イエス・キリストは、ご自分が地上に遣わされた目的は、①人間がアダムから受け継いだ罪と死から解放のための贖いの死を遂げること(マタイ20:28.ヨハネ3:16)、②神の王国の良いたよりの真理を証しすること(ルカ4:43)、③神エホバのみ名を証しすること(ヨハネ17:26)、等々です。イエスの足跡はマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書に記録され、私たちが神エホバの保証された神の王国の希望に堅く立てるように証拠を示されました。加えて、イエス・キリストは、ご自分の弟子たち・真のクリスチャンたちに手本を残されました(ペテロ第一2:21)。
そのイエスは捕縛された後、「祭司長と年長者たち全員は、イエスを死刑にしょうと協議し」、イエスを縛ってから「総督ピラトに引き渡した」のです(マタイ27:1,2)。総督ピラトは、祭司長と年長者たちは、イエスに対する「ねたみ」によって、自分に引き渡したことに気付いていました(マタイ27:18)。しかし、総督ピラトは、イエスに「むち打たせ、杭に付けるために渡した」のです(マタイ27:26)。ピラトは圧力に屈し、義を守ることが出来ませんでした(マタイ27:15~26)。イエスは総督ピラトの官邸内に連れて行かれ、公にひどく愚弄されたことがマタイの福音書に次のように記されています。
「それから、総督の兵士たちはイエスを総督の官邸内に連れて行き、全部隊を彼(イエス)のところに集めた。そして、彼(イエス)の衣をはいで緋色の外とうを掛け、いばらで冠を編んでその頭に載せ、葦をその右手に持たせた。そして彼(イエス)の前にひざまずき、「こんにちは、ユダヤ人の王よ!」と言って愚弄した。それから、彼(イエス)につばをかけ、その葦を取って(イエスの)頭をたたきはじめた。最後に、イエスを愚弄し終えた彼らは、(緋色の)外とうを取りのけて彼(イエス)の外衣を着せ、杭につけるために引いて行った」(マタイ27:27~31)。
上の聖句に示されている通り、イエスは公にひどい愚弄を受けました。しかし、神エホバの「独り子」でありながら、イエスは、公のひどい愚弄にじっと耐え、悪に悪を返すことはありませんでした。イエスは苦しみの杭の上での贖いの死を遂げるまで罪を犯すことなく神エホバに従順でした(フィリピ2:8)。このイエスの精神態度に見倣い、イエスの贖いの死によって、永遠の命の道を備えてくださった神エホバとイエスの愛に深く感謝し、ご意志を守り行なう方々は幸いです(ヨハネ3:16)。
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一面に 木犀散りし 庭を掃く 今日の一句
道辺に咲いている「ハイビスカス」