goo

なぜ今?

 
モリゾーとキッコロと言えば、愛知万博のキャラクターとして少しは有名になった者たちである。万博会場となった海上の森に住む、森の精・モリゾーとキッコロ。「モリゾーは、縄文時代よりも前から生きている物知りな森のおじいちゃん、そんなおじいちゃんが大好きなキッコロは、生まれたばかりの森のこども」という設定らしいが、万博の閉幕とともに森に帰っていったことになっていた。その後、万博会場が「モリコロパーク」と言う名前で一般公開されるようになると、モリゾーとキッコロも復帰して、各種の公的なイベントでその姿を見かけるようになった。あのまま消えてしまうには惜しいキャラクターであったから、活躍できる場が与えられるのは喜ばしいことだ。
 私としては、モリゾーの細い目が余り好きではないのだが、こんな絵になっているとやっぱり可愛い。

 
と思い出したのが、万博開催中に娘が描いたモリゾーとキッコロの似顔絵。とても大学生が描いた絵とは思えないが、妙な味わいがあって面白い。


左のモリゾーの目が感じの悪さを上手くとらえてると思うし、キッコロは何も見ずに描いたわりには特徴をとらえている。真ん中の怪しいものは一体なんだろう。この写真は前の携帯の待ち受け画面にしていたほど、私には愛着のあるものである。娘は時々おかしな絵を描く。画才など親に似てまるでないのだが、発想がみんなと違う方向を向いているような気がする。いわば少々シュールなんだろう・・。(よく言えば)
 しかし、どうしてここまでモリコロの話をしてきたと言えば、ただ次の写真を載せたかったからに過ぎない。

 
山間の畑の中に唐突に現れた、モリコロのお雛様飾り。見つけたときは「何じゃこれ?」と叫んでしまった。モリゾーなど2m近くはある。松の枝で作り上げたもののようだが、よく見ると着色してある。畑の後ろが陶芸家の家のようなので、ちょっとしたオブジェのつもりで作ったのだろうか、なかなかの出来栄えだ。市内には芸術家(または芸術家気取りの人たち)がたくさんいるので、庭先などに思いがけず作品と思しき物を目にすることはよくある。「町全体が博物館」などとこそばゆいキャッチフレーズもあるくらいだから、面白いものを見つけることもしばしばだ。ただそれが、私たちの目を楽しませてくれるだけの出来であるかどうかは保証の限りではないが。

 このお雛様も桃の節句までの展示(?)なのだろうか。その後で武者飾りにでも変身したりしたら、ちょっとした名物になりそうだ。楽しみに待っていよう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )