共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

224回目のシューベルトの誕生日に 〜 ハンマーフリューゲルによる《即興曲第3番 変ト長調》

2021年01月31日 14時30分30秒 | 音楽
今日1月31日は作曲家シューベルトの誕生日です。今から224年前の1797年の今日、フランツ・シューベルトは誕生しました。


交響曲やピアノ作品等、数多くの作品を残したシューベルト。特に歌曲には音楽の時間の鑑賞教材にもなっている『魔王』をはじめとして六百を越える膨大な数の作品を残し『歌曲王』の異名をとるほどです。

存命中は世間から思うような評価を受けられなかったシューベルトですが、学生の頃から多くの仲間に恵まれていました。その仲間内でコンサートが開かれたサロンは『シューベルティアーデ』と呼ばれ、



その中で次々と新曲が発表されていたといいます。

当時はピアニストとしても活躍していたシューベルトは、ピアノソナタや《楽興の時》《即興曲》といった沢山のピアノ作品を作曲しています。

その才能と作品を世に送り出すべく、シューベルティアーデの友人たちが中心となって尽力してシューベルトによるピアノリサイタルを開催して大成功を収めたこともありました。ところが、不運なことに同時期にイタリアからやってきていたヴァイオリンの鬼才パガニーニの超絶技巧リサイタルのニュースでウィーンは持ちきりになってしまって、その成功はすっかりかき消されてしまったのだとか…。

そんなシューベルトの誕生日を祝って、今日は私が個人的に大好きなピアノ作品《即興曲第3番変ト長調》の動画を掲載してみました。

オランダ出身のピアニスト、ミヒャエル・ツァルカによって2012年にニューヨークのメトロポリタン美術館で収録されたこの演奏には、かつてウィーンで活躍していた楽器製作者コンラート・グラーフ(1782〜1851)が1838年に制作したハンマーフリューゲルが使用されています。シューベルトが1828年に他界しているのでその10年後にこの楽器が制作されたことになり、シューベルトの時代そのものとは言えないかも知れませんが、この曲が作曲された当時の雰囲気を伝えてくれるものと言っても過言ではないものです。

何分古いもののため、ペダリングの時にギシギシと軋む音がしたりチューニングピッチが現代のピアノより低かったりしますが、現代の弦の張りの強いピアノとは違った柔らかな音色でのシューベルトをお楽しみください。

Happy Birthday Franz!



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第2回バルカンセッション

2021年01月30日 21時05分15秒 | 音楽
今日は、昨年11月にスタートした『バルカンセッション』の2回目のセッション会が開催されることとなっていたので、横浜某所まで出かけました。

今回のセッション会開催にあたっては、新型コロナウィルス感染拡大予防のための緊急事態宣言が発令されていることの一環として会場側から吹奏楽器の使用を禁止されてしまったため、ネイやカヴァルといった笛の参加はできませんでした。なので今回は



ブルガリアの擦弦楽器ガドゥルカや、中東を中心に幅広く使われている打楽器ダラブッカ、アラブ地域のタンバリンのレク、



トルコのサズという撥弦楽器が2台に



中東地域の代表的な楽器のウードというラインナップの中に、私もヴァイオリンで混ぜて頂くかたちとなりました。

今回の課題曲は



『Kavalsko Oro』と



『Zelenikovka』という2つの舞曲でした。

『Kavalsko Oro』は4分の4拍子でリズムもそれほど複雑ではないので、繰り返しさえ間違わなければそこそこ楽しめるものでした。ところが2曲目の『Zelenikovka』の方は16分の18拍子というとんでもなく難しいリズムのものだったため、かなり面食らってしまいました。

しかも、各旋律線はカヴァルやガイタといった楽器を想定しているものが多く見受けられたのですが、それはかえってガドゥルカやヴァイオリンにとってはかなり弾きにくいものだったこともあって、演奏しながらアタフタアタフタ…。今回のセッション会の参加楽器の中ではヴァイオリンがかなり音量の大きなものとなるので私一人が間違えただけでかなり目立ってしまうため、とにかく皆さんの御迷惑にならないよう必死に演奏する格好になっていました(汗)。

そこに新たに参加者が加わったのですが、その方が持っていらしたのは…



何とこれまたサズ!ということで、先の参加者と合わせてサズが都合3台揃うという、なかなか圧巻な眺めとなったのでありました(笑)。

今回もかなり充実した、楽しい内容となりました。ただ個人的には、昨今の忙しさにかまけて練習不足のまま参加してしまったのは大いに反省するところとなりました…。

次のセッション会の時には他の皆さんの御迷惑にならないよう、引き続き精進します(汗)。
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不二の高嶺は清しけれど…

2021年01月29日 19時05分35秒 | 日記
昨日の雪が嘘のように、今日は爽やかに晴れ渡りました。厚木から見える丹沢山地の頂にも、まるでブラウニーに粉砂糖を振ったように雪化粧していて、出勤途上の小田急線の電車内からも、



不二の高嶺が真っ白に雪化粧しているのが見えました。

朝からこんな爽やかな光景を見ることができて気分がよかった…のですが、いざ支援級クラスに到着すればそんな悠長なことは言っていられません。

今日も、一部の子どもたちがかなり荒れました。特にひどかったのが、全く言葉を話せない重度の知的障害のある子でした。

とにかく全く言葉が喋れないので、高学年ながら言葉によるコミュニケーションが一切できません。当人から発せられるのは、自身がやりたくないことに関しての拒否の奇声のみ…。

ここ数日荒れ気味ではあったのですが、今日はちょっと気に入らないことがあると泣き喚きながら机の上の物を投げたり暴れたりとやりたい放題。算数の計算間違いを指摘すれば、まるでスーパーでお菓子を買ってもらえなかった3歳児がするように発狂したかのように泣き叫びながら床に寝っ転がって駄々こねする始末…。

知り合いのカウンセラーに聞いたことがあるのですが、そもそも小学校に進学する時点で言葉によるコミュニケーションが取れないと判断された段階で普通学校に通わせるべきではなく、養護学校に進学させるべきなのだそうです。しかし、聞くところによるとこの子の親は頑なに普通学校への入学をゴリ押ししたのだとか。

親にしてみれば、我が子が普通学校に通っているということが自身のステイタスになるのかも知れませんが、高学年になっても掛け算すら覚束ない当人にしてみれば、自身の選択肢などすっ飛ばされてあれこれと難しいことに挑戦させられている現状は、はっきり言っていい迷惑でしょう。

親のエゴで普通小学校に入学させられてしまったあの子は、もういくらもしないで小学校を卒業させられ、当たり前のように普通中学校に進学させられるのでしょう。そうなった時にあの子と受け入れた中学校に待ち受けているのは、地獄のような日々であることは間違いありません。

よしんば普通中学校を卒業したとしても、そもそも受験に耐えるほどの学力は見込めませんから、そこで初めて養護学校高等部に進学することになるわけです。しかし養護学校高等部というところは、そもそも中学校程度の学力とコミュニケーション能力が有ると判断されなければ受け入れてはくれません。

あの子に将来待ち受けているであろうその冷酷な事実を考えるだに、他人事ながら暗澹たる気持ちにしかなれないのです。今はただ、いつか親が我が子の『真の幸福』の何たるかを自覚してくれることを願うしかありません。

もっとも、そんな日が来ればいいのですが…。
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多難な船出

2021年01月28日 22時22分00秒 | 日記
今日はまた、本格的に寒い日となりました。

そんな中、たまプラーザの教室に出勤するために本厚木駅に向かったら、中央改札の向かい側に



新しく《YEBISU BAR》がオープンしていました。ヱビスビールや厚木の地ビールとお料理が味わえるバーとして登場したようで、隣には



テイクアウトもできるおにぎりバーも出来ていました。

平日の昼間にバーがオープンしても…と思いきや



店内はなかなかの盛況ぶりでした。

それにしても、よりによって新型コロナウィルスの緊急事態宣言下にバーをオープンすることになろうとは…出店を企画した時には、まさかこんな状況下での船出となるなどとは想像すらしていなかったでしょう。今は全ての飲食店が20時までしか営業できない状況ですが、ビールがメニューの中心になっているバーとしては、そんな時間にクローズしなければならないなんてどうにもならないのではないでしょうか。

今日は昼過ぎにかけてどんどん気音が下がっていき、たまプラーザに着いた頃には



遂に雪が降ってきました。ただ、その前に雨が降っていたことと、かなり水分を含んだ雪だったこともあるので、積もるようなことはなさそうです。

明日は丹沢の山々や富士山が美しく雪化粧しているかも知れません。
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贅沢ブルーマウンテンと渾身のチョコレートワッフル@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2021年01月27日 21時18分58秒 | カフェ
今日も今日とて、小学校の支援級は荒れに荒れました。それぞれに虫の居所が悪かったようで、まぁ罵声は飛んでくるし、物は飛んでくるし、泣いて喚いて大騒ぎするし…。

私もそういう子どもたちに、後ろからド突かれるわ、腕は殴られるわ、教科書投げつけられるわで大変でした。生傷作らなかっただけ良かったのでしょうが、それでもこうしたことが積み重なると疲労感が半端なく襲っています。

そんな疲れた心身を引きずって小田原から横浜市青葉区あざみ野の教室に向かい、《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。今日はとにかくリラックスさせて頂きたかったので、



贅沢してクライスデール・ブルーマウンテンNo.1をお願いしました。

こちらのブルーマウンテンは一般的にイメージされるものよりも深めに焙煎されているので嫌な酸味が無く、ブラックで十分に頂ける味わいとなっています。他のコーヒーメニューと比べるといくらか価格がお高めですが、その分他のコーヒーよりも深めのカップでたっぷり頂けるのも嬉しいコーヒーです。

今日のコーヒーのお供には



ハーフサイズのチョコレートワッフルをオーダーしました。私が写真にアップすることを御存知のマスターが

「写真をブログに挙げられるので、見栄えにもこだわってみました(笑)。」

と冗談で仰っておられましたが、なるほど実にフォトジェニックに仕上げられているなと妙に感心してしまいました(笑)。

最後には



こちらの名物メニューのカフェ・アダージョも頂いて、心身共にリラックスすることができました。

今日は比較的暖かでしたが、明日はまた冷え込むようです。体調を崩してしまわぬよう、引き続き気をつけようと思います。
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随分と咲きました

2021年01月26日 17時45分15秒 | 
今日も小学校での勤務を終えてきました。

今日は、特に何人かの支援級の子どもたちが荒れて大変でした。気圧のせいなのか何なのか分かりませんが、とにかく機嫌が悪いわ暴れるわ暴言は吐くわ…通常なら宥めて注意するのですが、文部科学省というお役所から子どもたちの身体に触れることを禁じられているため、口頭でのみの注意となるのでなかなか落ち着いてくれません。

行って聞かせて分かる子ならいいのですが、とにかく自分の感情が第一の子たちですから大変なのです。どうにかこうにか子どもたちを学校から送り出した頃には、大人たちはクタクタになっていました。

何だかやたらと疲れた身体を引きずるように帰路に着くと、小田原駅のコンコースに置かれている蝋梅の生け花が



かなり咲いていました。8日に見た時には



まだ全然咲いていませんでしたが、最近暖かな日が続いたこともあってか、これと比べるとだいぶ花が咲いているように見受けられました。

近寄ってみると



光を透かす程薄い花弁をいっぱいに広げていて、辺りには何とも言えない甘い香りが漂っていました。今頃は『ロウバイまつり』を開催する予定だった松田町の寄地区にある蝋梅園も見頃になっているでしょうが、今年は新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言下のため観に行くことも叶いません。何とも残念です。

緊急事態宣言が功を奏してきたのか、少しずつ新型コロナウィルスの新規罹患者の数が減ってきているようです。しかし、果たしてそれが事態の収束を意味するものなのかどうかは未知数です。

昨日の小田原駅の身勝手な年寄りもそうでしたが、「自分だけは…」という油断と慢心が新たな罹患者を増やしかねません。これからも引き続き気をつけて過ごすようにしたいものです。
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すればいいだけじゃないの…

2021年01月25日 18時40分05秒 | 日記
今日は比較的暖かな陽気に恵まれました。多少運動場がぬかるんでいたものの、子どもたちは元気いっぱい駆け回っていました。

小学校の勤務を終えて小田原駅に着くと、何だか改札口の辺りが騒がしいのです。何かと思っていると、



この画面からちょっと外れたところで駅員と老人が口論している真っ最中でした。その内容を聞いていると、どうやらマスクの着用について言い争っているようでした。

もうお察しかと思いますが、マスクを着用していない老人を注意した駅員に対する逆ギレでした。どうやら電車内でマスクを着用せずに携帯電話て通話していたのを、他の乗客が車掌か駅員に通報したようです。

どういうわけだか、こういうイザコザを起こすのは決まっていい歳をした老人のようです。何をやらかしたのか分かりませんが、努めて冷静に対応している駅員に対して、ハゲ散らかした頭のテッペンまで真っ赤にした老人がマスクを着けずに怒鳴り散らしていました。

『あ〜あ、ありゃ駅員さんに相当飛沫が飛んでるぞぉ…。』

と思って見ている間に、警察官が数人ワラワラと登場しました。そして、その姿を見て急激に口数が少なくなったものの未だ怒りの冷めやらぬ老人を何処かへ連行していってしまったので、その後の顛末は分からず仕舞いでした。

それにしても、どうして『マスクを着用する』というだけのことをできない大人が一定数いるのでしょうか?連日ニュースでもネットでも、自衛策として室内換気と共に外出時や会合時のマスクの着用が推奨されているというのに…。

特に男性はある程度年齢を重ねると意固地で頑固になりやすい要素を持っていますが、天下の往来で頭のテッペンから湯気を噴き出しながら怒鳴り散らかしている我が身を客観的に見て恥ずかしくならないのでしょうか?ああいった人は、いつ何処で羞恥心を落としてきてしまったのでしょう…。

自分がマスクを着用しなかったことで、新型コロナウィルスに罹患してしまうのは勝手です。ただ、それを他人のせいにしたり、ましてや他人にふり撒いて歩くのは言語道断です。

口酸っぱく言われていることですが、新型コロナウィルスは徹底した自衛策を講じれば感染を防げる疾病です。その一環として、外出時のマスクの着用は重要です。

緊急事態宣言を受けて、東京都内での一日辺りの感染者数が千人を下回るようになりました。ただ、それでも未だに900有余名の新規罹患者が出ていることには違いありません。

これ以上ウィルスを蔓延させないためにも、一人一人ができる対策をきちんと講じて過ごすようにしたいものです。
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リラックスの香り

2021年01月24日 20時32分12秒 | 日記
昨日散々脅かされていた雪は、結局全く降りませんでした。まぁ、実際に降ってしまったら雪に脆弱な関東地方は大パニックだったでしょうから、結果オーライだったのではないでしょうか。

昨日のうちに巣籠り準備を整えていたので、今日は本当に一歩も我が家から出ませんでした。寒風に吹かれて揺れる街路樹を窓から眺めながら、ゆったりまったりと過ごしていました。

最近、我が家で寛ぐ時によく使っているのが



このお香です。伽羅系の甘めの香りですが仏壇で使っているのとは違ったタイプの香りなので、仏様にあげるのとは別に完全にリラクゼーション用に使っています。なので勿論



香炉も仏壇とは別のものを使っています。

ただ、そこそこ強めの香りがするため、うっかり服を部屋に掛けっぱなしにしておくと消臭効果のある柔軟剤を使っていてもしっかりと香りが移ります。それを小学校に着ていくと子どもたちから

「先生、なんかお寺のニオイがする〜。」

と言われてしまうので、そこだけは注意が必要です(汗)。

さて、明日からまた小学校勤務が始まります。子どもたちの勢いに負けないよう、先生頑張ります!
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懐かしい娯楽音楽!『フックト・オン・クラシックス』

2021年01月23日 18時10分50秒 | 音楽
関東一都三県に新型コロナウィルス感染拡大予防のための緊急事態宣言が発令されてから、早くも2度目の週末を迎えました。まぁ、今日は以前から特に何の予定もありませんでしたし、天気も荒れ気味だったので、日がな一日自宅に籠っていました。

さりとて暇なことは暇なので、今日は一日中音楽を聴いて過ごしていました。

ようやく引っ越し荷物からひっぱり出したCDをランダムに物色していたのですが、久しく存在を忘れていたものがいくつかありました。そのひとつが



『フックト・オン・クラシックス』です。これは私が高校生の頃に買った、かなり初期のCDです。

簡単に言うと、これは打ち込みの4つ打ちビートの乗せて、様々なクラシック音楽のフレーズをちょっとずつ摘み食い的に取り出して数珠つなぎメドレーにしたものです。アレンジしたのは、このCDで指揮者を務めているルイス・クラークです。

こうした企画モノ音楽だと演奏するのがよく分からない寄せ集めオケだったりするのですが、この演奏は何とイギリスの名門ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が務めています。このちょっとおふざけ感のある音楽の演奏を、ガチの名門オーケストラが演奏しているというところがミソなのです。

初めて聴いたのはラジオ番組でしたが、大袈裟かも知れませんが腹を抱えて爆笑したのを覚えています。やはり、しっかりとした演奏でふざけてもらえるとものすごく楽しいです。

この『フックト・オン・クラシックス』シリーズはパート3まで発売されました。ただ、パート2やパート3は初回盤ほどのインパクトは薄く、その後新たに発表されることはありませんでした。

恐らく30代以下の方は御存知無いかも知れませんので、とにかくこの洒脱な世界感を体感して頂きたいと思います。そんなわけで、今日は『フックト・オン・クラシックス』を代表するパート1の最初のトラックの動画を転載してみました。

因みにこの1トラックはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番から始まって

熊ん蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
交響曲第40番(モーツァルト)
ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
カレリア組曲(シベリウス)
交響曲第5番(ベートーヴェン)
トッカータとフーガニ短調(バッハ)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(モーツァルト)
交響曲第9番(ベートーヴェン)
『ウィリアム・テル』序曲(ロッシーニ)
『フィガロの結婚』よりケルビーノのアリア(モーツァルト)
幻想序曲『ロメオとジュリエット』(チャイコフスキー)
トランペット・ヴォランタリー(クラーク)
ハレルヤ・コーラス(ヘンデル)
ピアノ協奏曲イ短調(グリーク)
『カルメン』より闘牛士の行進(ビゼー)
大序曲『1812年』(チャイコフスキー)

と、5分あまりの間に何と計17曲ものクラシック作品が登場します。皆さんはいくつ御存知でしょうか?



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盤渉調での《越天楽》

2021年01月22日 19時45分40秒 | 音楽
今日もいいお天気の一日となりました。と同時に、かなり雨が降らない日が続いているので、乾燥が気になるようにもなっています。

ところで今日、6年生の音楽の時間に邦楽の鑑賞がありました。最初に紹介されたのは、



千年前から続く世界最古の宮廷楽団である宮内庁楽部をはじめ、様々な社寺によって連綿と伝えられてきた雅楽です。その例として鑑賞教材に採り上げられたのは、言わずと知れた雅楽の代表的楽曲《越天楽》です。

音楽の先生の解説を聞いているだけでは何だかよく分からなそうな顔をしていた子どもたちですが、CDで曲が流れるとほぼ一様に

「あぁ〜!」

という反応を示していました。恐らく初詣に行った時に神社でかかっていたりしたのを、聴くともなく聴いていたのかも知れません。

…と思っていたら、子どもたちから一番多く出た反応が

「結婚式で流れる曲じゃん!」

というものでした。確かに神式の結婚式では三々九度の盃を交わすような場面でのBGMとしてかけられることが多いかも知れません。

しかし、どのクラスにもヤンチャな奴はいるもので、一人の男子がいきなり

「眠いしダサいし、結婚式にしか使い道ない曲なんかつまんないの。」

と言い放ちました。そこで一瞬空気が悪くなりかけたので、ちょっと出過ぎた真似かと思いつつ

「そうでもないですよ。確かに今聴いた『平調』の《越天楽》はお祝い事に使われることが多いですけど、同じ《越天楽》でも『盤渉調』という調で演奏するバージョンはお葬式に使いますから。」

と釘を刺したら

「えぇ〜っ?!」

と逆に騒然となってしまいました(汗)。

雅楽には大まかに6つの調 〜 平調(ひょうぢょう)・双調(そうぢょう)・太食調(たいしきちょう)・壱越調(いちこつちょう)・黄鐘調(おうしきちょう)・盤渉調(ばんしきちょう) 〜 があり、用途や場面によって使い分けられています。この6つの調性の何が違うのか…ざっくり言うと、それぞれ基準となる音の高さが違います。

例えば雅楽全体の基調でもある平調は西洋音階のミの音が基準となり、それで演奏される《越天楽》が明るい響きであることに対して、盤渉調はシの音が基準となり、それで演奏される《越天楽》は憂いや哀愁を帯びた響きであると考えて頂ければいいと思います。盤渉調で演奏される《越天楽》は一般的な平調のものよりも抑制された響きがするため、そのこともあってか今日ではよく神式の葬儀でよく聞かれます。

こうした調性の使い分けは、特に西洋の教会音楽の世界にも存在しています。例えば同じレの音を基準とした調性でも、明るいニ長調は『神の栄光』を意味するものとして祝典的な楽曲に使われることが多いのに対して、暗いニ短調は『死』を意味するものしてレクイエムで使われることが多くなります。

勿論完全に一致するわけではありませんが、それでも音楽の特定の調性にある性格をもたせる傾向が洋の東西を問わずあるということは、何とも興味深いものです。

そんなわけで、今日は盤渉調での《越天楽》を聴いてみて頂きたいと思います。平調のものはお馴染みだと思いますが、盤渉調のものを聴いてみると恐らく

「同じ曲なの?!」

と驚かれると思います。

他の国には無い、日本国に千年続く音楽をお楽しみください。


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可憐な桜の咲く枝

2021年01月21日 22時00分11秒 | 
今日は久しぶりに、日中は暖かな陽気となりました。

それを受けたわけではないでしょうが、町田駅に隣接する花屋には





『#うち花見』と称して、早咲きの啓翁桜の切枝が売られていました。梅の花も綻ぶ前に何とも気の早いものですが、それでも新型コロナウィルスの蔓延が止まらず世の中がギスギスした昨今、この可憐な桜の花を見ていると心が和みます。

それにしても『#うち花見』とは考えたものです。ただ、なかなか丈がある枝なので、ある程度天井高のある部屋でないと似合わないかも知れません。

大寒を過ぎて、気づけば節分も近づいてきています。本格的に桜の咲く頃には、一体どんな世の中になっているのでしょうか…。
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柚子と小豆餡のワッフル@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2021年01月20日 20時08分40秒 | カフェ
今日は大寒、暦の上では一年で一番寒い日とされています。その謂れ通り、今日はものすごく風の冷たい一日となりました。

もっとも、外を駆けずり回っている子どもたちにはそんなもの関係ないらしく、今日もこの寒空にTシャツ短パンの男子がチラホラ見受けられました。彼らは、一体どこまで元気なのでしょうか…。

今日は今までと比べると、特に大きな事件事故もなく小学校勤務を終えました。そしてそのまま横浜市青葉区あざみ野に移動し、《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日はもう、電車内でオーダーを決めていました。それが



今月の限定メニュー『柚子とあずきのワッフル』です。

バターの香るワッフルに柚子茶と小豆餡がトッピングされ、生クリームと柚子のソルベが添えられています。洋風なワッフルに和的な柚子とあんこの取り合わせはどんなものか…と思ったのですが、これが意外としっくりきます。

個人的感想ですが、実は間に入った生クリームがなかなかいい仕事をしているのです。勿論、香り高いコーヒーとの相性は抜群です。

爽やかな柚子の香る美味しいワッフルを頂いてから



締めにカフェ・アダージョも堪能しました。

写真では伝わりにくいのですが、通常の2倍の量のコーヒー豆を使ってじっくりと抽出されたこのコーヒーは、白いカップの縁に接しているところが赤く見えます。例えがあまり的確ではないかも知れませんが、まるで上等な醤油が白い皿の上で赤く見えるのと同じような感じと言ったらお分かり頂けるでしょうか。

美味しいワッフルとコーヒーを頂いて、心身共にリラックスすることができました。夜になって一段と冷え込んできたので、風邪をひいてしまわないよう気をつけようと思います。
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思い出した!

2021年01月19日 20時30分25秒 | アート
今日も寒い一日となりました。暦の上では明日大寒を迎えるのですから、当然と言えば当然のことでしょう。

今日は5時間授業でいつもより小学校勤務が早く終わったので、早めに帰宅して引っ越し荷物の片付けをすることにしました。

「まだ終わってなかったんかいっ!」

と突っ込まれそうですが、大まかな荷物は片付いているものの、細々としたものが入った段ボール箱はいくつか残っていて、何となく見ないフリをしていたのです…。

その中のひとつから



こんな箱が出てきました。何だか見覚えが無いものだったのですが、とりあえず開けてみると



フォトフレームとボッティチェリの絵のポストカードが出てきたのです。

これを見た瞬間

『あ〜!これかぁ!』

と思い出しました。これは私が音楽教室の中に飾ろうと思って買った…はいいものの、ついぞ飾れずにそのままお蔵入りになってしまっていたのでした。

我が家にはこれも含めて、名画のポストカードが沢山あります。かつて様々な美術展に行った時に買い求めたものですが、昨年は様々な美術展が中止や延期になってしまって、遂に一つも美術館に行けませんでした。

今年もいくつか美術展が企画されているようですが、昨年からの新型コロナウィルスの蔓延ぶりを考えると、あまり期待はできません。また気兼ねなく美術展に足を運べるようになるのは、一体いつのことになるのでしょうか…。
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寒風に揺れる水仙の花

2021年01月18日 17時30分15秒 | 
今日は、昨日に引き続いて冷たい風の吹く一日となりました。そう言えばそろそろ大寒を迎える頃でもありますから、無理もないと言えばそうなのでしょう。

それでも植物たちは何処かで春の訪れを感じているのか、小田原では



日本水仙の花をチラホラと見かけるようになりました。元々『雪中花』とも呼ばれるくらい寒さに強い花ではありますが、それでも花の少ないこの時期に見かけるとふと心が和みます。

生け花の花材としても重宝される水仙ですが、日本水仙という名を持ちながら実は中国から渡来した外来植物です。室町時代頃のことと言われていますが、それが人が持ち込んだものなのか、或いは海流に流されて日本沿岸に漂着した球根が増えたのか、詳しいことは分かっていないのだそうです。それでも、この花の清楚な佇まいは何とも日本的な印象であることに違いはありません。

神奈川県だけで今日も新たに957名もの新規感染者が判明するなど、日々新型コロナウィルスの罹患者が増えている人間界ですが、植物界はそのようなことには少しも頓着致しません。これから花数を増やしていくであろう水仙の花を、感染拡大予防対策をしっかりと取りながら楽しもうと思います。
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26度目の阪神淡路大震災犠牲者追悼に 〜 フォーレ《レクイエム》より『楽園にて』

2021年01月17日 18時36分48秒 | 音楽
今日1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。あれからもう、26年もの月日が流れました。



不謹慎な言い方になりますが、幸い私の知人は全員命は無事でした。それでも、家屋が倒壊してしまった知人や御家族が怪我をしてしまった知人もいて、いろいろと大変だったことも事実です。

あの日、1995年1月17日の未明に目覚めてテレビをつけたら、何処かで起きている大規模な火災の映像が飛び込んできました。寝起きでボンヤリとしていた私は、その当時問題になっていたチェチェン紛争の様子だと勘違いしていました。しかし、よくよく音声を聞いてみると「神戸」というワードが耳に飛び込んできたこと、そして高速道路が横倒しになっている画像を見てCG画像かと思って呆然としたことを、今でも鮮明に覚えています。

あの震災では、関連死も含めて6千人以上の方々が亡くなられました。

あれから26年、今の新成人世代はあの震災を知らない世代ばかりになり、追悼式に参加する人数も徐々に減っているようです。むしろ、新型コロナウィルス感染予防の観点を盾にしてか

「こんな時期に無闇に集まるな!」

と行政にクレームを言ってよこす向きすらあるようです。

考え方は人それぞれかも知れませんが、いくら感染拡大予防とは言え、それを錦の御旗にされて震災犠牲者の追悼もできないような世の中は間違っています。

せめてもの追悼に、今日はガブリエル・フォーレの《レクイエム》から最終曲『楽園にて(In paladism)』を全ての犠牲者に送ります。願わくば、彼らの御霊が安からんことを。

合掌。



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