ダビデ王は、多くの試練を経験した後、王はエホバのご意志を行わなければならないことを自覚し、かってダビデに災いを求めたシムイを許すようにしました(サムエル第二16:5~8.19:21~23)。そのダビデ王がエルサレムに帰還する時、高齢で80歳になっていたギレアデ人バルジライのダビデ王に示した謙遜で善良な行動、同じくダビデ王も謙遜で善良な行動で応じたことが聖書のサムエル第二に、次のように記されています。
「ときに、ギレアデ人バルジライもロゲリムから下って来た。王(ダビデ)と共にヨルダンに進み、ヨルダンまで彼(ダビデ王)に付き添うためであった。ところで、バルジライは非常に年を取っており、八十歳であった。この人(バルジライ)が、王(ダビデ)がマハナイムに住んでいた間、王(ダビデ)に食物を供した。彼(バルジライ)は非常に大いなる人だったからである。そこで王(ダビデ)はバルジライに言った、「あなたもわたしと共に渡って来てください。そうすれば、わたし(ダビデ)は必ずエルサレムのわたしのもとであなたに食物を供しましょう」。しかし、バルジライは王(ダビデ)に言った、「わたしの命の年はどれほどのものなので、わたしは王と共にエルサレムに上るべきなのでしょう。わたしは今日八十歳です。わたしは善悪を識別できるでしょうか。あるいは、この僕は、自分の食べるものや飲むものを味われるでしょうか。あるいは男女の(神エホバへの)歌うたいの声をまだ聴けるでしょうか。ですから、どうして僕(バルジバイ)がこれ以上、王なる我が主(ダビデ)の重荷になれるでしょう。この僕が王(ダビデ)をヨルダンにお連れできるのは、ほんのわずかの道のりなのですから、王はどうしてこのような報酬をもってわたしに報いてくださらなければならないのでしょう。この僕を、どうか帰らせてください。わたしの父と母の埋葬所のすぐそばのわたしの都市で、わたしを死なせてください。しかし、ここにあなたの僕キムハムがおります。彼(キムハム)を王なる我が主と共に渡って行かせてください。あなた(ダビデ王)は自分の目に善いことを彼(キムハム)になさってください。
それゆえ王(ダビデ)は言った、「キムハムはわたしと共に渡って行くことになります。わたし(ダビデ)があなた(バルジライ)の目に善いことを彼(キムハム)にしましょう。あなたがわたしに負わせるのを好むことすべてを、わたしはあなたのために致しましょう」。そうして王ダビデも民もヨルダンを渡り始め、ダビデ王は「バルジライに口づけして、彼を祝福した」。その後バルジライは自分の場所に帰りました」(サムエル第二19:31~40)。
上の聖句に記録されている通りダビデ王とギレアデ人バルジライの交わした言葉と行動に思いを巡らしてくだされば幸いです。バルジライは忠節であり、謙遜で善良な人であることが分ります。かつ、バルジライは利他的な人でした。また、同時にダビデ王も忠節な僕バルジライの願いを受け入れた謙遜で善良な王、エホバのご意志を行う王にもどっていたことを示しています。
私たちも、立場に関わりなく、いかなる時も謙遜で善良な振る舞いをしたいものです。
菜の花や 洪水に耐え 咲きし土手 今日の一句
かかりつけの医院の「バラ」