聖書の「ガラテア人への手紙」の中で、パウロは、「惑わされてはなりません。神(エホバ)は侮られるような方ではありません。何であれ、人は自分のまいているもの、それをまた刈り取ることになるのです。自分の肉のため(自分の利己的な欲望のため)にまいている者は自分の肉から腐敗を刈り取り、霊のためにまいている者は霊から永遠の命を刈り取ることになるからです」と、神エホバの絶対の法則を明らかにしています(ガラテア6:7,8)。この聖句の「霊のためにまいている」とは、神エホバのご意志を守り行なっている状態のことで、その人は「永遠の命を刈り取る」、つまり、永遠の命の報いを得ることの絶対の法則を明らかにしているのです。
次いで、パウロは、次のように勧めました。「それで、りっぱなことを行なう点であきらめないようにしましょう。うみ疲れてしまわないなら、しかるべき時節に(永遠の命を)刈り取ることになるからです。ですから、時に恵まれている限り、すべての人、ことに信仰において結ばれている人たちに対して、良いことを行なおうではありませんか」(ガラテア6:9,10)。
今日は、上の聖句で、すべての人に良いことを行なうように勧めている点に注目したいと思います。「良いこと」とはどんなことでしょうか。それはエホバ神の教え、ご意志を守り行なうことです。(マタイ7:24,25)。その内容は次の通りです。
1.同情心に溢れ、憐れみ深く行動することです。イエス・キリストが親切なサマリア人の例え話の中で、親切なサマリア人は「憐れみ深く行動した」ことを教え、私たちも同じようにしてゆくように教えられた通りです(ルカ10:29~37)。
2.あらゆる人に愛を動機とし、神の王国の良いたよりの真理を宣明することです(マタイ4:23;24:14;28:19,20.ルカ4:43;8:1.使徒28:23)。
3.受けるより与える人になることです。イエス・キリストは、「受けるより与えるほうが幸福である」と、教えられた通り、寛大に行動することです(使徒20:35)。特に物質的なものだけではなく、霊的なものを与え、築き上げるのに良い言葉を用います(コリント第一8:1.エフェソス4:29)。
4.イエスが教えられたとうり、愛を培い、互いに愛を示すことです(コリント第一13:4~8.ヨハネ13:34,35)。
これらのことを行ない続けるなら、すべての人に良いことを行ない続けていることになります。あなたも、そのような方のお一人であれば幸いです。
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秋の暮れ 草むらバッタ ひそみおり 今日の一句
秋の深まる時期に草むらに潜む「バッタ」