毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
難問
2008年09月10日 / 塾
夏休み、中2の塾生の数学の宿題で質問された問題がどうしても分からなかった。まったく恥ずかしい話だが、私立中学校の宿題は時々難問が出されて苦労することがある。それでも今までは何とか解答を捻り出してきたものだが、今回だけはお手上げ状態だった。それはこんな問題だ。
(問い) 下の図1のように、平面上に3辺PQ,QR,RPからなる枠がある。今、この枠の中で球を転がして枠に反射させ、球が転がって行く様子を観察することにする。球は枠に衝突する前も衝突した後も、まっすぐに転がる。また、下の図2のように、点Aから辺PQ上の点Xをめがけて球を転がすと、球は∠PXA=∠QXA'となるように、反射して転がっていく。
このとき次の各問いに答えよ。ただし作図に利用した線は消さないで残しておくこと。
(1)下の図3において、点Aから球を転がして辺PQ上の点に衝突させた後、点Bを通過させたい。球が点Aから点Bまで転がったあとを作図せよ。
(2)上の図1において、点Aから球を転がして辺PQ,QR,RPの順に衝突させて反射させ、再び点Aを通過するようにしたい。球が点Aから辺PQ,QR,RPに、それぞれ衝突して点Aまで転がったあとを作図せよ。
(1)の問題は何度も作図したことがあるのですぐにできた。
書き方は
①Aから直線PQに垂線を引き、PQとの交点をHとする。
②PQに関してAの反対側に、A'H=AHとなる点をとる。
③2点A',Bを結び、PQとの交点をXとし、AとXを結ぶ。
このとき、2つの線分AX,XBが求めるあとである。
(これでいい理由は、∠AXP=∠A'XP、∠A'XP=∠BXQであるから、∠AXP=∠BXQが成り立つから)
だが、(2)がどうやっても思いつかない。もちろん(1)の書き方を応用すればいいのだが、どうやったらいいのかまったく見当がつかない。普段なら色々調べて答えを見つけられるが、夏休み中ではそんな時間もなく、分からないまま徒に日が過ぎていってしまった。だが、決して忘れたわけではなく、何度も考えてみたのだが、どうにも閃かない。もともと数学のセンスに乏しい私であるから、こうなってしまうとどうにもならないのは自覚しているが、生徒の手前投げ出すわけにもいかない。あれこれ粘ってみたのだが、結局分からないまま夏休みが終わってしまい、「ごめん、とうとう分からなかった。答えをもらったら見せてね」と謝るしかなかった。屈辱的だが、できないものは正直に認めなければいけない。
2学期が始まって少ししたら、その生徒が学校で配られた解答を持って来てくれた。それを見て、「なるほど!」と思わずうなってしまったが、やはり私にはとても思いつけないものだったと素直に認めざるを得なかった。だが、もし万一同じ問題をいつか見かけたら、今度は同じ失敗を繰り返さないように以下にその解答を書き留めておこうと思う。
(解) 直線PQ,PRに関して、点Aと対称な点を、それぞれA',A''とし、直線QRに関して、A''と対称な点をA'''とする。また、A'A'''とPQ,QRとの交点を、それぞれX,Yとし、YA''とPRとの交点をZとする。このとき(1)と同様に考えると、
∠AXP=∠YXQ, ∠XYQ=∠ZYR, ∠YZR=∠AZP
が成り立つから、点Aから点Xに向けて球を転がすと、Y,Zで反射して、球は再びAに戻る。
(反省) 点AのPQ,QR,RPに関する対称な点をそれぞれとって、その3点を結んでしまったのが混乱の原因。まったく頭が固くていやになる・・。
(問い) 下の図1のように、平面上に3辺PQ,QR,RPからなる枠がある。今、この枠の中で球を転がして枠に反射させ、球が転がって行く様子を観察することにする。球は枠に衝突する前も衝突した後も、まっすぐに転がる。また、下の図2のように、点Aから辺PQ上の点Xをめがけて球を転がすと、球は∠PXA=∠QXA'となるように、反射して転がっていく。
このとき次の各問いに答えよ。ただし作図に利用した線は消さないで残しておくこと。
(1)下の図3において、点Aから球を転がして辺PQ上の点に衝突させた後、点Bを通過させたい。球が点Aから点Bまで転がったあとを作図せよ。
(2)上の図1において、点Aから球を転がして辺PQ,QR,RPの順に衝突させて反射させ、再び点Aを通過するようにしたい。球が点Aから辺PQ,QR,RPに、それぞれ衝突して点Aまで転がったあとを作図せよ。
(1)の問題は何度も作図したことがあるのですぐにできた。
書き方は
①Aから直線PQに垂線を引き、PQとの交点をHとする。
②PQに関してAの反対側に、A'H=AHとなる点をとる。
③2点A',Bを結び、PQとの交点をXとし、AとXを結ぶ。
このとき、2つの線分AX,XBが求めるあとである。
(これでいい理由は、∠AXP=∠A'XP、∠A'XP=∠BXQであるから、∠AXP=∠BXQが成り立つから)
だが、(2)がどうやっても思いつかない。もちろん(1)の書き方を応用すればいいのだが、どうやったらいいのかまったく見当がつかない。普段なら色々調べて答えを見つけられるが、夏休み中ではそんな時間もなく、分からないまま徒に日が過ぎていってしまった。だが、決して忘れたわけではなく、何度も考えてみたのだが、どうにも閃かない。もともと数学のセンスに乏しい私であるから、こうなってしまうとどうにもならないのは自覚しているが、生徒の手前投げ出すわけにもいかない。あれこれ粘ってみたのだが、結局分からないまま夏休みが終わってしまい、「ごめん、とうとう分からなかった。答えをもらったら見せてね」と謝るしかなかった。屈辱的だが、できないものは正直に認めなければいけない。
2学期が始まって少ししたら、その生徒が学校で配られた解答を持って来てくれた。それを見て、「なるほど!」と思わずうなってしまったが、やはり私にはとても思いつけないものだったと素直に認めざるを得なかった。だが、もし万一同じ問題をいつか見かけたら、今度は同じ失敗を繰り返さないように以下にその解答を書き留めておこうと思う。
(解) 直線PQ,PRに関して、点Aと対称な点を、それぞれA',A''とし、直線QRに関して、A''と対称な点をA'''とする。また、A'A'''とPQ,QRとの交点を、それぞれX,Yとし、YA''とPRとの交点をZとする。このとき(1)と同様に考えると、
∠AXP=∠YXQ, ∠XYQ=∠ZYR, ∠YZR=∠AZP
が成り立つから、点Aから点Xに向けて球を転がすと、Y,Zで反射して、球は再びAに戻る。
(反省) 点AのPQ,QR,RPに関する対称な点をそれぞれとって、その3点を結んでしまったのが混乱の原因。まったく頭が固くていやになる・・。
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