聖書の伝道でお訪ねしたある会社の受付の女性社員の方に、人間にとって何が最も大切と思われますか、と、お尋ねしました。その方は「健康であることや幸せになることだと思います」と、答えてくださいました。真面目に答えてくださったことに感謝し、「それはとても大切なことですね」と、しばらく話し合いをし、私は、その方に「私たちが幸福に生きて行く上で愛が最も重要、ということはお考えになったことはありませんか」と,さらに質問をしてみました。話し合いが続き、その方は、私に、「今の若い方は、結婚の決定も愛に基づくのではなく、自分にとって結婚は損か得かで判断しています。ですから、自分たちが日本の中枢を担う年代になったときには、日本は滅びるのではないかと思います」と、若い人たちは、ほとんどが利己的であることが実態であることを話されました。皆様方の周りは如何でしょうか。現在社会は、利他的な生き方ではなく、なぜ利己的な人が多いのでしょうか。
聖書は1914年以降は、世界的に「対処しにくい危機の時代」になることを予告し、「自分を愛する者」、つまり、自分は愛するが、他の人は愛さない利己的な人・自己中心のが多くなることが指摘されていまた(テモテ第二3:1,2)。
何故、利己的・自己中心の人が多くなったのでしょうか。次のことがその要素として考えられます。
1.学校教育で何事も成績第一主義で、有名高校、有名大学に進学することが優先されている。
2.両親も先生方も子供たちに「成績のことばかり話し、利他的に生きることの重要性を教えない」環境になっている。そのため「利他的」という言葉を用いず、その言葉を忘れている。
3.聖書の教える「愛」とは何かを学ばない(コリント第一13:4~8)。
4.神エホバを愛し、隣人を自分自身のように愛することを学ばない(ルカ:10:22)。
5.聖書の教える神エホバから出る教えの実・霊の実の愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰(信仰とは証拠に基づき、抱く期待・希望が保証されていること)、温和、自制の特質を培わない(ガラテア5:22,23)。
6.他の人が自分より上である、という謙遜な特質を培わない(フィリピ2:3)。
7.神エホバからの知恵や識別力を学ぶことなく、自分を賢い者としている(箴言2:1~15;3:1~7)。
8.自分の能力の限界をわきまえず、自分の力で生きている、と、感謝しないごう慢な態度に陥っていることに気付かない(エレミヤ10:23.テモテ第二3:2.啓示4:11も参照)。
9.強い者が生き残る、という誤った進化輪の影響を受けている。
10.神の王国と神エホバの義をいつも第一に求めない(5:6;マタイ6:33)。
皆様方は、どのようにお考えでしょうか。
私たちは聖書に記されている謙遜で愛と公正と知恵と力に満ちたエホバ神と、すべての生き方の手本を残されたイエスに見倣うことによって、利他的な生き方ができるでしょう(ペテロ第一2:21)。あなたも、そのような利他的な生き方の人であれば幸いです。
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