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睡魔

 先日のように、酔っ払ってしまうと様々な醜態を晒してしまう私であるが、それでもやっぱりビールを止められないのは、勿論ビールが美味しいことが一番の理由なのだろうが、酔っ払っていつの間にか眠り込んでしまう瞬間がなかなか甘美で、気持ちよくて仕方ないからなのかもしれない。
 先日の日曜、額を怪我した後 WOWOWで7:30から放送された「トランスフォーマー」を見始めた。放送予定を見つけて以来楽しみにしていた映画なので、額の痛みなど忘れて見始めた。多分15分くらいはしっかり見ていたはずだが、次に気がついたときには12時を過ぎていた。「アッチャー」と叫んでみたものの、とっくに放送は終了していた。ものすごく損をした気になったが、それでも4時間近くぐっすり眠ったため酔いもだいぶ醒めて頭の中はすっきりしていたのは得したような気もした。翌日最後まで見終えた妻に感想を聞いたら、「面白かったよ」と言ったので、さらに残念な気がしたが、また何度か放送されるだろうから、次回を楽しみに待とうと思っている。
 酔っ払った果ての睡魔にだけはどうやっても逆らえない。心が弛緩しきっているせいなのか、抗う力がまったく生まれてこない。一瞬でプツッと意識が途切れてしまう。死ぬ瞬間というのもこういう感じかな、などと思ったりもするが、まだ死んだことがないので、よく分からない・・。
 そう言えば、最近はまるっきり素面のときでも、私の存在全体を一気に連れ去ってしまいそうなほど、激甚な睡魔に襲われることがある。しかも、バスの運転をしている時を狙ったようにやって来るので恐ろしくて堪らない。もちろん必死で抵抗する、頭を振ったり、首を回したり、頬を叩いたり、と考えつくことは何でもやってみる。一旦は追い払えてもすぐに波状攻撃を仕掛けてきたりするので、なかなか手ごわい相手である・・。
 夏休み中は朝から夜遅くまでバスの運転をしていた。そんな時に暴力的な眠気に襲われたら危険極まりないので、なるべく睡眠時間を多くとるようにしていた。そのおかげで、睡魔に襲われる回数はかなり少なかったが、それでも何度か戦わなければならなかった。それも疲れがたまった夏休み後半のことだったので、かなりのピンチだったが、そんな時にはコンビニで見つけた強力な助っ人が大いに役立ってくれた。


 この中には、よく見かける「濡れティッシュ」のようなものが何枚も入っているのだが、コンビニで見つけたときには「爽快感」という文字につられてつい買ってしまった。試しに一枚抜いて顔を拭いてみたら、びっくりした。拭いた箇所がめちゃくちゃスーっとして、冷んやりした感じになった。こんなにリフレッシュ効果があれば眠気を吹き飛ばしてくれるかもしれない、と思って、バスの運転席に常備することにした。しかし、夏の暑い日中に駐車しておくと直射日光を受けて、運転席は気温が50度近くまで上がる。そんな所に置いておくと、ボカボカに温まってしまい、とても役に立たないだろうと思っていたが、まったく私の予想を超えていた。たしかに取り出してすぐは温かいが、一瞬のうちに熱が逃げてしまい、すぐに冷たくなってくる。それで顔を拭くと、まるで冷えた手ぬぐいで顔を拭いたときのようにすっきりし、眠気まなこもパッチリする。まったく驚きだ。どうしてこんなことになるのかまったく分からないが、久しぶりに見つけた優れものだ!!
 夏休み中はずいぶんお世話になった。少しでも眠気を感じたらすぐに一枚取り出して顔を拭いた。一枚で顔の隅々まで拭いても爽快感は最後までなくならない。まったくすごい!!この効果を知った後では、もう眠気に襲われることは余りなかったし、襲われても十分対処できたから、本当に助かった。一包みにかなりの枚数入っていたが、夏休み中に全て使い切ってしまった・・。
 こんなに便利なものなので、近いうちにまた買ってきて、助手席においておかなければ、と思っている。

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