聖書を学んでいると、現在社会では用いられていない言葉や、どのように理解したらよいのか分からない言葉が出てきます。幸いにもイエス・キリストは、1914年以降に「忠実で思慮深い奴隷」を用い、時に応じて霊的な食物を、イエスの弟子のクリスチャンたちに与える、と約束された通り、聖書に基づく各種の出版物を通して、正しく正確な理解をすることができるように備えられています(マタイ24:45,46)。そのためエホバの証人のクリスチャンたちは、神エホバご自身が呼ばれた「あなた方はわたし(エホバ)の証人」の言葉の、「エホバの証人」という呼称のとおり、み言葉を証しできる特権に深く感謝し、真理の言葉を証し続けることができています(イザヤ43:10)。
聖書のエレミヤ書に、次の通りの「激しい怒りのぶどう酒を満たした杯」という言葉が記されています。この言葉はどのような意味でしょうか。
「イスラエルの神エホバ(エレミヤの時代、神エホバはモーセを通してイスラエルの民と契約を結ばれていたのでこのような表現が用いられています)はわたし(エレミヤ)にこう言われたからである。「あなたはこの激しい怒りのぶどう酒を満たした杯を、わたし(エホバ)の手から取り、わたしがあなたを遣わすすべての国の民にそれを飲ませなければならない」(エレミヤ25:15)。
この聖句は、間もなく神の王国の王イエスを用いた事物の体制の裁きの内容を予告するものです。上の聖句に「すべての国の民」と、記されていますので、世界的な規模の裁きであることから、間もなく執行されるこの事物の体制の裁きの大患難の時であることが理解できます(啓示19:11~21)。
では、上の聖句の「激しい怒りをぶどう酒を満たした杯」とはどのような意味でしょうか。この言葉は、神エホバの主権を認めないこの事物の体制に対する、神エホバの裁きのご意志、つまり、神エホバの裁きの音信の象徴的な表現となっています。
聖書の巻末の書の啓示の書には、次のように記されています。「「野獣とその像を崇拝して、自分の額また手にしるしを受ける者がいれば、その者は、憤り(怒り)の杯にうすめずに注がれた神(エホバ)の怒りのぶどう酒を飲むことになり、聖なるみ使いたちの見るところで、また子羊(神の王国の王イエス・キリスト)の見るところで、火と硫黄による責め苦に遭わされる(永遠の滅びを被る)であろう」」(啓示14:9,10)。
この啓示の書の「野獣」とは、悪魔サタンの支配しているこの事物の体制、つまり政治体制を表わしています。上に書きました通り、神エホバの主権に従わない、つまり神エホバの最高主権を認めないこの事物の体制は、「神エ(ホバ)の怒りのぶどう酒」を飲み、復活のない滅びに至るのです。神エホバの言葉は必ず成就するので、イエスの教えられた通り、霊的に目覚めていて、神エホバの裁きに対して用意の出来ている人たちは幸いです(イザヤ55:8~11.マタイ24:43,44)。
WWW.JW.ORG
大きくて 甘きリンゴの 愛届く 今日の一句
道辺に咲いている「晩秋のバラ」