現在の多くの方々は、事物の体制によって形造られ、自己中心主義であり、物質主義の金銭第一主義を中心とした生き方をされています(テモテ第二3:2)。そうした中でも、み言葉・聖書を学び、「健全な思い」を抱き、「新しい人格」を身に着け、他の人を築き上げる言葉を語る方々もいらっしゃいます(テトス2:2.コロサイ3:9,10.コリント第一8:1.エフェソス4:29)。クリスチャンであっても、一般の人々であっても、「健全な思い」を持つことは、他の人を幸せにする点で、とても大切なことです。この点で使徒パウロが「テトスへの手紙」の中で、テトスを励ました言葉は大いに役立ちます。次のように記されています。
「しかしあなたは、健全な考えにかなう事柄をいつも語りなさい。年取った男子は習慣に節度を守り、まじめで、健全な思いを持ち、信仰と愛と忍耐の点で健全であるべきです。同じように、年取った婦人も恭しく振る舞い、人を中傷したり大酒の奴隷になったりせず、(神エホバから出る)良いことを教える者であるべきです。それは、彼女たちが若い婦人たちに、夫を愛し、子供を愛し、健全な思いを持ち、貞潔であり、家事にいそしみ、善良で、夫に服すべきことを銘記させ、こうして神(エホバ)の言葉があしざまに言われることがないようにするためです」(テトス2:1~5)。
上の聖句の中で、「健全な思い」の霊が強調されています。健全な思いの霊の生き方をするとはどういうことでしょうか。それは、自分や他の人が適切だと考えることに、ただ従うということだけではありません。人間の能力には限界があり、自分の思いや心は、深刻な問題を招きかねません(エレミヤ10:23;17:9)。神エホバの信頼できる基準に合わせて、自分の思いと心を調整する必要があるのです(イザヤ55:8,9)。
聖書の箴言で次のように諭していることはもっともなことです。「心をつくしてエホバに依り頼め。自分の理解に頼ってはならない。あなたのすべての道において神(エホバ)を認めよ。そうすれば、神(エホバ)ご自身があなたの道筋をまっすぐにしてくださる」(箴言3:5,6)。この箴言の「自分の理解に頼ってはならない」という諭しに注目してください。続いて「神(エホバ)を認めよ」と記されています。神エホバは真に健全な思いを持たれた方です。ですから、決定をする時にはいつでも、神エホバの教えの聖書に目を向けて、神エホバの見方を確かめる必要があります。そのようにして、神エホバの見方に基づいて決定します。健全な思いの霊を表わした生活をするとは、そのようにして神エホバの思いに倣う、つまり神エホバのご意志を適用した生活を行なうことです。あなたも、そのような方のお一人であれば幸いです。
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秋台風 ごうごう風舞い 夕暮れる 今日の一句
道辺で飛び立つ寸前の「赤トンボ」