づきました。
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気分はメリクリっ!( ´・ω・`)ノ

2018年11月22日 23時30分38秒 | 日記
今朝も冷えましたね。何なら寒さで目覚しよりも早くに起きてしまったくらいでしたから…。

長期予報によれば今年の冬は暖冬気味とのことでしたが、夜中に晴れれば放射冷却現象でガンガンに冷えることには変わりありません。何ならこの放射冷却現象が真夏にも起こってくれればいいのに…。

さて、サンクスギビングデーを控えて、街はいよいよクリスマスムードに包まれてきました。たまプラーザテラスの吹き抜けエントランスホールには今年も御覧のように、天井の高さを活かした巨大な紫色のクリスマスツリーがお目見えしました。ツリーの前には御丁寧にお立ち台が設えられ、子供達がインフォメーションセンターに用意されたサンタ帽やサンタケープを身に着けてお立ち台に上り、親御さんに写真を撮られていました。

また、たまプラーザ駅前の広場には



これまた巨大なクリスマスツリーが登場していました。群馬県吾妻郡から運ばれてきたという8mもの本物のモミの木には無数のLEDがつけられ、20分毎にオルゴール音色のBGMが流され、それに合わせてLED照明を点滅させるという、ちょっとしたショー的要素も含んでいます。

これから、いろんな街でいろんなイルミネーションが光り輝くことになるのでしょう。出かけた先でどんなイルミネーションに出会えるのか、楽しみな季節になってきました。
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久々のマンデリン

2018年11月21日 23時30分38秒 | カフェ
今日も朝晩の冷え込みが厳しい一日となりました。

さて水曜日です。先週に引き続き、今日も仕事前に新生オープンした《雫ノ下珈琲(なのかコーヒー)》にお邪魔することにしました。

先週は遅い時間だったためか私一人でしたが、今日はカウンター席にもテーブル席にもお客さんがいて、なかなか賑わっていました。元々喫茶店だったところですから、街に馴染むのも早かったかも知れません。

メニューを見ていたら、先週は気づかなかったのですかコーヒーのラインナップにマンデリンがあることが分かったので、今日はマンデリンとベイクドチーズケーキのセットをお願いしました。

私はどちらかと言うと酸味よりも苦味の立ったコーヒーの方が好みで、その中でもマンデリンを好んで飲んでいました。しかし、どういうわけだかここ最近私の立ち寄るカフェにマンデリンを置いてあるところが無く、その割にブラジルが置いてあるところが殆どなので、ちょっと濃い目のコーヒーが飲みたくなった時には大抵ブラジルを飲んでいたのです。なので、メニューを見た時には

『おっ?!』

と思ってお願いしました。

こちらのマンデリンは深い苦味の中にも程よくフルーティな香りがして、ブラックでも何の問題も無く頂ける優しい風味のマンデリンでした。しっとりと仕上げられたベイクドチーズケーキと共に、美味しく堪能させて頂きました。

マスターさんのお話によると、これから徐々にメニューを増やしたり、季節ごとにメニューを替えたりといったことをしてみようかと思っていらっしゃるようです。どのようなものになるのか、今から楽しみです。
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風邪かな?…の時はこれ

2018年11月20日 23時57分31秒 | 日記
今日起きたら、室内がなかなかの冷えっぷりでした。一応布団はちゃんとかかっていたのですが、それでもちょっとブルッ!とくるくらいでした。

あれこれと用事を済ませて夜になって家に戻り、しばらくじっとしていました。しかし、何だか悪寒がするので

『もしかして…風邪?』

と思ったのです。

こういう時、我が家では身体を温めるために、よくホットワインを作って飲んでいました。そこで、久しぶりに作ってみることにしました。

赤ワイン(できれば赤玉ポートワイン)と丁字(クローブ)を鍋に入れ、沸騰しないようにゆっくりと温めます。ふつふつしてきたら火を止めて粗熱をとり、少し冷めたところで蜂蜜ティースプーン一杯とレモン汁少々を加えて完成です。好きな方は丁字を煮出す時に、一緒にシナモンやカルダモンなんかを入れてみてもいいかと思います。蜂蜜は、ワインの甘さによって調整して下さい。

これを飲んでしばらくすると、カーッと体温が上がってきて汗をたぬさんかきます。それが熱出しになるようで、それが抜けるとスッキリします。風邪の初期症状なら、私の場合はこの方法で何とかしております。

明日も仕事です。しっかりと汗を出して、明日に備えたいと思います。
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中途半端にリアルなもので…

2018年11月19日 21時55分03秒 | 日記
今日は昼頃から冷たい雨がしとしとと降る、生憎のお天気となりました。ここ最近晴れの日が続いて空気も乾燥しがちでしたから、そう言った意味ではいいお湿りになったのかも知れません。

さて11月も後半に差し掛かり、街の様子もすっかりクリスマスめいてきました。月曜日の小田原のスタジオ近くにある複合ビルには今年も等身大のサンタクロースの人形が立てられ、訪れた人たちの注目を集めていました。

樹脂か何かで出来ているこのサンタクロース像は、その風貌と相俟ってなかなか迫力があり、言葉を選ばずに言うならば若干不気味でもあります。そのことを象徴するように、通常なら喜んでサンタさんに駆け寄って行くであろう子供達の何人かは、リアルにフリーズしてしまったりしているのです。

せめてこの辺りの照明をもう少し暖かな色調にしてあげたりすれば、多少緩和されるのかも知れませんが、兎にも角にもクリスマスが終わるまではここに立ち続けることになるわけです。せめてクリスマスシーズンいっぱい、訪れる人たちをここで見守ってほしいと思います。
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『マイルド』で十分?!

2018年11月17日 23時24分11秒 | カフェ
今日は海老名で知り合いと待ち合わせをして、いろいろと話をしていました。その後、横浜へ出るという知り合いを相鉄線改札まで見送ってから、ちょっと気が向いて厚木まで歩いて帰ることにしました。

隣の市まで歩くと言うと驚かれることが多いのですが、海老名から本厚木まではたった2駅ですし、私鉄の2駅の距離なんて知れたものですから大したことはありません。しかも海老名から本厚木に至るまでの道すがらは殆ど起伏のない真っ平らな土地なので、景色を眺めながらプラプラと足を前に送り出していれば勝手に厚木の中心街に到着してしまうのです。

晴れ渡った青空を見上げながら海老名と厚木の市境に流れている相模川を渡ると、ほぼ目の前と言っても過言ではないようなところに《Cafeあつめ木》があります。折角通りかかったので、久しぶりにランチを頂くことにしました。今日はキーマカレーのセットです。

じっくりと炒めた挽肉に絡むカレーベースからは、ターメリック等のスパイスは勿論、生姜や山椒も感じるような和テイストなキーマカレーとなっています。付け合わせのサツマイモや玉ねぎピクルスも絶妙です。

スタッフさんによると、このキーマカレーの基本ベースはマイルドなタイプに仕上げていて、辛いものがお好みの方には辛味追加オーダーにも受け付けているとのことでした。ただ、私にとってはこれでも十分に辛かったので、カレーの上の卵黄をしっかりと全体にまぶして美味しく頂戴しました。

夕方になって、急に風が冷たくなってきました。今日あたりから、そろそろ厚手の掛け布団を引っ張り出そうかしら…。
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静謐な祈りの音楽 ~ バッハ=シュテルツェル 《 あなたが傍にいて下さるなら Bist du bei mir BWV 508 》

2018年11月16日 21時50分35秒 | 音楽
今日、かつてよくお仕事を御一緒した方の訃報に接しました。長いこと病魔と闘っておられるという話は伺っていましたが、最期は奥様に看取られて眠るように彼岸に発たれたとのことでした。

虫の知らせというのでしょうか、実は昨日楽譜の整理をしていたら、ある楽譜の間からコピーの楽譜がハラリ…と足元に落ちたのです。それは随分昔にリサイタルで使ったバッハの《アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳》の中に編纂されているアリア《あなたが傍にいて下さるなら》のコピー譜でした。

この曲はバッハが二度目の妻であるアンナ・マグダレーナのために編んだ《アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳》の第二巻に収録されているもので、正確にはバッハの作品ではなく、同時代にドイツで活躍し生前はバッハを凌ぐ名声を誇っていたゴットリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690~1749)作のものと伝わっています。

内容は

Bist du bei mir, geh ich mit Freuden
zum Sterben und zu meiner Ruh.
Ach, wie vergnuegt waer so mein Ende,
es drueckten deine schoenen Haende
mir die getreuen Augen zu.

あなたが傍にいて下さるなら、私は喜んで行きましょう。
死へと、そして私自身の安らぎへと。
ああ、どれほど私の最期が満ち足りることでしょう、
あなたの美しい手が
私の誠実な眼を閉ざしてくれるのなら。

という臨終の歌です(元々はオペラアリアだったようですが、残念ながら作品は散逸してしまっています)。

昨日の時点では、なんでこんな忘れかけていた楽譜がヒラヒラと落ちてきたのかしら?…くらいに思っていました。しかし、明けて今日になって訃報に接した時に、何らか非常に深い意味を持って現れたのではないか…と思えてなりませんでした。

愛する奥様に看取られて逝去されたことは、恐らく幸せなことだったのではないかと思います。病苦から解き放たれたことも何よりでした。関西にお住まいでお子さんも親類もいらっしゃらないため、奥様だけで葬儀を済まされるとのことでした。お花も香典も不要、ただ、主人のことを覚えていてあげて下さい…とのことでしたので、そのようにさせて頂くことにしました。ただ、せめてもの野辺送りとして、この上なく静謐な死への祈りの音楽を送らせて頂きます。

故人の御冥福を心より御祈念申し上げます。合掌。

Bach - Bist du bei mir BWV 508 - Daniels | Netherlands Bach Society
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シシ神様?!

2018年11月15日 20時12分20秒 | 日記
今日もいいお天気の一日となりました。こうなると朝晩の放射冷却現象が日毎厳しくなってきて、徐々にではありますがお布団が恋しくなる季節となります…。

さて、たまプラーザの教室を終えて駅に戻ると、たまプラーザテラスのフードコートの辺りに何やら人だかりが出来ていました。何だろう?と思って行ってみたら、何とたまプラーザテラスのど真ん中にシシ神様が!

…んなわきゃありません。これは今年のクリスマスデコレーションとして現れた巨大なトナカイ型イルミネーションです。今までにもここには様々なクリスマスデコレーションが飾られましたが、恐らくその中でも一二を争うほど大きなものではないかと思われます。

ちょっとフードコートの明かりが明る過ぎてよく写らないので反対側に周り込んでみたら、



ちょうどシシ神様(ぢゃないっ!)…基、巨大トナカイの鼻先に上弦の月が浮かんでいて、まるで月を愛でているかの如くの風情でした。

これから、こうしたきらびやかな光景があちこちで見られるようになってきます。こうなると秋の深まりよりも年の瀬感の方が助長されてきてしまいますが、それでもこうして街が華やいでいくのは何とも楽しいものです。
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新店ではありますが…

2018年11月14日 23時52分27秒 | カフェ
今日もいいお天気に恵まれました。ただ、立冬を過ぎてからさすがに気温が下がってきて、いつ上着を羽織ろうかという感じになってもきました。まぁ11月も半ばですから、当たり前と言えば当たり前ですが…。

さて、あざみ野の教室に出勤したところ、何だか近所にあるカフェの様子が変わっているのに気付きました。

ここは、かつて拙ブログによく登場していた《cafe32°F》というお店でした。ただ、私の仕事のペースが変わってしまったりしたこともあって、ここ最近はあまり伺っていませんでした。そうしたら、主だった様子はそのままなのですが、よく見ると何となく様子が違う…?もっと言うとお店の名前も違う…?ということで、ちょっと恐る恐る入ってみたのです。

マスターさんのお話を伺って分かったのですが、確かにここはつい最近まで《cafe32°F》というお店でした。しかし、経営されていた方が何らかの事情でこちらでの営業を続けられなくなって閉店したところにほぼ居抜きで新しいマスターさんが入られて、今月始めに新店としてオープンされたとのことでした。新しいお店の名前は《雫ノ下(なのか)珈琲》といいます。

一見大きく改装したのかと思いきや、実は以前入り口横にあった壁を取り払ったのと、壁際の席をベンチシートにした以外には殆ど変わりはないとのことでした。そう言われてみれば成程…と思いつつ、それでもライティングやインテリアの配置がちょっと違うだけでこうも雰囲気が変わるものか…と感心していましたが、とにかくカウンター席に着いてメニューを拝見し、今日はお店のオリジナルブレンドコーヒーと自家製ガトーショコラを頂きました。



自家焙煎のコーヒーはすっきりとしていてブラックでも飲みやすく、私好みの苦味系でした。ガトーショコラは濃厚な風味で、どこか懐かしい感じのシンプルで美味しいケーキでした。

まだ開店して二週間ほどなのですが、まだ定休日を決めていなくて今のところ不定休だったり、営業時間をどうするかをまだ考えておられたりしているようですが、あざみ野という街の特性を見極めてからでも遅くはないのではないかと、不肖20年程あざみ野に通い続けている身として御進言申し上げました。いずれにしても、あざみ野の街に新たなカフェが誕生してくれたことで、新たな楽しみが増えました。
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群れ猫カレンダー(ΦωΦ)

2018年11月13日 22時53分18秒 | ネコ(=゚ω゚=)
今日、隣のセブンイレブンに買い物に行ったら、雑誌のコーナーにこんなものがあったので、思わずGETしてしまいました。

実は昨年にも同じセブンイレブンで『ワル猫カレンダー』、要するに目つきの悪いワル猫満載のカレンダーを買ったのですが、今回は『群れ猫』、つまり一画面により多くのネコが写っている写真のカレンダーとなりました。

因みに裏表紙も



こんな感じで、猫のおしくらまんじゅう状態の写真が掲載されています。勿論、本編(?)にもモフモフしたくなる猫、ネコ、ねこのオンパレードで、また一年間楽しめそうです。中身は…見せません(^^)。

もしかしたら、まだお近くのセブンイレブンに置いてあるかも知れません。興味を持たれた方は探してみては如何でしょうか。
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