モーセは神エホバが与えると約束されたカナン地方に偵察隊を送り込みました。その偵察隊の報告では、カナンの地は肥沃で実り豊かな地ではあるが、そこに住む人たちは強く、自分たちはバッタのようだ、と思ったことが記されていました。そうした偵察隊の報告を聞いたイスラエル人は大声で泣き続けたことが次のように記されています。
「民(イスラエル人)全員が声を上げ、夜通し大声で泣き続けた。イスラエル人は皆モーセとアロンに対して不満を口にし始め、民全体がこう言った。「私たちはエジプトで死んでいればよかった。あるいは、この荒野で死んでいればよかった。どうしてエホバは私たちをこの土地に連れてきて、剣によって倒れるようにするのか。妻や子供たちも連れ去られてしまう。エジプトに戻ったほうがよいのではないか」。民(イスラエル人)は、「指導者を立ててエジプトに戻ろう」と言い合うまでになった。
モーセとアロンは、集まったイスラエル人の会衆全体の前でひれ伏した。(カナンの)土地を偵察に行った人たちのうちヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブは、自分の衣服を引き裂き、イスラエル人の民全員にこう言った。「私たちが偵察のために通った土地は、とても、とても良い土地です。エホバが私たちのことを喜んでくださっているなら、私たちをその土地に連れて入り、その非常に肥沃な土地を与えてくださるはずです。エホバに反逆してはなりません。その土地の民(カナン人)を恐れてはなりません。彼らを征服できます。彼らを保護するものはなくなっており、エホバは私たちと共にいます。彼(カナン人)らを恐れないでください」。
しかし民(イスラエル人)は皆、2人(モーセとアロン)を石打ちに(殺害)することを話した。すると、エホバの栄光がイスラエルの民全てに、会見の天幕の上に現れた」(民数記14:1~10)。
上の聖句に記されている通り、カナンを偵察した偵察隊の話しを聞いたイスラエル人は夜通し大声で泣き続けたことが記されています。そしてモーセとアロンに不満を言っています。イスラエル人はモーセとアロン以外の指導者を立てて「エジプトに戻ろう」とまで、言い合っています。
モーセとアロンは、イスラエル人の不満に対して、ひれ伏しています。モーセとアロンは謙遜で温和な人であったことが分かります。するとヨシュアとカレブは、カナン人に恐れないように話し、エホバが共にいてくださるので、カナンの土地は与えられることを話し、エホバへの信仰を表明しています。それでも、イスラエル人はモーセとアロンを殺害しょうとしています。するとエホバが会見の天幕に現れました。
そのような緊迫した状況下で、神エホバはモーセに何を指示されるでしょうか。次回に引き続きお伝え致します。
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卓上の「アジサイとアマリリス」