特にご年配の方であれば、人の命の短さを痛感させられるに違いありません。若い時から蓄えた世の中に役立たせるために蓄えた知識や識別力は増加する半面、それを生かすための体力が高齢によって衰えて来ます。愛する家族や友や同僚や同級生の死に直面すると、人生の短さに驚きます。そればかりか、今日、人類が直面している諸問題から解放されることを切望して多くの誠実な方々の努力にもかかわらず、願いは満たされないでいます。真の平和を願って、誰もが教育を受け、法や秩序を守っているにも関わらず、増加する国家間の対立、軍備費、特殊詐欺、性の不道徳、不公正(不義)の蔓延、自己中心や金銭第一主義、殺人事件、児童虐待等々を食い止めることが出来ません。まさに、この事物の体制下は「対処しにくい危機の時代」です(テモテ第二3:1)。
聖書のヨブ記には、次の言葉が記されています。
「女から生まれる人は、短命で、動揺で飽き飽きさせられます。(動揺をもたらす諸事件は)花のように出て来ては、切り取られ、影のように飛び去って、とどまることがありません」(ヨブ記14:1,2)。
上の聖句をお読みなって、同感なさる方も多いに違いありません。この事物の体制下の今の社会は、その通りであると言えるでしょう。米国の元上院議員はこう述べました。「冷戦は終わった。しかし、痛ましいことに、安全になったはずの世界は今、民族的、部族的、宗教的な復讐と残虐行為の温床となっている。・・・我々が道徳基準をあいまいにしてきたために、若者たちの多くは当惑し、落胆し、深刻な問題を抱えている。我々は親の怠慢、離婚、児童虐待、十代の望まない妊娠、落ちこぼれの生徒、非合法の薬物、暴力だらけの街といった結果を刈り取っている。まるで自分の家が、冷戦という名の大地震を切り抜けたものの、白アリに食い荒らされているかのようである」(ガラテア6:7,8)。
でも、悲嘆し希望を失わないでください。聖書の箴言(しんげん)の書には、神エホバからの思考力、知識や知恵を学び、心の中で快いものとなるなら、思考力と識別力が私たちを試練・諸悪から保護します(箴言2:10,11)。さらに、神エホバからの知恵や識別力を学び適用するなら、それは金や銀やさんごに勝り、人生は快い道、平安の道、命の木、つまり命の道となり、神エホバから「幸いな者」と呼ばれるのです(箴言3:13~18)。加えて、神エホバから出る教えの実・霊の実の愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰(信仰とは、明白な証拠に基づき、抱く期待、希望が保証されていること)、温和、自制を培うなら、動揺をもたらす「肉の業」から離れることができ、永続する平安と義の道を歩めます(ガラテア5:19~23.イザヤ48:17,18)。
あなたも、イエスの教えられた「思慮深い人」として歩む方々の中のお一人であれば幸いです(マタイ7:24,25)。
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