イエスは、シモンに対して憐れみに関する教訓を次のような例え話を用い、教えられました。
「ある貸主に対して二人の人が債務者となっていました」と、イエスは話し始められます。「一方は五百デナリ借りていましたが、他方は五十デナリでした。返すためのものが彼らに何もなかったので、貸主は彼ら二人とも惜しみなく許してやりました。では、二人の内どちらが彼(貸主)を愛するようになるでしょうか」。
シモンは、イエスの的外れに思える質問に対し、恐らく無関心な態度で、「彼(貸主)が惜しみなく余計に許してったほうの者だと思います」と、言いました。イエスは「あなたは正しく判断しました」と、言ってから、女性の方をむいて、シモンに次のように言われました。「あなたはこの女性を見ていますか。私はあなたの家の中に入りましたが、あなたは私の足のための水をくれませんでした。しかし、この女性は自分の涙で私の足をぬらし、自分の髪の毛でそれを拭き取りました。あなたは私に口づけしませんでしたが、この女性は、私が入ってきた時から、私の足に優しく口づけしてやめませんでした。あなたは私の頭に油を塗りませんでしたが、この女性は私の足に香油を塗ったのです」。
こうしてこの女性は、不道徳な過去の生活を心から悔い改めた証拠を示しました。それで、イエスは話しの終わりに、「あなたに言いますが、このことによって、彼女の罪は、多いとはいえ、許されたのです。彼女は多く愛したからです。ところが、わずかしか許されていない者は、わずかしか愛されないのです」と、教えられました。
イエスは決して不道徳を容認しておられるわけでも、大目に見ておられるわけでもありません。むしろ、この出来事は、間違った生き方をしていたとしても、それを後悔していることを示し、救いを求めてイエス・キリストの所に来る人々を、イエスは憐れみをもって理解してくださることを示しています。「あなたの罪は許されています。・・・あなたの信仰があなたを救ったのです。平安のうちに行きなさい」と言われました。イエスの教えから憐れみに関する教訓を学び、あなたも憐れみ深い人として歩まれるなら幸いです(ルカ7:36~50.マタイ5:7;11:28~30)。
WWW.JW.ORG
赤トンボ 師走の庭に 舞いており 今日の一句
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/01/2b0ed931f0654c6bdb1efb2a1fbdbc20.jpg)
近くの見事な「柿の木の古木」