じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

医療崩壊

2020-12-09 22:37:30 | Weblog
★ 京都の新規感染者、今日は75人という。大阪、兵庫に比べてなぜが感染者数が少ないと言われていた京都。それもどうやら時間差のなせる業だったようだ。週末の嵐山の人出など、観光都市京都はこれから悲惨な事態に直面するかも知れない。

★ 悲惨と言えば旭川市。基幹病院がコロナ禍で機能が停止。最終手段と言われる自衛隊の災害派遣に及んだ。市や県はそれぞれに自衛隊への災害派遣要請を検討していたというが、どうもそのあたりがチグハグしている。病床をいくら増やしても人材を確保しなければ何の役にも立たない。旭川、そして大阪府のコロナ対策病院のケースが如実に物語っている。

★ もし、自衛官にコロナ禍が広がればどうするのか。もうお手上げなのか。

★ 医療関係者の危機感とは裏腹に、行政の対応の遅さが目立つ。今朝の朝日新聞、「多事奏論」のコラムで駒野剛編集員の叫びが印象的だった。前段は、100年前のスペイン風邪を例に挙げ、パンデミックが「世界史さえ変えた」と指摘する。

★ それはともかく、駒野氏の筆がヒートアップするのは最後の段落だ。前政権そして菅内閣の「GO TO」キャンペーンを取り上げ、歴史に学ばない政治は「傲慢を超え愚行というしかない」と言い放つ。

★ 政権にとって感染対策と経済の両面に苦しい対応をせざるを得ないのはわかる。しかし、問題はプライオリティの決定であり、迅速な対応にある。菅政権の対応が迅速であるとはどうも思えない。むしろ緩慢な対応が事態をより深刻にしているとも思える。政権支持率が低下しているのがそれを物語るのではないか。

★ 苦労人の菅総理を応援したい気はあるが、官房長官と首相ではどうも職掌もそれを担うべき器量も違っているようだ。前首相の突然の辞任という急場しのぎの政権ではあろうが、そのとばっちりを受けるのは国民である。かといって、政権与党に人材はあるか、野党に人材はあるかと思い巡らせば、心寂しいばかりだ。

★ 人材難こそがこの国の不幸なのかも知れない。とはいえ、何とかせねばならない。市井の塵に過ぎない私でさえ、危機感に攻められる。
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映画「太陽の蓋」

2020-12-07 23:30:02 | Weblog
★ 原発つながりで、映画「太陽の蓋」(2016年)を観た。2011年の東日本大震災、中でも福島原発事故に翻弄される人々、特に政府関係者の動向が実名で描かれていた。

★ 娯楽映画でもなく、ドキュメンタリーでもない。ある記者の視点で描かれた再現ドラマって感じかな。 

★ 菅直人総理大臣、枝野官房長官、福山官房副長官など、当時の官邸関係者はほとんど実名。一方、当時の原子力安全委員会委員長や東京電力フェローの名前が偽名になっているあたりに「配慮」を感じた。(そもそも東京電力は、東日電力となっていた)

★ 菅直人首相役は三田村邦彦さん。時代が時代ならば村野武範さんだね。福山さんはご本人より二枚目かな。枝野さんは似ているような違うような。

★ 実録モノの宿命で、結末を知っているから、イマイチ、ハラハラ感がわかなかった。しかし各方面の圧力をモノともせず、作品を仕上げた制作陣には拍手を送りたい。時間がたてば価値が増す作品だと思う。

★ 今さらながら、菅総理の現地視察が本当に必要だったのか疑問に思う。それに、情報の把握が十分にできない官邸というのは実に心細い。これを教訓に、果たして改善されたのやら。電力会社と政府の関係も気になったなぁ。
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映画「パンドラ」

2020-12-07 00:45:06 | Weblog
★ 映画「パンドラ」(2016年)を観た。想定外に泣ける韓国映画だった。

★ 築40年、老朽化した原子力発電所。反対運動はあるものの、政府も電力会社そして住民も安全神話に安住していた。過疎の漁村は原発で経済が成り立ち、町の若者は原発の職で生計を営んでいた。

★ 発電所の所長は老朽化した発電所の危険性を大統領に直訴するが、内部告発を快く思わない会社の上層部によって左遷されてしまう。そんなとき、大地震が起こり、原発が被災する。原子炉はメルトダウンで水素爆発。破損した建屋から放射線が放出される。隣接する核廃棄物の貯蔵施設では底に亀裂が入り、冷却水が漏れだした。このままでは、放射線が大放出されてしまう。

★ 誰かが命を賭して、修理をしなければならない、というストーリー。

★ 福島原発を目の当たりにしているので、全くフィクションとは思えない。

★ 何と言っても腹立たしいのは、利潤ばかりを考える電力会社、そして目先の心配(あるいは自らの保身)にとらわれて後手後手の対応しかとれない政権だ。特に不都合な真実を隠蔽しようとする首相、有効な手を下せない大統領。こういう政権がリーダーでは不幸としか言いようがない。

★ 映画「アルマゲドン」のように、勇敢な人物の犠牲によって一応の解決はできたようだ。

★ しかし、のど元過ぎれば何とやらで、一時期あれだけ原発依存からの脱却が叫ばれたのに、いつしか原発再稼働に動いているどこぞやの国が良い例だ。その国の首相が主張する「脱炭素社会」というのは、結局は原発再依存につながるのではないかと懸念するばかりだ。
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映画「V.I.P. 修羅の獣たち」

2020-12-05 15:28:28 | Weblog
★ 受験シーズンが迫り、休みなく仕事をしているせいでストレスが溜まってきた。そのはけ口を求めようとしているのか、刺激的な映像に関心がいく。

★ 映画「V.I.P. 修羅の獣たち」(2017年)を観た。もし、連続殺人の犯人が「北」のVIPの息子であったならという設定。

★ もともとは「北」で残虐な連続殺人を繰り返していたVIP(政権の金庫番)の息子。父親の失脚を機に、CIAや韓国情報部によって韓国に亡命させられた。CIAが彼に関心を寄せるのにはある理由があったからだ。

★ その頃、韓国で女性を狙った連続暴行殺人事件が起こる。残虐な手口が酷似。同一犯によるもとを見た警察は、女性の体内に残されたDNAからある人物を特定する。その人物こそ、VIPの息子だった。

★ 不敵な笑みを浮かべる男。このサイコパスの身柄ををめぐって、警察、韓国国家情報院、そしてCIAがぶつかり合う。この緊迫感は見逃せない。

☆ 話は変わって、荒れたココロにはレッド・ツェッペリンの「天国への階段」が効く。ケネディセンター名誉賞受賞のパフォーマンスなど感動ものだ。(年輪を感じるなぁ)
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「鬼滅の刃」最終巻

2020-12-04 18:32:45 | Weblog
★ 朝日新聞に「鬼滅の刃」の全面広告が出ていた。そう言えば、第23巻(最終巻)が発売される。

★ ということで、在庫があるか不安だったが書店へ。店員さんに尋ねると、あった。

★ レジで並んでいる間にも、予約していたお客さんが数人。さすがに大ヒット作品だ。

★ 最終巻はラスボスとの戦闘シーンから始まる。果たして炭治郎たち、鬼殺隊は鬼を倒すことができるのか。

★ 読みながら、何度もジーンときた。戦いの中で死んでいった人々。フィクションとは言え感情移入した分だけ、胸に迫る。巻末の彼らの遺言めいたセリフ。ここでまたグーっときた。

★ ゾンビのように、鬼に噛まれれば鬼になる。一度、鬼から回復すれば「抗体」ができるなどといったところは、コロナ禍ならではだ。

★ そもそも「鬼」というのは、人に災いをもたらすものの総称なのかも知れない。「鬼」になった人は藤の花からつくった薬で人間にもどったが、コロナに立ち向かう薬は果たしていつごろできるやら。
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