イエスは、やもめの独り息子を復活させたナインにとどまっておられるのかも知れませんし、近くの都市を訪れておられるのかも知れません。シモンという名のパリサイ人が、奇跡を行っておられる方イエスをもっと見たいと思い、食事を共にしてして下さるように、イエスを招きました。
イエスは、これまで収税人や罪人たちとの食事への招待に応じて来られたように、その食事の時を同席者たちに仕える機会とみなしてその招きに応じられました。ところが、イエスがシモンの家の中に入っても、普通、お客様に示されるような温かい心遣いは示されません。
埃っぽい道を旅すると、当時サンダルをはいた足はほてってきますし、土ほこりで汚くなります。そのため、もてなしとしてお客様の足を冷たい水で洗うのが習慣になっています(この習慣は私が子供の頃までは、実家に残っていました)。加えて、イエスに対して一般的な例義でもある「口づけ」もありません。もてなす時に頭に塗る油も用意されていません。
食事が始まり、客たちが食卓に着いて横になって(当時のイスラエル人は横になって食事をする習慣になっていました)いると、招かれていない一人の女性が静かに部屋の中に入って来ました。その女性女は、その都市で不道徳な生活を送っていることで知られていました。「すべて荷を負っている者たちは爽やかさを求めてわたしの所に来るように」という招待を含め、イエスの数々の教えをその女性は聞いていたのかも知れません。自分の見聞きした事柄に深く心を動かされ、やっとイエスを捜し当てたのです。
その女性は、食卓に着いているイエスの後に回り、イエスの足下にひざまつきました。女性の涙がイエスの足の上に落ちると、女性の髪の毛でその涙を拭きとります。さらに、瓶から高価な香油を取り、イエスの足に優しく口づけして香油を注ぎます。シモンは不満そうな顔でその様子を見ています。そして、「この人がもし預言者であるなら、自分に触っているのが誰で、どんな女性なのか、彼女が罪人だということを知っているだろうに」と、心の中で思います。
イエスは、シモンの心の中の考えを読み取り、「シモン、私はあなたに言うことがあります」と、言われました。「師よ、おっしゃってください」とシモンは答えました。
この続きは次回にお伝え致します。
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