共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

緊急事態!スマホ盗難!!

2017年08月27日 17時33分10秒 | 日記
祖母の逝去以来、すっかりご無沙汰しておりました。申し訳ございません。

無事に初七日も終えて、またいつも通りの生活ルーティーンが始まる…と思っていた矢先、とんでもないことが起きてしまいました。何と、スマートフォンを置き引きされてしまったのです。

昨日の土曜日のことでした。本厚木に戻ってきていた私は、買い物をするべく本厚木駅ビルのミロードに行っていました。そして地下のトイレに寄ってから、トイレの外に設置してあるベンチに腰掛けて休んでいました。

ほんの少しでしたが、涼しさにかまけてウトウトしていました。やがて目を覚まして身支度を整えようと立ち上がった時に、ふといつも使っているスマートフォンが見当たらないことに気付いたのです。

いろいろと探し回りました。ベンチの下、ゴミ箱の中、元居たトイレの個室…思いつく限りの場所をあちこち探し回ったのですが、あんなに目立つケースに入っているスマートフォンが何処にもないのです。

ものすごく焦りました。何しろ家の固定電話を止めてしまったので、私の連絡先があのスマートフォンしかありません。

とりあえずショップに駆け込んで、悪用されないように遠隔操作でロックをかけてもらいました。これで、登録されている個人情報が悪用される心配は無くなりましたが、肝心なのは、あのスマホの入っている画像データなのです。というのもその中には、先日他界した祖母の遺影が入っているのです。

もし、私のスマートフォンを持ち去ってしまった方がこれを御覧になっておられたらお願いします。その中には私のかけがえのない祖母の写真が沢山入っています。

外側のケースが欲しかったのであれば差し上げます。中のスマートフォンをお返し頂きたいと存じます。

駅前交番でも、ミロードのインフォメーションセンターでも構いません。拾得物としてお返し願えれば、こんなに幸せなことはありません。どうか、どうか宜しくお願い申し上げます。
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祖母逝去

2017年08月21日 21時48分40秒 | 日記
今日、私の祖母が他界しました。天寿108歳の大往生でした。

今年の年頭に茨城県磯原市にある老人介護施設まで行って見舞った時から…いや、正確には数年前から、いつかこの日が来ることを薄々感じながら過ごしていました。しかし、いざそのXデーが来てみると、ショックなどという言葉では表せない、自分をえぐり取られるような喪失感に苛まれています。

何しろ、自分がこの世に生を受けてから40年以上もの間、当たり前のように存在していたものが、忽然と自分の前から姿を消したのです。この喪失感は並大抵ではありません。祖母は私だけでなく、恐らくは一族にとっても精神的支柱でした。祖母がいるから繋がれる、祖母がいるから安心できる…そんな《大黒柱》的な存在でした。

それ故に、祖母には申し訳ありませんでしたが、その存在がいつか無くなることに対して、言いようのない不安感を抱いていました。そして正に今日、その日を迎えてしまったのであります。

もう、何も手に着きません。本来なら孫として何かしなければならないのですが、茨城在住の一族郎党に全てを任せて、止まらぬ涙の中で呆然としています。

そんな中、今の私にできること、それは、いい音楽を祖母に贈ることくらいです。せめてもの野辺送りに、ブラームスの交響曲第3番第3楽章を送ろうと思います。

そんなわけで、現在ブログをまめに更新できるような精神状態でもないため、暫くは更新が滞りがちになるかと思います。ご容赦下さい。

合掌。

3rd Movement of Symphony No. 3 (Live) — Brahms
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自生…したの?

2017年08月20日 22時28分37秒 | 
今日は朝から何だか気分が悪く、妙にふさぐので、一日休むことにしました。ただ天井を見つめてボ~…っとすること暫し、それでも情けないことにお腹は空くものでして、何かしら調達するために外に出ることにしたのです。

フラフラと歩いていると、草ぼうぼうの野っぱらがあるのですが、そこに何故かクロッカスの花が咲いている箇所があります。

ご存知の通りクロッカスというのはヒヤシンスやチューリップと同様に球根性の植物です。なので、何処からか種が風に飛ばされてきて根付いた…ということは考えにくいのです。しかし、人為的に植えるとしても、こんな雑草の只中にわざわざ球根を埋めようと思い立ったのだとすると、相当の変わり者ではなかろうか…とも思えてなりません。

道行く人々の殆どが気づいていないようなのですが、気づいてしまった人間としては、せめて行く末を見守ってあげようと思っております。
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ボリューム満点ポトフ

2017年08月19日 23時32分21秒 | カフェ
朝の天気予報では昼過ぎからところにより雨が降るという呼びかけがありました。それを裏付けるかのように、今日は朝からかなりの湿気を含んだ空気に包まれ、何とも不快な思いをさせられました。

まだお天気がいい間に…と《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。まだランチがOKだったので、今日はスープのセットを頂くことにしました。

今日のスープは具だくさんのポトフです。鶏肉に玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、オクラといった野菜がたっぷりと入っていて、食べ堪えがあります。全体から旨味の溶け出したスープに粒マスタードを溶けば、仄かな酸味が加わって新たな美味しさを引き立てます。とかく冷たいものばかり頂きがちな身に、心地よい店内で頂く温かいポトフが染み渡りました。

今日はサービスで



初物の梨を頂きました。これから梨も含めて、徐々に果物が美味しくなっていきますから楽しみです。

夕方帰宅してテレビを観てみたら、こちらは傘が全く出番が無かったのに都内では大変な突風&豪雨だったようで…慎んでお見舞い申し上げます。
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心底お腹の減る落語 ~ 柳家小さん(五代目)時そば(時蕎麦)

2017年08月18日 19時45分56秒 | 日記
昨日拙ブログの書き出しを柳家小さん師匠風にしてみましたが、そういえば最近あまり落語を聞いていないことに気づきました。

子供の頃に祖父母の家で週末を過ごしていたからか、日曜の午後にNHKで放送していた落語を、祖父母と一緒に観ていました。夕方前に母が迎えに来て、帰宅するとちょうど笑点が始まるくらいでそのまま観ていたりもしたものですから、ちょいとばかり笑いのツボの老けた子供になっていたであろうと思います。

私の子供の頃ですから、当然ながら小さん師匠もお元気でご活躍でした。特に『時蕎麦』や『饅頭怖い』といった食べ物が登場する落語は天下一品で、テレビで観たりラジオで聴いたりした後には必ずと言っていいほどリアルにお腹が空いたものでした。少なくとも、エアでお蕎麦をすすっただけで万雷の拍手が巻き起こる落語家さんを、残念ながらわたしは他に知りません。

2002年に他界されてから15年経ち、今の子供たちは小さん師匠をまったく知りません。それでも『時蕎麦』のCDを貸してあげると、

「あの落語聴いた後に、絶対にお蕎麦がたべたくなる!」

と言われ、内心

『よしよし』

とほくそ笑んでみたりしております。

ということで、口いっぱいに蕎麦の風味がひろがる『時蕎麦』を御堪能下さい。そして、御夜食にお蕎麦をどうぞ(途中で一瞬音声が途切れますが、ストーリー展開には影響はありません)。

柳家小さん(五代目)時そば(時蕎麦)
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最近ツラいのです…(;´Д⊂)

2017年08月17日 23時00分15秒 | 日記
え~…ご存じの向きもお有りかと思いますが、事ほど左様に独り者にとってのお盆休みなんぞというものは、とかくシマなものでございまして…。

とはいうものの、だからってぇじぁあ『やることが何ぁんにも無ぇのか』ってぇますと、これがそうでもございません。俗に『貧乏シマ無し』なんぞとはよく言ったものでして、そこはそれなりに細々とした用事というものはあるようでございます。

…と、五代目柳家小さん師匠の枕ばりに始まってみました。如何でしたでしょうか。

まぁ、そんなことは置いておいて、お盆休み中だからこそできることを片付けてしまおうと、独り者は独り者なりに奮闘しております。その中のひとつに写譜作業というものが入っておりますが、これは文字通り無地の五線紙に黙々と音符を写し書きするという、気力と体力と集中力を湯水のように消費する作業です。

私は昔から、この薄めの五線紙とゲルインキボールペンを使って写譜をしています。が、最近就任したローガン大統領のせいで、ちょっと距離感を誤るとものすごく作業がやりにくくなってきてしまいました。

昨年眼鏡を新調した時に、ある程度の老眼対策を講じたはずなのですが、それから1年も経つか経たないかの間に、こんなに見にくくなるとは想像だにしていませんでしたが、そんなことも言ってばかりはいられません。とりあえず五線紙との間合いを測りながら、何とかピントのあったところで紙と姿勢の両方を固定して、そのピントの合っているうちに一気に書き上げてしまうことで何とか対処しているような状況です。

付き合いの長い近眼と違って、ここ最近急激に襲来した老眼についてはまだ知識も実感も乏しいので、どうすればいいのか試行錯誤する日が続いております。ただ、眼鏡というものはスーパーで大根を買うように『ハイ』と気軽に買えるものでもありません。

なので、とりあえずは今までの眼鏡を使って『老眼』というものと上手に付き合っていくかが、近々の課題でございます。思いきって買い替えても…とも思うのですが、それは来年になって、いよいよ耐えられなくなったのを見計らってでもいいか…とも思ったりしております。

でも、こうした自身の身体的特徴の変化を実感するというのも、なかなか貴重な体験です。今後の長い付き合いの中で、上手くやっていける方法を模索できれば…とも思っております。
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鴟尾戴く御寺

2017年08月16日 23時12分05秒 | 神社仏閣
今日も、何をするにも憂鬱になりそうな雨模様となりました。特に朝方の荒れ方は酷く、そこいら中に深刻な水溜まりが出来ていました。

午後になって何とかマシな天候になってきたので、用事を済ませるべく出掛けました。その後、以前から気になっていたところがあるので、いい機会だからと出掛けてみることにしました。

厚木から平塚へ南下する道の途中、酒井という地域の道すがらに、屋根の上に高々と鴟尾(しび)を戴く建物があります。この鴟尾は、主に火災除けの意味を込めて、飛鳥時代から平安時代初期にかけての寺院や宮殿建築に使われていたものですが、それが何故厚木の地にあるのか、前から気になっていたのです。

小雨の降る中、高々と聳える鴟尾に近づいてみると、やはりそこはお寺でした。こちらは来迎山長勝院浄雲寺(らいごうさんちょうしょういんじょううんじ) という浄土宗のお寺で、東京の芝・増上寺の末寺ということでした。御本尊は阿弥陀如来、創建についての詳細は不明だそうですが、少なくとも天正期、つまり安土桃山時代には遡るとのことです。

こちらには50mほど離れたところに、



同じ管轄の薬師堂があります。

平安時代の高僧恵心僧都(えしんそうず)手彫りと伝わる御本尊の薬師如来は、12年に1度の寅年に御開帳になることから、地元では酒井寅薬師(さかいとらやくし)と呼ばれているそうです。御堂の中が暗くて堂内の様子を伺い知ることは出来ませんでしたが、できれば5年後の寅年に参詣してみようと思います。

因みに、何故本堂の屋根に鴟尾を戴いたのかについては、お寺の方も

「分かりません。」

とのことでした。それでも、また一つ素敵なお寺を見つけることか出来ました。
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雨の靖國神社

2017年08月15日 23時10分45秒 | 神社仏閣
今日は72回目の終戦記念日です。そこで、3年ぶりに靖國神社に参詣することにしました。

九段下の駅から靖國神社に向かう道の両脇には政治的なビラや新聞を携えた人が立ち並んでいて、それぞれの主張を道行く人々に押し付けていました。それらを掻い潜った先にある大鳥居に向かうと、雨模様のせいか参拝者も疎らな感じに見えました。

が…

二の鳥井を過ぎて手水舎で手水を遣い、神門をくぐった先は



これです。

ちょうど降っていた雨が止んだこともあって参道の奥まで見渡せる状況でしたが、ここから拝殿前に辿り着くまで30分ほど要しました…。

そして3年前同様、今回も昇殿参拝をしてきました。

受付を済ませて拝殿に昇殿したところで、ちょうど日本武道館で開催されている政府主催の戦没者慰霊祭が開式するところでした。拝殿内には武道館での音声が流され、安倍首相の式辞に続いて、正午の時報と共に1分間の黙祷が捧げられました。それまで聞こえていた御賽銭の音や参拝者のざわめきが瞬時に消え、蝉時雨が聞こえるだけの静けさが通り抜けていきました。

黙祷の後、天皇陛下の御言葉が述べられると音声中継は終了し、昇殿神事が再開されました。その後、団体、個人で参拝した全員が本殿に昇殿して二礼二拍手一礼を捧げ、廻廊で御神酒を頂戴して



本殿に一礼して頂きました。

本殿を辞して外に出ると



今年も台灣民政府御一行が参拝しておいででした。彼等だけではなく、今回もインドやマレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムといった特定3か国以外のアジア諸国からの参拝団が来日していました。有り難いことです。

鳥居の外では相変わらず政治的なメッセージが声高に叫ばれていました。主張は様々でしょうが、せめて今日この日くらいは静かに御霊安かれと祈れないものでしょうか…。
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おすそ分け

2017年08月14日 21時38分16秒 | 日記
今朝、自宅に帰ってきたところで知り合いの方から連絡がありました。何でもお盆用の御供え餅を大量に作ったから、我が家にもおすそ分けして下さる…ということでした。

恐縮しながら待っていると電話がかかってきたので、玄関先でお餅を頂戴しました。ズッシリとしたパックの中には、御覧のようなこし餡たっぷりのお餅が詰められていました。ちょうど一部地方で言うところの土用餅の感覚のものかと思います。

先ずは



我が家の仏前に御供えし、般若心経を読誦しました(因みに始めは明るい部屋で撮ったのですが、あまりに逆光具合が酷いので雨戸を閉めて撮影しました)。その後、有り難く頂戴しましたが、お手製のこし餡の風味は何とも美味しいもので、何回かに分けて完食してしまいました。他にも梅味噌や佃煮といったお心遣いを併せて頂戴しましたので、こちらも夕餉に頂きました。感謝です。

さて、明日はお盆のお中日であり、終戦記念日でもあります。皆様、どのように過ごされますでしょうか。
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迎え火仄かに

2017年08月13日 23時55分20秒 | 日記
今日は埼玉県にいる叔父叔母のところに様子伺いに出掛けました。

昔はアクティブにいろいろなところに出掛けていた夫婦でした。しかし、叔父が脚を悪くして杖の手放せない生活になってからは外出することもめっきり少なくなり、自宅で過ごすことが増えてしまっていました。叔父叔母の中ではどちらかと言えば若い方に入りますが、それでも後期高齢者であることに変わりはありませんから何かと気にかかっていました。

行ってみると主に叔母が、まるで一族郎党集合したような大騒ぎ。テーブルの上に乗せきれないほどの酒肴のオンパレードに、些か閉口気味の叔父を余所に乾杯となりました。

会話の内容は、いつもの三点セット

●最近あっちが痛い、こっちがかゆい

●子供や孫がなかなか来てくれない

●お前、嫁さんどうするんだ?

ほぼ、これのループです。

私は元来、他人の話は聞いてあげるけど相談には乗らない主義なので、ひたすら「フムフム」と聞いていました。ですが、叔母のマシンガントークは留まるところを知らず、ふと気づけば、田舎の最終電車が駅に着く頃になってしまったのです。

『アチャ~!(>_<)』と思ったのですが、こればっかりはどうしようもないので、仕方なく泊まっていくことになったのですが、その時になって叔母が、玄関先にお迎え火の岐阜提灯を提げるのを忘れたとのことで、私が提灯と脚立を持って吊り下げてきました。

湿気をたっぷりと含んだ夜風の中で、白無地の提灯が揺れる様はまた独特です。最近では室内ですら盆提灯を飾ったりしなくなっていますから、尚更珍しく、また懐かしく感じました。

とりあえず明日の朝イチで帰ります…。
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贅沢いちごミルク

2017年08月12日 23時42分23秒 | カフェ
今日は最高気温が30℃に届かなかったにも拘らず、何だかダルい感じが拭えない一日となりました。さすがに昨日の24℃という涼しさ一度でもを体感してしまうと、人間の身体も贅沢になるようです…。

なかなか進まないデスクワークを放っぽり出して、お三時どきに《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。最初はケーキにしようかと思っていたのですが、歩いている間にすっかり暑くなってしまったので、涼を求めてかき氷を頂くことにしました。それでお願いしたのが、この『いちごミルク』です。

表面上はかき氷の上に練乳といちごのコンポートがのっているのですが、食べ進めていくと



中から『宝物』が出てきます。これは生クリームをサンドして凍らせたいちごです。更にその下には、シロップというよりもジャムとよんだ方が相応しいくらいの濃厚ないちごソースが待ち構えていて、氷か粗方溶けてしまっても冷たいいちごジュースとして最後まで美味しく頂くことができます。

若干のぼせ気味の頭と心に、様々なかたちでいちこが主張してくる、何とも美味しいかき氷です。例年、かき氷シーズン中にシロップが無くなって販売中止になってしまう人気商品ですので、試してみたい方は是非お店までお越し下さい。
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本厚木の中心で愛を歌う ~ ミュージカル《去年の夏》

2017年08月11日 23時08分22秒 | 音楽
今日は日中ちょっとしたセッションをしてから、久しぶりに厚木の《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に行きました。実はここで、何とミュージカルの公演があったのです。

タイトルは《去年の夏》。玉川大学を卒業した知り合いのピアニストの作品で、かつてドラマにもなった『世界の中心で愛を叫ぶ』のような青春群像劇です。



プログラムは先ず、ディズニーの音楽作品集で幕を開けました。『ポカホンタス』や『アラジン』『ノートルダムの鐘』『ムーラン』といったミュージカルナンバーの中から、今回出演される男女2名ずつがそれぞれソロとデュオとで聞かせてくれました。それぞれが音楽大学のミュージカル科やミュージカルの専門教育を受けているだけあって、それぞれの歌い手が冒頭からスッとその世界観に引き込んでくれていました。

休憩の後に始まったミュージカル《去年の夏》。

ストーリーは、転地療養でとある田舎町に引っ越してきたナツミと、同級生のハルオ、アキラ、フユコたちとの、キラキラした学生時代から大人になるにつれての成長劇です。

何となく親の後を継ごうとしているハルオ、ミュージシャンを目指すアキラ、その夢に着いていくことを決めたフユコ、そして、ハルオと心通わせながらも10年後に生きていられるかどうかも分からない不安と恐怖に苛まれながら病みやつれていくナツミ…。人が人を思うが故に、見つめ合い、愛し合い、葛藤し、すれ違う…そんな誰にでも起こり得ることを、ある意味ストレートに問いかけてくる作品です。そうであるが故に『こんな風に進んで行くのではないか』という聞き手の心理をあまり裏切らない展開に安心しつつ、そこに散りばめられたピアノの美しい旋律が、時に聴くものの心を躍らせ、時に胸を締めつけます。

特に劇後半に展開される、それぞれが自分の10年後を思って歌う四重唱はなかなかの圧巻でした。普通のお芝居で4人の役者が一辺に台詞をしゃべったら大変なことになりますが、例えばヴェルディの《リゴレット》やプッチーニの《ラ・ボエーム》といったオペラや《レ・ミゼラブル》といったミュージカルでは台詞を旋律に乗せてアンサンブルさせることでそのことを可能にしてしまいます。今回の作品でも、4人がそれぞれ自分の10年後に漠たる不安を抱えて歌うアンサンブルでその手法が取られ、聴くものを魅了していました。

約50分ほどでしたが、



甘酸っぱいストーリーと優しい音楽に包まれた舞台は幕を降ろし、会場からは盛んに拍手が贈られていました。最後に



高校生時代の場面で歌われたアンサンブル『It's alright!』を観客と一緒に歌って、夏のひと時を締め括りました。

終演後、作者とお話しました。御本人は

「全体にJ-POPですから。」

と仰有っていましたが、どういたしまして、年に1曲作るのがやっとこさっとこの人間からすればかなりのものです。あんなに甘美で軽快な音楽を作曲することは、理屈っぽい私には至難の業ですから…。

この公演は、今月19日に東久留米市役所でも開かれるそうです。もしご興味のある方は、是非お運びになってみて下さいませ。
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今朝袈裟が届きました

2017年08月10日 23時33分11秒 | 日記
今日は昨日の高温注意報発令から一転して、むしろ朝から気温が下がっていき、夕方頃からは肌寒さすら感じるようになりました。

ところで今朝、こんなものが届きました。決してハリー・ポッターのマントではありませんで、これはいわゆる袈裟でございます。知り合いのヴィオラ奏者兼僧侶の方が修業時代に着用していたものだということですが、しばらく着ていないし、今後も着る気がしないということで

「要る?」

という打診があったのです。それで冗談半分に

「化繊だったら要らない。正絹だったら頂戴!щ(゜▽゜щ)」

と聞いてみたら

「分かった。正絹だから問題ないよ。」

ということで、わざわざ宅急便で送って下さいました。

広袖で丈も長めなのですが、風をはらんだりするとなかなか素敵な感じになるようです。写真だと分かりにくいのですが、帯も付いています。さすがに下襲の単までは付いていませんでしたが、まぁこれを着て表を歩くことはないと思いますので、朝晩のお勤めの時に平服の上から羽織って使おうと思っております。

なので、決して出家を決意したり得度を受けたりしたわけではありません。念のため…(‐人‐)。
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高温注意報と焼おにぎり?!

2017年08月09日 23時13分38秒 | カフェ
はぁ…(;-ω-)~3

何でしょう、最高気温37℃って、具合悪い人の体温ぢゃありませんかね…。

いや、何の話かと言うと、今日関東地方一帯に高温注意報なるものが発令されていたのです。そして、神奈川県下での最高気温値が37℃を記録したと…。今までも散々暑い暑いとボヤいてきましたが、もしかしてそれらは今日という日を迎えるための序章に過ぎなかったのでしょうか?

水分をたっぷりと含んだ重く暑苦しい空気をかき分けて、どうにかこうにか出勤前に《Cafeあつめ木》に伺うことができました。今日のランチは、ちょっとかわったところで『おにぎりいなりセット』をお願いしました。

お醤油を塗られて香ばしく焼き上げられた焼おにぎりにお稲荷さんに御味御汁にお香々という、これが嫌いな日本人がいたら出てこい(`□´)!と言いたくなるようなワンプレートです。御味御汁は茗荷、お香々は大根…かと思いきや、なんと冬瓜!ここにも『火照った身体を冷やすため』というお店側の心遣いが垣間見られます。

そして、このプレートの上で異彩を放つのが



タコさんウィンナーです。ちゃんと黒ごまで目も表現されています。

今日、これを作ってくれた男性スタッフが妙に楽しそうだな…と思っていたら、どうやら目の下にできたコゲがチョビ髭に見えたらしく、大いにウケていました。

お店で過ごさせて頂いている間に、どうにかこうにか最高気温時の外出は避けられました。しかし、それでも世間が暑いことに変わりはなく、日陰を選びながら駅までの道を急いだのでありました。
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ファストイタリアン?!

2017年08月08日 20時55分45秒 | グルメ
昨日の大雨の残したウンザリするような湿気の中、何とか仕事を終えて本厚木まで戻って来ました。

時間的にも気力的にも限界近かったため、今日は外で夕食を済ませてしまうことにしました。そして、つい先日本厚木駅ビルミロードイーストに新規開店したイタリアンのお店があるのを思い出し、行ってみることにしました。

《Pota Pasta CAFFE》という、カウンター席プラスαくらいの席数の新登場のイタリアンレストランにやって来ました。こちらには以前にも似たような席数のイタリアンのお店が入っていたのですが、そこが閉店して暫く空きテナントだったところに、ほぼ居抜きで入った感じのお店です。

券売機で積算するスタイルは何だかな…と思いつつチケットを購入してオーダーしたのが、その名も『奇跡のボロネーゼ』という何とも大仰なタイトルのついたパスタです。



いわゆる通常のミートソースとは違って、こちらはミンチの他に角切り牛ホホ肉が入っています。それによって食感と風味に変化をつけています。ソースのベースとなるトマトも、トマトピューレやホールトマトの他にドライトマトも使われているようで、その配合の妙が『奇跡』なのかなと思います。

こちらではパスタが生麺タイプで太麺と細麺が選べるのですが、今日は太麺パスタにしてみました。これだけのモチモチした太麺を湯がくのに、さほど時間を要しない感じなので不思議に思っていましたが、



ほぼほぼ出来上がっている麺を湯がいてから電磁調理器でソースと和えるだけになっていました。なるほど、これならバイトの子が作っても、どうにか格好がつくわけです。

お店が狭いので、あまり大荷物の時には伺えそうにありませんが、折角のお手軽イタリアンが登場しましたから、機会があればまた入ってみようかと思います。
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