聖書を学ばれた方は、12月25日にイエス・キリストが誕生されていないことを良くご存じです。そもそも、聖書には「クリスマス(イエス・キリストの聖誕祭)」などどこにも記載されていません。聖書には、イエスのお生まれになった月日が記載されていないので、正確に誕生された日が特定できません。
聖書のルカの福音書(ルカ2:1~8)に記されているイエスの誕生の記録を調べると、おおよそのイエスの誕生の月日が推定できます。ルカの福音書には、イエスが誕生したのは、①エルサレムに人口登録の布告が出されたのは夏の暑さの過ぎた9月20日過ぎです。その布告を知った、夫のヨセフと身重のマリアが人口登録のために、支度を整え住んでいるナザレかエルサレムに向かい、恐らくラバに乗って約100km移動したベツレヘムに到着した時にイエスは、ラバ(ラバとは記載されていませんが、当時から当該地ではラバを飼う習慣があるためラバと考えられます)の飼育小屋で生まれました。イエスが産まれ時、マリアはラバの「飼い葉桶」の中にマリアの帯に包まれ横たえられました。身支度を整え約100kmの道を、マリアは身重で移動していますので、イエスがお生まれになったのは9月末~10月始めです。②イエスの誕生の時に、羊飼いたちが戸外で夜間に羊の番をしていますので、暖かい時期であることから、①に述べた通り、9月末~10月始めが、イエスの誕生された月日と推定されています。
エルサレムの12月下旬はみぞれの降る寒い地方なので、羊飼いたちは戸外で夜間に羊の番をすることはありませんでした。
それにも関わらず、商業界、マスコミ、キリスト教世界が、12月25日をイエスの生誕祭(クリスマス)と称して、大嘘を通しているのは何故でしょうか。それは、①異教・ミトラ教の太陽神の新生を祝う「冬至の祭り」をキリスト教世界が取り入れ、根拠のないイエス・キリストの「聖誕祭」として利用してきたものです。②全地を惑わす悪魔サタンに、知らずして商業界、マスコミが加わって「忖度」し、大ウソがまかり通り、善良な人々が知らずして、イベント化しています(啓示12:9)。マスコミが調べもせずに、虚偽の報道をするのは如何なものでしょうか。
イエス・キリストが唯一記念式を制定されたのは、ご自身の贖いの死に関する記念式です。それは最後の晩さんの時に制定し、ユダヤ歴の二サン14日です(春の満月の夜です)。パンとぶどう酒を用い、パンはイエスの体を表わし、赤いぶどう酒はイエスの流される血を表し、「新しい契約」を意味するものです(ルカ22:13,19,20)。とんでもないことに、そのパンをケーキと称して楽しみ、「クリスマス」と言って、シャンパンで陽気に騒ぐのは道理に外れている、と、言えるでしょう。大嘘で善良な人々を、悪魔サタンに加担し、惑わすべきではありません。
真実を理解し、真実な事と共に喜び合う方々は幸いです(コリント第一13:6)。
ご近所の「紅白の椿」