毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
努力!
2007年02月14日 / 塾
名古屋地区の私立中入試も昨日の合格発表でだいたいの日程が終了した。名古屋の私立中入試は、少子化が進む中で毎年倍率が高くなっている。六ヵ年一貫教育を標榜し、大学受験に有利であるという意識が浸透してきた結果なのだろうか、今年の入試はなかなかの激戦であった。わが塾でも、高い倍率のあおりを食らって中堅校で思わぬ不覚を喫した生徒もいたが、私としてはほぼ満足いく結果を得られたと思っている。特に昨日、女子校中最難関校(倍率4.4)の合格発表で、受験者3名中2名の合格者が出たのは望外の喜びであった。わが塾のように小規模な塾で、昨年に引き続き定員200名の内2名の塾生を合格させることができたのは、塾生の頑張りのお陰であると、苦しい受験勉強を耐え抜いた彼女たちを心から祝福したい。(不合格だった生徒もよく頑張った)
この合格した生徒は、私立中受験クラスの成績1位の子(A子)と2位の子(B子)で、実に対照的な2人である。
A子は見るからに利発そうで、私が話しかけてもはきはきと答え、話していても面白い。小学校2年生から塾に通い始め、3年生の時からは1学年上の勉強をずっとしてきた。そのため1年前に私立中学を受験したとしても中堅校なら楽々合格できるだけの学力を身に付けていた。
一方B子は天然パーマの髪と丸い顔が人のよさそうな印象を与える。A子と違って私が話しかけても口をもぐもぐさせるだけで、はかばかしい答えを返してくれない、少々シャイな女の子である。B子は4年生から受験クラスに入って、コツコツと課題をこなして少しずつ進歩を重ねてきた。
この二人が6年生になって初めて同じ土俵に立って競い合うようになった。4月の時点での模試の結果は圧倒的にA子の方がよかった。偏差値で言えば、5ポイント以上も上だった。A子は当然のごとく最難関校(N校)を目指し、私が見ても合格はかなり濃厚なレベルであったが、B子の力ではN校の次の学校(S校)に合格できれば十分かなと思っていた。1学期の間は、多少の波はあったものの2人の差は縮まることはなかった。
それが2学期になった辺りからだった。模試の過去問を練習するうちにB子が時々A子よりも高得点を取るようになったのだ。私は最初A子が怠けていて、得点が下がっているのだと思い、A子を注意していたのだが、やがてそれはB子の努力がだんだんと実を結び始めた結果だというのに気づいた。A子はどんな問題でも要領よくこなす力はあるものの、面倒くさがって復習をおろそかにする傾向があった。「それでは後から困るぞ」と何度も注意していたが、なかなか改善されなかった。B子は私の言うことを守り、自分で間違えた箇所はノートに書き込み、復習に時間をかける勉強を繰り返していた。それは、歩みののろい亀がフットワークのやたら軽いウサギに競走を挑んでいるようにも思えたが、2学期中に2人の距離は少しずつ縮まっていった。
その結果、昨年末に実施された河合塾のN校模試ではとうとうB子がA子の成績を上回り、合格確率もB子にワンランク上の判定が出た。A子もそれなりに勉強していたのだろうが、この時期から心に迷いが生じていたのかもしれない。何だか中途半端な状態で入試期間を迎えてしまった。私もあれこれアドバイスを重ねたが、狂い始めた歯車はなかなか修正できなかった。一抹の不安を抱えながらも、圧倒的な地力を持っているだけに何とか乗り切ってくれるだろうと期待していた。
最初の2校は2人とも順当に合格した。B子は合格するたびに自信を深めていくのがよく分かった。顔が自信にみなぎっていた。そして№2の学校・S校の受験の発表日、B子は合格したが、あろうことかA子が不合格となってしまった。過去問を解いていても、A子の出来が思わしくないのは分かっていたが、まさか不合格になるとは思ってもみなかった私は狼狽した。A子は「どうせ合格しても行くつもりのない学校だから・・」などと嘯いていたが、かなりのショックはあっただろう。しかし、それがかえってよかったのかもしれない。発表があってからN校の受験日まで実によく勉強した。「もっと早くからこれくらい真剣にやっておけよ」と言いたい気持ちをぐっと我慢して、合格目指してA子とB子が一丸になって勉強するのを励ました。なかなか充実した日々だった。
その甲斐あって、とうとうA子もB子も合格できた。A子が短期間で成長できたのも嬉しかったし、何よりもたゆまぬ努力で積み上げてきたものを開花させたB子の頑張りには心から感服した。今までN校に合格した生徒は何人かいるが、その中でも一番の頑張り屋さんだろう。私に努力の大切さ、尊さを改めて教えてくれた。
4月からは新しいステージの幕が開く。二人とも自分を見失わず、楽しい中学校生活を送って欲しい。
この合格した生徒は、私立中受験クラスの成績1位の子(A子)と2位の子(B子)で、実に対照的な2人である。
A子は見るからに利発そうで、私が話しかけてもはきはきと答え、話していても面白い。小学校2年生から塾に通い始め、3年生の時からは1学年上の勉強をずっとしてきた。そのため1年前に私立中学を受験したとしても中堅校なら楽々合格できるだけの学力を身に付けていた。
一方B子は天然パーマの髪と丸い顔が人のよさそうな印象を与える。A子と違って私が話しかけても口をもぐもぐさせるだけで、はかばかしい答えを返してくれない、少々シャイな女の子である。B子は4年生から受験クラスに入って、コツコツと課題をこなして少しずつ進歩を重ねてきた。
この二人が6年生になって初めて同じ土俵に立って競い合うようになった。4月の時点での模試の結果は圧倒的にA子の方がよかった。偏差値で言えば、5ポイント以上も上だった。A子は当然のごとく最難関校(N校)を目指し、私が見ても合格はかなり濃厚なレベルであったが、B子の力ではN校の次の学校(S校)に合格できれば十分かなと思っていた。1学期の間は、多少の波はあったものの2人の差は縮まることはなかった。
それが2学期になった辺りからだった。模試の過去問を練習するうちにB子が時々A子よりも高得点を取るようになったのだ。私は最初A子が怠けていて、得点が下がっているのだと思い、A子を注意していたのだが、やがてそれはB子の努力がだんだんと実を結び始めた結果だというのに気づいた。A子はどんな問題でも要領よくこなす力はあるものの、面倒くさがって復習をおろそかにする傾向があった。「それでは後から困るぞ」と何度も注意していたが、なかなか改善されなかった。B子は私の言うことを守り、自分で間違えた箇所はノートに書き込み、復習に時間をかける勉強を繰り返していた。それは、歩みののろい亀がフットワークのやたら軽いウサギに競走を挑んでいるようにも思えたが、2学期中に2人の距離は少しずつ縮まっていった。
その結果、昨年末に実施された河合塾のN校模試ではとうとうB子がA子の成績を上回り、合格確率もB子にワンランク上の判定が出た。A子もそれなりに勉強していたのだろうが、この時期から心に迷いが生じていたのかもしれない。何だか中途半端な状態で入試期間を迎えてしまった。私もあれこれアドバイスを重ねたが、狂い始めた歯車はなかなか修正できなかった。一抹の不安を抱えながらも、圧倒的な地力を持っているだけに何とか乗り切ってくれるだろうと期待していた。
最初の2校は2人とも順当に合格した。B子は合格するたびに自信を深めていくのがよく分かった。顔が自信にみなぎっていた。そして№2の学校・S校の受験の発表日、B子は合格したが、あろうことかA子が不合格となってしまった。過去問を解いていても、A子の出来が思わしくないのは分かっていたが、まさか不合格になるとは思ってもみなかった私は狼狽した。A子は「どうせ合格しても行くつもりのない学校だから・・」などと嘯いていたが、かなりのショックはあっただろう。しかし、それがかえってよかったのかもしれない。発表があってからN校の受験日まで実によく勉強した。「もっと早くからこれくらい真剣にやっておけよ」と言いたい気持ちをぐっと我慢して、合格目指してA子とB子が一丸になって勉強するのを励ました。なかなか充実した日々だった。
その甲斐あって、とうとうA子もB子も合格できた。A子が短期間で成長できたのも嬉しかったし、何よりもたゆまぬ努力で積み上げてきたものを開花させたB子の頑張りには心から感服した。今までN校に合格した生徒は何人かいるが、その中でも一番の頑張り屋さんだろう。私に努力の大切さ、尊さを改めて教えてくれた。
4月からは新しいステージの幕が開く。二人とも自分を見失わず、楽しい中学校生活を送って欲しい。
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