共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

殴るんじゃないんだから…

2024年06月25日 17時20分45秒 | 音楽
今日も暑くなりました。

今日は支援級のプール授業があったのですが、私は水着を忘れたり、お家の人からプールに入るための健康観察がメールで送られてこなくてプールに入れない子たちの自習支援を室内でしていました。正直言って涼しい室内でできるこちらの方が、個人的にはありがたかったです(笑)。

その後で中学年の音楽の授業があり、そこで打楽器アンサンブルの時間がありました。クラベスやマラカスといったラテン系の楽器を使うのですが、その中に



ギロもありました。

このギロには持ち方があるのですが、子どもたちに持たせると



下の細くなっている部分を縦に握ってバットのように持ったり、胴に空いている穴に指を突っ込んで持ったりしてしまう子が殆どでした。そして、実は音楽担当の先生もあまりよくご存知ではなかったようで、ほぼ放ったらかし状態でした。

中学校吹奏楽部でパーカッションをしていた私としてはものすごく気になったので、端から持ち方を指南して周りました。ギロの持ち方は



穴の空いた方を下にして、胴を下からワシッと持って演奏します。

こうした持ち方の間違いで、一番多いのがタンバリンです。よく



枠に空いている穴に指を突っ込んで持つ人がいますが、これはヘンなぶつけ方をすると最悪親指を骨折してしまう危険な持ち方です。

この穴が何のためにあるかというと、



こうしたタンバリンスタンドに楽器を固定するためのものです。なので、手に持ってタンバリンを叩く時には、枠を持って叩きます。

こうしたことを教えるのも音楽教育には大切なことだと思うのですが、どうも学校の音楽の授業ではそうした点が蔑ろにされがちです。仮にも子どもたちにものを教えるのであれば、そうした点にも関心を以てもらいたいものです。


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