じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

冲方丁「バイシクル」

2021-08-03 19:34:01 | Weblog
★ 集英社文庫編集部編「短編復活」(集英社文庫)から赤川次郎さんの「回想電車」を読んだ。寒い季節。クリスマスパーティーか忘年会からの帰りであろうか、酔い客でにぎわう電車。主人公の男はその座席に座り、何の気なしに人々を観察していた。

★ そんなとき、男の所に元カノや元同僚や(男が機転を利かせて誘拐事件から助けた)少女が次々とやってきて声をかける。男はその都度、回想に浸りながら、いつしか眠りに入った。実に幸せそうな顔をして。

★ それだけなら、ハッピーエンドなのだが・・・。

★ 続いて、「泣ける!ミステリー 父と子の物語」(宝島社文庫)から、冲方丁さんの「バイシクル」を読んだ。

★ わけあって子どもと頻繁に会えない父親。小学生になった我が子の自転車の練習に付き合うのが、彼の喜びだった。なかなかうまく自転車をコントロールできない息子。それを根気よく見守る父親。ここまでは心温まる父と息子の光景。厳めしい警察官が現れるまでは。

★ 昔「イルカの日」という映画があった。イルカを兵器に使うという内容で、切ないテーマ曲が印象に残っている。イルカでさえ心が震えるのに・・・。

★ ドラマ「シェフは名探偵」は第9話(最終回)。三舟シェフが遂に父親と再会。泣けるねぇ。
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