今日でいよいよ平成が幕を閉じます。
午前に宮中三殿賢所で行われた天皇陛下の譲位の儀式は、非常に厳粛な空気の中で行われました。長い天皇家の歴史の中でも、皇祖天照大御神に天皇の位を譲るということを報告する祭祀は今までに一度も無かったことということですから、ある意味我々は非常に貴重な瞬間を目撃した『時代の証人』となったのではないでしょうか。
皆さんにとって『平成』はどんな時代でしたか?
私は平成元年に音楽大学に入学して、そこから今日に至るまでの道をスタートさせました。一時はプロのオーケストラにも入団しましたし、退団後は音楽教室の講師となって、今日までその仕事を続けています。その合間に様々なオーケストラやアンサンブルと共演し、オペラや室内楽といった楽しい舞台にも立たせて頂きました。
一方で平成5年に母を亡くし、平成16年に祖父を亡くし、平成23年に父を亡くし、三年前には遂に祖母を亡くしました。その他にも、嘗て一緒にお仕事をさせて頂いた諸先輩方や、仕事を通して知己を得た方も何人か彼岸に発たれました。
そして私も、気づけば立派なアラフィフとなりました。
そして平成が終わる今日、私は愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんと一緒に、相模原市にあるライブハウス《すずらんハウス》で開催された『さよなら平成歌合戦』に出演してきました。
生憎の雨模様でしたが、それでも沢山のシンガーが集まりました。我々も《みらいあいこ&吾輩は猫かも知れない楽団》で参加させて頂きました。
他にも
楽団のメンバーでもあるオサギさんがソロタイムを取ったりして、なかなか変化のあるステージとなりました。
一頻り一巡してからもう一度ステージに上がることになったので、
《みらいあいこ&吾輩は猫かも知れない楽団》に、たまたま客席にいらしたパーカッショニストが飛び入りしてのパフォーマンスとなりました。普段いないリズムセクションが入ると、またグルーブ感が変わって面白いものでした。
さて、このブログを書いているあと一時間程で『平成』が終わります。来たるべき『令和』がどんな時代になるのか、今から楽しみにしていましょう。
今日も曇りがちな空模様となりました。もうすぐ五月だというのに、長袖がなかなか仕舞えません。一体『初夏』は何処へ行ってしまったのでしょうか…。
しかし、植物界はそのようなことに少しも頓着致しません。今日、我が家の近所のお宅の柵にテッセンの花が咲いていました。
華やかな紫色は遠くからでもよく目立ち、思わず引き寄せられてしまいます。この花が咲くとやがて藤や石楠花やサツキが次々と咲き揃い、世は百花繚乱の様相を呈してきます。
さて、いよいよ明日で『平成』が終了します。30余年に渡って過ごした日々を懐かしむか、来たる『令和』の時代に明るい未来を期待するか、皆さん、どんな思いで『平成』を送られますか?
今日は月末日曜恒例のアミューあつぎ前野外ライブの日です。今回は風こそ強めなものの、お天気に関しては申し分無い感じとなりました。
今回も主催の愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんのステージからスタートしました。思いがけない寒さのせいか、始めはあまり立ち止まってくれる人がありませんでした。しかし、時間を追う毎に人が集まってきて
用意したベンチに座って聞いて下さるようになってきました。中央の小さな女の子は、この時歌っていたイケメンさんのピアノヴォーカルに合わせてチョコチョコと踊っていて、周囲の大人達の微笑みを一身に浴びていました。
今回も
『みらいあいこと吾輩は猫であるかも知れない楽団』が出現して、オリジナルやカバーを含めた様々な曲を演奏しました。ここは、今までにやった事の無かった曲を演奏してみる度胸試しの場も兼ねているので、その場の勢いでいろいろな曲を演奏することがあるので、もし我々の演奏が聞きたい場合にはこちらの会場でのライブがお得です?!
次回は5月26日に開催予定です。
今日も肌寒い一日となりました。まったく、二〜三日前の暑さは一体何だったのでしょう。
今日は6月のコンサートのチラシを、置いてもらうために《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。ちょうどランチタイムだったこともあって、久しぶりにこちらでランチを頂くことにしました。
メニューを見てパッとこのメニューに目が留まったので、迷わずオーダーしました。今日の日替わりスープセットは『淡路島産玉ねぎ丸ごとスープ』です。よくロールキャベツで登場する深鉢のお皿には鶏の骨付き肉やブロッコリーと共に、一際異彩を放つ玉ねぎが丸ごと一個どん!と一個鎮座坐しているのです。ちょうどいい柔らかさに煮込まれた丸ごと玉ねぎにはブイヨンの風味が程良く沁みて、玉ねぎの優しい甘みと柔らかな食感とが冷えた身体に沁み渡ります。食後のコーヒーと共に、美味しく頂戴しました。
ところで、今店内では折り紙の展示会が開催されています。店内には古典的な鶴や兜をはじめとした様々な折り紙作品が展示されています。
今回は会場の至るところに折り紙が置かれていて、来店客も折り紙を折って飾り付けることが出来ます。今日はたまたま主催者の方が来店されていたので、私も挑戦してみることにしました。今日作るのは
こうしたパターンのユニットを作って、それらを12個組み込んで作るユニットくす玉に挑戦しました。
折り方の指南者の御指導の下、簡単な折り方で出来るユニットを作り上げます。ここまではどうということはないのです。
が…
このユニットの端と端とを組み込みながら多面体を作るのですが、私の作ったユニットの折り目の付け方が甘かったようで、組み込み作業をしていると先に組んだところが解けてしまったりして、
『あと二本腕が欲しいZ!』
状態にまで陥りました。しかし、それでも指南役の方のリカバリーもあって、何とか最終的に
こんな感じの多面体ユニットくす玉が完成しました。
ン十年ぶりに折り紙を折ってみましたが、いざ始めると無心になって作業に没頭出来ますし、小さなお子さんからお年寄り、知的障害者等の方でも気軽に楽しめてなかなか面白いジャンルだと思いました。
何でしょう、昨日の蒸し暑さは何処へやら、今日はすっかり長袖日和に逆戻りです。何となく仕舞い損ねていた長袖があって、本当に良かったと思います。
さて、世間は最大で10日間にも及ぶというゴールデンウィークを控えた最後の平日ということで、銀行も役所も窓口は大混雑でした。まあそうでしょう、これで連休中に物入りになったりして ATM操作なんかしたら、その度手数料取られてしまいますから。
ところで、6月のフルートカルテットの宣伝活動をしながら練習の方も粛々と進めているのですが、どうしてもダンツィのカルテットの音源が見つかりません。楽譜には『Op.56 Nr.2』という作品番号が書かれているのですが、その番号をそのまま検索入力すると、何故か木管五重奏曲ト短調が出てきてしまうのです。
目の前に楽譜が存在しているにも関わらずあまりにも検索結果がヒットしないもので、これはもしかして『この作品番号自体が当てにならないのでは』…と思い立ち、検索ワードをいろいろと変えてみることにしました。
そんな中で『danzi flutequartet d-minor』という一番シンプルな検索ワードを入れてみたところ、かろうじて外国人が演奏している第1楽章のみの動画が見つかりました。ただ、この曲は全4楽章なので、もっと他に全楽章載っている動画は無いかと画面右の関連動画のタイトルをくまなくチェックしていたら…ありました!
これは《Les Adieux(レザデュー)》という古楽器グループによる録音です。彼らは大バッハの息子たちやモーツァルトと同年代の作曲家の作品を採り上げることが多いのですが、ダンツィもそこにヒットしたわけです。
全楽章繋げて載せてくれたら助かったのですが、一楽章毎に分けて載せられていました。今回は出だしが渋くてカッコいい第1楽章の動画を転載してみました。他の楽章が気になる方は、ご面倒でも一度検索画面に戻った上で、楽章毎にページを開いてご鑑賞下さい。
さ、こんな風にカッコよく演奏できるように、しっかりと練習しなくちゃです。頑張ります!
Flute Quartet in D Minor, Op. 56, No. 2: I. Allegretto
今日は未明からの雨のせいで、朝からやたらと湿度の高い日となりました。割りと乾燥していたところから一気に日本の夏仕様になったことで、不快指数が急上昇しております。
こうなると困るのが私の髪の毛です。昨年秋以降は空気が乾燥していた時期が長かったため、何だかんだと伸びるに任せて放ったらかしにしていて、それでも何とかなってしまっていました。しかし、そこは所詮遺伝的にクセ毛なので、一旦湿気に当たってしまえば、どんなに朝からドライヤーでセットしていてもあっという間に本性を表します。
今日、教室に向かう前にシャワーを浴びて髪を整えてから、あれやこれやと家のことをしていて、ふと後頭部に手をやったら、もうクシャクシャになっていました。何だかもう、一気にやるせなくなってしまったし、天気予報では明日からまた不安定な天候が続くということも言われていたので、
「もういい!切る!」
と声に出してからその場で美容院に予約を入れました。
指定した時間になって呼ばれた時に、今までどんだけ長かったのかを確認すべく、試しにBeforeの写真を撮ってもらいました。それが上の写真です。
そこからはもう早い早い…ザクザクと後頭部にハサミが入る度にどんどん頭が軽くなっていきます。そして
幼稚園児一人を丸坊主にしたくらいの量の髪の毛をバッサバッサと切り落とした結果、つまりAfterが
これです。首を振る度に襟周りにサラサラ当たっていた髪の毛は見事に駆逐され、刈り上げた襟足の長さは1センチもありません。まあ、今までよくあれだけの量の髪の毛をくっつけて歩いていたものだ…と、我ながら感心した次第です。
さて、これで一足早い夏支度が出来ました。次は本格的に衣替えでもしましょうか。
今日もうっすらと暑い一日となりました。まだ4月だというのに初夏っぽい暑さではなく、むしろ梅雨入りしそうな暑さのため何だか釈然としません。
こういう時には美味しいものを頂いて気分を一新するのが一番!ということで、今日も来ました水曜日、あざみ野の《雫ノ下珈琲》でコーヒーブレイクでございます。今日はボリビアと、ベイクドチーズケーキをお願いしました。
深い味わいに焙煎されたボリビア豆は、苦味の奥底に潜む豆本来の仄かな甘さが特徴です。ブラックで頂けば、濃厚な舌触りのベイクドチーズケーキにも負けません。今日も美味しく堪能させて頂きました。
昨日出来上がってきた
6月のフルートカルテットコンサートのチラシを、マスターさんの御厚意でこちらのお店にも置かせて頂きました。さて、頑張って練習しないと…。
生きていると、よく『重なるときには重なるもので』ということがあるものです。今日、正にそれがありました。
朝方、ふとメールチェックをしていたら、先日会合に参加した県央音楽家協会の主催の方からメールが来ていました。早速開けてみると、今年の9月8日に開催するガラコンサートで私が演奏する曲目が決まったというお知らせでした。何かと思ったら、モーツァルトの《フルート四重奏曲第1番ニ長調》全曲に決まったのです。
ん?フルート四重奏曲…?
なんとまあ面子と場所こそ違え、6月に加えて9月にもフルート四重奏曲を手掛けることとなったのであります。
6月はロッシーニをはじめとした割りと玄人好みな作品を取り上げますが、モーツァルトのフルート四重奏曲は、たとえ曲を聴いたことがなくて「?」となっている人でも、フルートの出だしのメロディを聴いた途端「!」となれるような超有名曲です。
ということは、どういうことか。
ハイ、『有名な曲 = 大概の方が聴いたことがある = 何か事故があってもごまかしがきかない』ということです。これは大変なことなのであります。
論より証拠、まずはモーツァルトのフルート四重奏曲第1番を御堪能下さい。
さぁ、先生は頑張るぞ!!
W.A. Mozart: Flute Quartet in D major, K.285 (Score video)
今日は日中は半袖で十分過ごせるほどの暑さとなりました。公園を駆けずり回ってはしゃいでいる少年たちも、すっかり夏仕様の出で立ちです。
小田原の教室に向かったのですが、スタジオが開くまでにまだ時間があったので、教室近くにあるカフェ《Leaf》でお茶をしながら時間を潰すことにしました。メニューを見て何にしようか考えたのですが、小田原もなかなかの暑さだったのでコーヒーゼリーパフェなるものをオーダーしてみました。食べやすく角切りにされたコーヒーゼリーの上にソフトクリームがのせられ、横には缶詰の真っ赤なチェリーが添えられています。
この毒々しいまでに真っ赤なチェリー、最近あまり見かけなくなりました。恐らく、昭和時代の象徴的喫茶メニューであるクリームソーダを見かけなくなったことと無関係ではないでしょう。何なら昔は冷やし中華にまでこの真っ赤なチェリーがのっていたことがありましたが、今ではすっかり成りを潜めていますから…。
ノスタルジーを語る訳ではありませんが、昭和時代にはチェリーの他にもハムやソーセージに至るまで、かなり色鮮やかに真っ赤な食品が普通に存在していました。そして我々も、その真っ赤な食品を何の疑問も持たずに食していたわけです。
それが、恐らく平成時代になってからであろうかと思われますが、食品添加物に対して親の仇のような厳しい目線が注がれるようになり、それに伴ってこうした色鮮やかな食品は次々とスーパから消えていきました。それはそれでいいのでしょうが、それでもやはり喫茶店メニューにはこの真っ赤なチェリーが居てほしいし、タコさんウィンナーは真っ赤なウィンナーであってほしいと思うのです。
これも一つの中年のノスタルジアといったところなのか…と思いつつ、昔と同じく大して味のしない真っ赤なチェリーを口に放り込んで種だけ出してから、いそいそと教室に向かったのでありました。
昨日のライブの疲れが出たのか、今日は未明から発症した妙な頭痛に悩まされていました。本来ならば出かけなければならなかったのですが、あまりにも頭が痛いので大変恐縮ながらキャンセルさせて頂きました。
とりあえず投薬して休んでいたのですが、夕方頃にはだいぶ症状がマシになってきました。ことによってはもう少し早く投薬していれば…と思ったりもしたのですが、それも後の祭りでございます…。
さて、具合もある程度どうにかなってきたので、とりあえず床から這い出て練習することにしました。何しろ6月に本番のあるフルートカルテットの曲がどれも難しいので、ボーっとしてはいられないのです。
中でも、フランソワ・ボルネの《『カルメン』のメロディによる華麗なるファンタジー》という曲が大変なのです。いや、一番大変なのは、どこで息継ぎをしているのか分からないような超絶技巧を駆使しなければならないフルートなのですが、それを下支えする弦楽三重奏パートもなかなか難しいのです。何しろオペラの名旋律を基に作られている曲ですから、一筋縄ではいきません。いろいろな箇所でテンポが揺れたりするのです。
ただ、幸いなことに今回の弦楽器奏者は全員カルメンを演奏したことがあるため、先日の練習でもあまり苦労した覚えはありませんでした。むしろフルート奏者が
「ピアノ伴奏よりもやりやすい。」
と仰ったので、そこはお役に立てているのかと…。
ということで、今宵はその超絶技巧曲《カルメン・ファンタジー》を、エマニュエル・パユの泣く子も黙る超絶技巧演奏でお楽しみ下さい。
Bizet / Borne Carmen Fantasy Emmanuel Pahud Y.Sado Kanagawa Phil
今日は愛川町にあるカフェ《ジョワ》でのライブ当日でした。
月末のアミューあつぎ野外ライブは観覧フリーなのであまり人が多いとは言えませんが、今回は入場料のかかるライブにも関わらず、
御覧のようにカフェ店内が超満員になるくらいの大勢のお客様に御来場頂きました。関係各位の集客が実を結んだようです。
今回は、こちらのカフェでは初のライブということで、ご挨拶代わりに明るく親しみやすい曲を選んでのライブとなりました。また、お客様からのリクエストということで、主催者である愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんは
艶やかな絞りの着物での登場となりました。
今回はみらいあいこさんの他にも、普段から親しくさせて頂いているお好み焼き屋の女将を中心として結成された女声ボーカルグルーブもライブ中盤に登場し、美声を聞かせてくれました。また、今回のライブではお客様を巻き込んでの『みんなで歌おう生オケタイム』も設定し、用意した歌本の中からその場でリクエストを受け付けて皆で歌うコーナーを設けました。どのくらいの反応があるか不安もありましたが、蓋を開いてみればあれこれとリクエストが飛び出して、なかなか楽しいひと時となりました。
最後には拙作《I love you》と拙アレンジの《ネコになりたい》を披露して、盛況のうちにお開きとなりました。終演後、様々な方から声をかけて頂きましたが、総じて《I love you》に好評を頂けたのは何よりでした。来月にはレコーディングの運びになっていますので、歌手奏者共々更に磨きをかけて臨む所存です。
これからもこちらでライブをさせて頂く機会がありそうです。その折にはまたお知らせ致します。
今日も何だか暑い日となりました。こんな風にいきなり初夏に来られても、何だか戸惑うものです。
さて、今日も六月のフルートカルテットの練習に勤しみました。そして午後からは久しぶりに《Cafeあつめ木》に出かけました。
こちらでは季節フレーバーのアイスクリームが頂けるので、今日はそれをお願いしました。それがこの『桜のアイスクリーム』です。和菓子で頂く桜の花と葉の塩漬けが使われた、本格的な和風アイスです。アイスの上にも桜の塩漬けと菜の花が散らされ、春爛漫の様相を呈しています。
スタッフさん曰く、本来なら四月一日から切り替えるつもりだったのが思いの外ソメイヨシノが早く咲き始めてしまったので、東京のソメイヨシノ開花が発表された春分の日にはメニューに登場していたそうなのです。しかし、その後桜の花がかなり長持ちしたので、スタッフさんにどれだけの期間頂けるのかを聞いてみたところ
「八重桜が散り落ちるまではご用意しますよ。」
とのことでした。なので、少なくとも今月いっぱいくらいは楽しめそうです。
さて、明日は愛川町のカフェ《ジョワ》でシンガソングライターみらいあいこさんと久々のライブです。不肖拙作も披露予定ですので、お時間の許す方は是非お越し下さいませ。
今日は日中は遂に半袖でいられるような暖かさ…というか暑さ…に見舞われました。つい先日の花冷え日和は、一体何だったのでしょうか?
こう目まぐるしく季節感が変わるとお花の方も大変なのか、まだ藤も躑躅もハナミズキさえも咲き揃っていないこの時期に、もう紫陽花が売られていました。
『オイオイ、もう梅雨の花かよ!』
と思わないこともありませんが、よくよく見てみると紫陽花といっても日本古来の種類ではなくハイドランジア、つまり西洋アジサイの鉢植えが目立ちます。
さすがたまプラーザの花屋の売り物だけあって、どの鉢植えの花もボリューム満点で、色合いも真っ白なものからヴィヴィッドな紫色のものまで、総じて派手目なものが取り揃えられています。
こうして見ていると、やはり日本古来の種が静かに駆逐されているようにも見えてきます。私はやはり、野に咲くヤマアジサイくらいがいいですね…。
今日は、じっとしていても何となく蒸し暑く感じる一日となりました。今まであまりにも湿度が低かったところに来て、何も今日急に湿度が上昇しなくても…。
さて、そんな中で今日もあざみ野の《雫ノ下珈琲》にお邪魔しました。先週頂いたネパールヒマラヤコーヒーは完売してしまったそうなので、今日はそれと入れ替わりに登場したコロンビアをお願いしました。前回頂いた時よりも少しだけフルーティーな酸味が前面に出てきてきたのは、来たるべき暑い時期に向けての提案だということでした。
人間は気温や季節によっても味の好みが変化するもの。そうした細かな感覚の変化に対応して下さるあたり、やはりプロの仕事は違います。
今回のコーヒーのお供は、新登場のミルクレープです。一部チェーン店でも置いているところがありますが、このクレープとクリームを何層にも重ねただけのシンプルなケーキを生み出した人は天才だと思います。ほんのりとした甘さが、スッキリしたコーヒーとよく合います。
今日はマスターさんと、様々な『隠し味』について話が盛り上がりました。その中にはランチメニューのアイデアに繋がるものもあったようですので、どのようなかたちになるのか楽しみです。
昨日はフルートカルテットの合わせをした帰りに久しぶりに般若湯を饗したこともあって、今朝はだいぶ遅くに目覚めてしまいました。
で、とりあえず合わせが大変だった曲を下調べしてみようと曲名を検索したり動画をチェックしたりしていました。ところが、どうしたわけかロッシーニのフルート四重奏曲第四番だけが、何処を検索しても出てこないのです。
んなわきゃないでしょ?ちゃんと楽譜が存在しているのに…。
と思ったのですが、ふと思いついて違った方向からアプローチしてみることにしました。そして、遂に音源を見つけたのであります!もう、ほぼ執念です。
何故インターネットをもってしても見つからなかったのか…実はロッシーニのフルート四重奏曲は《弦楽のためのソナタ》を基にしてあることが多く、今回演奏する第一番も《弦楽のためのソナタ第一番》が基になっているのです。ということで『弦楽器のための室内ソナタ』を調べてみたら…ビンゴでございます。
この室内ソナタは1804年にラヴェンナで初演された、ヴィオラのない弦楽合奏~ヴァイオリン✖2、チェロ、コントラバス~のために書かれた作品群の中に含まれています。中でも終楽章の『Allegro tempesta』に因んで《La tempesta》の俗称でも親しまれているようです。
ロッシーニのオペラには、本筋とはあまり深く関係はしませんが、嵐の場面がよく登場します。《ラ・チェネレントラ(シンデレラ)》然り、《セヴィリアの理髪師》然り、《ウィリアム・テル》然り…オペラに劇的効果を加えるためとも、歌手を休ませるためともいわれていますが、何にもせよ良く嵐の場面が登場します。
この四重奏曲の終楽章も数々のロッシーニオペラのセオリー通り、ポツポツと雨が落ちてくるところから始まって、やがて雨が降り出し、風はうねり、波は逆巻き、ニ長調を中心とした様々な音階の嵐が吹き荒れます。時折その勢いを弱めるかと思いきや又しても荒れ始め、楽譜上にも十六分音符と臨時記号と音階の嵐が渦巻きます。何とも劇的ですが、やがて嵐は力を失い消え去っていくのです。
そんなわけで、どうにか見つけた動画を転載しました。激しい嵐の光景を思い浮かべながらお聴き頂きたいと思います。
我々はこれをフルートカルテットで演奏します。どんな嵐になるか、自分も楽しみです。
本番は6月14日㈮の14時から、早稲田奉仕園スコットホールです。平日の昼間の開催ですが、ご都合のよろしい方はお越し頂ければと存じます。
G. Rossini: La Tempesta - VI Sonata a quattro in D major (Ravenna, 1804) / Atalanta Fugiens